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てきとーに生きている奴の日記

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クックパッドの課題

クックパッドレイオフがTLに流れてきた時、日本でレイオフ?って思ったけど放置してた。日本の労働関連法規では厳密な意味でのレイオフは実施しにくいからである。

 

すると詳しい人が解説。

長文ツイートは全文展開されないと思うので該当部分を引用。

ちなみに今話題になっている「レイオフ」は整理解雇の一種で、「業績が回復するまで従業員を一時的に解雇し、業績が回復したら再雇用する」というもの。しかし今般のクックパッド社はリリースで明確に「日本における実施は退職勧奨」と表明しているので、厳密には「レイオフされた」ではなく「合意退職した」が正しいですね。

 

レシピ検索する際に ”- クックパッド -COOKPAD” を入れる程度にはクックパッドを信頼している。全く役に立たないという意味で。

 

レシピサイトとしてはクラシルやデリッシュキッチンなどの動画できちんと監修されたものが出てきた時点で終わったと思っていたし、料理系YouTuberが流行り始めた時にはクックパッドなんかにレシピ出すよりYouTubeに上げるほうがいいのに未だクックパッドにレシピ公開している人は何考えているんだろうって思ってた。

shigeo-t.hatenablog.com

 

この記事が業績悪化について詳しい。

toyokeizai.net

 

課題は明らかである。

クックパッドは「食べログ」「@cosme(アットコスメ)」「Yahoo!知恵袋」などとともに、CGM(Consumer Generated Media=消費者生成メディア)と位置づけられている。一般消費者から「口コミ」を広く集め、集合知を形成。たくさんの情報が集まっているとアピールすることで、さらなる新規ユーザーが流入して、コミュニティーが拡大していくスタイルだ。

一方でCGMは、低品質の投稿が集まることもあり、玉石混交になりかねない。削除を徹底しすぎても、作業負担は増えるうえ、ユーザーに「運営やクライアントに不都合な投稿も消しているのでは」といった疑念を抱かせるリスクもある。その点、分散型メディアは、スタッフによるコンテンツ内製が中心だ。

 

玉石混交って書いてあるけどほとんどじゃん。玉を簡単に探せるようにするにはプレミアムサービスに加入する必要がある。

cookpad.com

 

でもレシピ検索する際に ”- クックパッド -COOKPAD” とするだけで簡単にきちんとしたレシピに辿り着く。クックパッドのプレミアムサービスに加入するより簡単でお安い(無料)。

 

プレミアム会員と無料会員の比較表を見ると明らかだが、差を付け過ぎである。

結局今のクックパッドのレシピサイトとしての状況は、レシピを公開したい人向けのサイトであって、レシピを知りたい人向けではない。プレミアムサービスは308円/月と低廉ではあるがプレミアム会員になることを検討する以前に、無料会員に使える機能はレシピを知りたい人に対してクックパッドを引き寄せるだけの魅力が無い。もう少し真面目に導線を考えた設定にすべきである。

ここまで機能差があれば月額308円は安いけどね。今の問題はそこじゃなくてレシピを知りたい人がプレミアムサービスを検討するための導線が無いことなんだよ。普通、チラ見せするだろ。チラ見せするためには機能開発必要だけど。そのために大人数いたんじゃないの?

 

これなら味の素とかキッコーマンとかのメーカーサイト見れば間違いないし、変なレシピは無いんだから。まとめてくれている人もいる。

note.com

でもキューピーじゃなくキユーピーな。

 

低品質の投稿をどうするのかであるが、クックパッド社のビジネス的には足を引っ張る存在となっている。捨てればいいのにって思ってる。レシピサイトごと。

プレミアムサービスを見れば分かるようにCGMとして集まったレシピの中で人気のものは分かっているわけだし、プロに作ってもらったものも分かっている。それ以外ばっさり切ってしまうぐらいは必須であろう。

 

でも、業態を変える方がいいんじゃないかと思うので、それは別エントリとして書く。

 

記事内にもあるようにChatGPTなどのLLMを使ってなにかするっていう案もあるんだけど、労力の割には報われない気がする。作れるレシピなのかとか問題無いレシピなのかとかチェックさせるわけだが、LLMを作るまでが大変だと思う。

 

作れるかどうかのチェックは主に手順や道具がしっかり書かれているかどうかである。問題無いレシピとは、道具や材料の扱いが食中毒を起こさないものであるかとか、使っている道具が溶けてしまうとか燃えてしまうことがないかとかである。

 

そもそも料理系YouTuberはやってみせているわけで、その手順でできれば作れるレシピである。問題無いレシピであるかは担保されないけど。クラシルやデリッシュキッチンなどの動画系もやってみせているわけで、その手順でできれば作れるレシピだし、資格持ちが制作・監修するので問題無いレシピである確率が高い。

 

メーカー系のレシピサイトは手順や道具はしっかり書かれているし、資格持ちが制作・監修するので問題無いレシピである確率が高い。というか問題があればそのメーカーの信頼性に関わるのでまず変なものがない。

 

それに引き換えクックパッドの多くのレシピはそのラインを満たさない。そこを補うためにLLMを使うというアイディアだけど、徒労のような気がする。だからレシピサイトごと捨てればいいんじゃないかという感想になる。一応レシピを公開したい欲を持っている人は世の中に存在するので売れば買う企業はいる気がする。

 

今回書きたい部分はこんな感じ。では、業態を変える方がいいんじゃないかという話は別エントリへ。

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