日本大学は(ここまでの動きもかなり多いので思いっきりはしょると)副学長が理事長訴えたり、廃部を決定したり、逮捕者が増えたりしてずっと話題である。
一方の四谷大塚、追加のニュースは出ているけどもう話題にもならない。この違いはなんだろう ということを今回書く、別件の漏洩炎上事件を見ながら。そっちは書きにくい。漏洩で「ああ、あれか」って分かる人は書きにくいことを分かって頂けると思う。
まずは日本大学。ここ1週程度のニュースはこんな感じ。Googleで検索範囲を1週に絞ってリストアップ。1件1件は面倒なので貼らない。興味ある?
縦長ディスプレイに出してスクショしたのに4日前までしか行かないw
廃部確定じゃなかったのか。
ANNの取材に対して日大は「本日の理事会では結論は出ず、継続審議となりました」と回答しました。
関係者によりますと、現役の部員から廃部の撤回を求める署名が提出されていることもあり、理事の意見はまとまらなかったということです。
アホや本物のアホや。一度廃部にして何年かしたら復活でいいじゃん。今回の薬物事件に関係ない選手はかわいそうだけど、留学させるとか日本大学なら色々できるだろ。本場でやらせるというのもありである。
大学では「転校」って聞かないなあと思ったけど、編入学があるな。選手が勉強頑張らないと編入学に成功しないけどこういう手もある。7割の大学にあるってよ。日大レベルの強豪校に行けるかどうかは選手本人次第だけど、選手はそもそも学生だものなんとかなるでしょ、というかなんとかしなきゃ。
あと、日本大学に残ってスポーツからは引退して学生だけをやるというのは元々ありうる選択肢だし、他の競技に移るというのもありである。アスリートとしての能力が高い選手の場合は他の競技に転向するのも選択肢の一つ。元々NCAAだと夏競技/冬競技で掛け持ち選手が多い。プロに進むレベルで掛け持ち続ける選手は少ないけど、
ディオン・サンダースのMLBのグッズは激レアらしくAmazonでは検索しても出ない。今のところワールドシリーズとスーパーボウルに出場した唯一の選手である。
あまり廃部の件を書くと本題に行く前に力尽きそうなのでさっとまとめる。
廃部もすっきり決められずニュース出し続けて盛り上げ続けてしまうのが日本大学の問題点である。なんなら以前の反則タックルの時に廃部にしておけば良かった。
反則タックルは2018年なので廃部状態が仮に3年だとして、2019→2022年までは選手を獲らないことになる。今回の最初の逮捕者は3年生だったはずなのでアメリカンフットボール選手として入学していないし、廃部→復活だと復活後の最初の入部者が常に最上級生である。部のカラーがまるで違うはずである。なお、3年としたのは留年が無ければ選手が完全に入れ替わる期間である。廃部から復活まで1年では短すぎるし、2年だと微妙な感じ。
一方の四谷大塚。ニュースが出たばかりなのにまったく話題になっている感じがしない。
またスクリプトがエラーなのでスクショも貼っておく。
2回目の10月2日をピークにあとは普通に推移している。
この記事が出たのが11月30日木曜日。Googleトレンドは全然上がっていない。
四谷大塚元講師を追起訴 教え子女児10人盗撮の罪
2023年11月30日共同通信
東京地検は30日、教え子の女児10人の下着を盗撮するなどしたとして、性的姿態撮影処罰法違反や東京都迷惑防止条例違反、児童買春・ポルノ禁止法違反の罪で、中学受験塾「四谷大塚」の元講師森崇翔被告(24)=懲戒解雇、東京都日野市=を追起訴した。
期間を1週間にしたものも貼る。スクリプトエラーになるからまたスクショで。
翌12月1日には平常運転である。左の高い山は11月26日。なんだろう。単に四谷大塚としているので受験関係とかの可能性もある。
元々日本で一番大きい大学である日本大学と中学受験塾の四谷大塚では、そもそもの認知度に大きな違いがある。また出身者や志望者(の親・家族)も桁違いである。
脱線するけどちょっとネタ振りの話題。亡父も兄も弟も日本大学出身である。オレは受かったけど行かなかった。別に日本大学よりランクが上の大学に進学した訳ではないし忌避する理由があったわけではない。受かった学部・学科の志望の問題である。日本大学に行っていたら進路をうまく選べればバイオ系だったな。オレが高校生の時点では予想もできなかったけど。バイオの業界はすでにあったけどバイオという単語で有望な業界として注目されたのが大学入学以降という話。
父は体育会自転車部、弟は体育会アイスホッケー部なので日本大学の体育会の雰囲気も分かる。色々あってアイスホッケー部の合宿所に行ったこともあるしな。
