この記事。
自民党の岩田和親氏は、与党と日本維新の会が高校授業料の無償化などで25日、合意したことをめぐり「格差解消という課題では前進と言えるが、私立に人気が集まり、公立が定員割れをするようなことにならないか、私立の授業料の値上げを招くのではないかなど、疑問にきちんと答える必要がある」と指摘しました。
前にも書いたけど、私立って基本的に学校法人側で授業料を決めることができる。ということは無償化=公費で負担の場合は、どんどん値上げしていっても公費で授業料が支払われる。親が高額校に進学させることに逡巡しないんだから経営努力不要で安泰である。私立の場合、上方向にも下方向にも自由度が高いし。色々制約がある公立校が死ぬ。無償化自体はいいが、私立の場合は公立校の上限に合わせる程度の補助に抑えないとモラルハザードを招く。無償化ってバカに設計させるととんでもないことになる見本。
これに対し、石破総理大臣は「収入の多寡によって教育に差がないようにするのが今回の主眼だが、指摘のように、教育の質を高め、さらに充実させていくことも目指していかねばならない。課題はいくつもあり、これから先、よくよく議論をし、示していきたい」と述べました。
出た、何か言ってるようで何も言っていない石破論法。
もう一つ。
立憲民主党の黒岩宇洋氏は、与党と日本維新の会の合意で、給食費の無償化を、まず小学校を念頭に2026年度から実現するなどとしていることについて「これからのわが国を背負っていく子どもたちという意味では、中学生も一緒だ。小学生、中学生、等しく無償化を2026年度からスタートしてもらいたい」と求めました。
給食は無償化するまえに、まず全国で格差が無いような仕組みを確立するほうが大切ではないか。たまにネットにかなり貧相な給食が流れてくることがあるけど、供給体制や栄養面の底上げが必要。
そもそも農作物の場合、産地では規格外品を廉価で購入する関係を築くこともできたりするが、大都市圏ではそれが難しい。あと、公立校の場合は学校で調理したり市町村営の給食センターで調理していれば一定の水準を満たすことは難しくない。一方、企業に発注している場合は企業側も利益を乗せざるを得ない。同じ金額であっても利益分の有無は大きい。
こういう差異をどうするのかを考えずに無償化したら、わけが分からないところに金が流れても抑止できない。
これに対し石破総理大臣は「安定した財源を、いかに確保するかということだ。この点もあわせて給食の無償化、あるいは医療・福祉全体の政策を議論していきたい。まずは小学校から始めたい。中学校に拡大していくのは諸条件が整えばやる」と述べました。
デジャブw。何か言ってるようで何も言っていない。いや、こういう話法が必要な場合もあるけど、全部コレじゃ困るんだよ一国の長が。
まあ、こういうことだろうな。
「維新が教育無償化で自民と握った」
— 島国大和 (@shimaguniyamato) 2025年2月27日
というのは表向きのストーリーで、万博の後始末とかその他もろもろ色々あっての茶番だとは思うのだが。
ほんと胸糞のよろしくない。