これの続き。
この記事が業績悪化について詳しい。
記事の最後はこう締めくくられている。
このままクックパッドが、料理に特化し続けるのであれば、起死回生の一手は何なのか。一案だが、いっそ「専門家集団」に活路を見いだしてはどうだろうか、と筆者は考える。
クイズの回答や作問を軸に、知的なタレントとしても知られる「QuizKnock(クイズノック)」の料理版のような、インフルエンサー集団を作れたら──。同社が掲げるミッション「毎日の料理を楽しみにする」の実現にも、一歩近づくのではないかと思うのだが、いかがだろうか。
うーん、これでここからクックパッドが再隆盛する絵が見えない。
クックパッド(レシピサイト)は閉鎖するか売却するしてクックパッドマートに集中するというのはどうだろう。
レシピを探すならメーカーのサイトを参考にしろ、クックパッドは見るなって言われるくらいにはレシピの低信頼性に定評のあるクックパッドである。レシピサイトとしてはすでに(クックパッド社のビジネス上)使い物にならないと考えてもいい。ここまでは前回書いた。
この手の通販はどのような生産者とつながりを持つのかが重要。消費者の引きがある生産者とのつながりがあるのであれば、イケそうな気がする。そういう意味では生協系やスーパーマーケット系の通販とは少し客層が違うと思っている。
クックパッドマート
クックパッドマートは「お買い得でおいしい」生鮮食品オンライン市場です。市場直送のプロ御用達の食材や珍しい商品などを、手軽に購入できるアプリを提供しています。商品は、指定されたお届け日に合わせて出店者が出荷し、マンションやコンビニエンスストア、ドラッグストア、駅などに設置されたクックパッドマート専用冷蔵宅配ボックスにお届けしています。
今のクックパッドマートはレシピの連動性が低いと思う。Android版アプリの評価も低い。レシピはこれまで集めたプロのレシピや人気のレシピ、他社の定評あるレシピを提携して使えるようにし、レシピ連動で一括購入するパターンも欲しいところ。
色々料理する目的があって材料が欲しいケースもあれば、な~につくろうかなって見ている時ならレシピ連動で一括で材料がそろうというのも便利。なんなら複数のメーカーサイトと連携してキュレーションするのもありである。今のクックパッドの石ころレシピからごくまれにある良いレシピを探すのは難儀だが、きちんとしたレシピのキュレーションはありである。
ここが改善ポイントだろう。
商品は、指定されたお届け日に合わせて出店者が出荷し、
これは特定の食材を一定量で購入するだけならまあまあ使える。しかし、レシピ別となると途端にダメである。場合によっては入手できる日がバラバラになりかねないし購入できる最低単位も大き過ぎるかもしれない。これはAndroid版のレビューにも指摘がある。
コンビニの温度別共同配送を参考にすべきである。スーパーマーケットへの配送と異なり、コンビニの前に各メーカー各問屋の配送車が並ぶことはない。コンビニブランドのロゴ入りの配送車が一日に数回来るだけである。これは配送センターで各店舗向けに配送する商品のセットを作ってルートで配送する形を採っているからである。
あと、ECプラットフォームとして出品者を募る形態だが、こちらは積極的に生産者を開拓すべきだろう。
商品は、指定されたお届け日に合わせて出店者が出荷し、
これはスピード感を考えれば最適ではあるが、出品者にも、上記に書いたように利用者にも負荷がある。野菜や肉や魚介などブランド化できる生産物を持つ生産者を束ねて供給できるようにする形のほうがいい。そのほうが1購入あたりの単価上げやすいしね。
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玉石混交(ただしほぼ石)の現行クックパッドに拘泥するようでは再興は難しいだろう。一応今のレシピで勝ち抜き戦みたいなのを催してダメレシピを排除していくとか考えてみたんだけど、逆に今のクックパッドになったのは日本人があれこれ食うからで、食に興味が無い国とは全く文化的背景が異なる。
多岐に渡り過ぎていてもう収拾つかないんじゃないだろうか。日本人の食卓にはヘタすりゃ一食に和食と中華系、洋食系が並んだりする。常備菜なんてもう何系かさえわからないものもある。
クックパッドに触れた過去エントリはこちら。
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