あと、父の場合はOB会の役員とかやってて、しかも自営の店舗があるのでなにかイベントとかあるとOBの人が来るし志望者の高校生やその親とかも。また、先輩OBを雇って独立するところまで面倒も見た。父が青森県の八戸にいて自転車競技でだけでコレである。どんだけ卒業生などの関係者多いのって話である。
四谷大塚は不要な記者会見もしないし、対応も早い。前回はこう書いたけど、
とはいえ、何も広報しないのは問題がくすぶる。まだ8月の時点のものしかリリースが出ていない。早く出すべきである。
オレのエントリは10月4日なのに10月3日付けでニュースリリース出てる。オレは前日までに書いて早朝5時公開が多いので入れ違いだろう。でも4日の朝5:00前に確認した時は無かったよなあ。公開直前に確認するもん。3日付けを数日後に公開すると変な感じになるので4日の営業時間に出したってところだろう。
なお中身はちょっと文言変えて上の2つを合わせた感じ。モニタリングシステムは8月の時は話題になったけど、そこは変えていないので親御さん的には問題無いってことだろう。細かいアクセス・コントロールまでは書いてないしな。我が子を見たい保護者だけに絞れていれば問題無い。
ということで鎮火に成功した四谷大塚と絶賛炎上中の日本大学の違いを考える。
簡潔にまとめると以下の3点。
この手の事件に対する対応は、拙速でも遅いよりはマシである。日本大学はどの問題の時も遅すぎる。それが#3の会見にもつながっている。どんどん先手を打ってリリース出しておけば会見なんていらなかった。上場企業じゃないんだから。
上場企業や公的な機関である省庁・都道府県・市町村などとは対外的に担っている責任が全く異なる。学校法人も一私企業とも言える。先手を打ってリリースを出しておけば、「発表の通りです」「ご質問は文書にてお願いします、文書にて回答いたします」が使える。仮に今回のような刑事事件でも。逆に言えば圧に負けて会見開いたら負けである。圧に負けるというより圧を弱めることが最優先である。
人生の師匠である植木等氏も先手必勝とおっしゃられている。
報道機関や記者などは、このような不祥事対応の記者会見は大舞台である。名を売るチャンスである。悪名を売る記者もいるけどな。今ならネットやTV(順番は意図的)で生中継もできるわけで、生で見る人間も多い。一方不祥事対応の記者会見を開く側はマイナスからプラスに転じることは奇跡に近いくらい少なく、やったもん負けである。やらずに済ますにはのらりくらり逃げるのはほとんど逃げ切れない何かが起きるので愚策、一番いいのはやる理由が無いくらいに迅速な対応をすることである。
ここ半年くらいで言えば、ビッグモーターはやらなきゃいいのに会見開いて失敗、損保ジャパンは上場企業だからやらなきゃダメなので開いたけど悪くはなかったのでまあまあの感じ、そして日本大学はやらなきゃいけない状況を積み重ね、会見を開いて大失敗である。四谷大塚は開かずに成功であり、明暗が分かれている。
あ、ジャニーズもあった。会見やらなきゃ良かったのに。死んだ人の犯罪の場合、事実認定されたら賠償する以外に手はないでしょ。死んだ本人には謝罪ができないんだし。そういう意味で全部「訴訟で決着」で良かった。未確定情報で謝罪とか悪手過ぎる。ヘタに和解に持っていこうとすると高くつくよ、この手の話は。ジャニーさんだけ一日100時間無いと時間的につじつまが合わない話をする自称被害者が複数いるとか、なんか単純に入所時期や当時の年齢だけでもつじつまが合わない話をする自称被害者とかが相手である。絶対裁判で公的に判決貰うほうがいい。
会見についてのみに絞れば、さすがにずーっと大企業の損保ジャパンという感じはある。ほぼコントロールできていて会見そのものでは痛手はほとんどない。事態は良くもなっていないし悪くもなっていない。
突っ込まれポイントを会見で増やしまくったビッグモーターや日本大学とは違う。
また脱線するけど、ウチの中のジョークでは「東京より日本の方が大きいから東大より日大が上」というのがあった。「じゃあ、亜細亜大の方がさらに上じゃん」までが一連の流れ。大きさ比較では東洋や東海が入ることも。まあ、冗談ですよ。時期的には箱根駅伝かライスボールの時が多かった。
そういう日本最大の日本大学では情報の統制が全くできていない。何度も書いているけど、林理事長は会見での応答もこの手の不祥事対応には不向きなことを示しているし、トップが対外的に言ってはいけない内部の会話が漏れ出している。さらに澤田副理事長が林理事長を訴える話もあり、法廷で内部情報が晒される。日本大学に得にならない内部情報が法廷や裁判記録として公開されるということである。
いやもう本当に危機管理学部かPR会社、仕事して。ダメそうならオレを雇って。ダメコンするから。OBじゃないけどOBの息子だよ。息子じゃダメかw