この𝕏へのポストをした時点では、記事の裏が読めていなかった。三井住友海上なにやってんのよって思ってた。
ちゃんと報告しとけば注目浴びないのに
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) 2023年9月21日
https://t.co/7F0wUNDW0Y
ポストではMSNだが元の読売新聞。
ビッグモーターに対しては損保ジャパンが2004年以降、延べ40人以上の出向者を派遣。三井住友海上もビッグモーターの板金部門に社員を派遣しており、金融庁は三井住友海上に対しても出向者を派遣した経緯などを調べる方針だ。
狙いは損保ジャパンだという記事が出てきた。
複数の関係者によると、報告を求めているのは2022年6月の取引停止前後の経緯だ。同年7月25日に、損保ジャパンが抜け駆けするようにビッグモーターと取引再開するまでの過程で、競合関係にあった三井住友海上がビッグモーター側とどのようなやり取りをしていたかについて、詳細な報告を求めているとみられる。
ビッグモーター不正で金融庁が新たに「報告命令」 損保ジャパンの主張を覆す「証拠固め」が狙いか | ビッグモーター「保険金水増し請求」問題 | 東洋経済オンライン
読売新聞の時点では、単に三井住友海上が甘い報告していたのかと思った。東洋経済の記事ではそうではなさそう。
もう少し引用する。記事3ページ目である。
「任意のヒアリングではなく、虚偽報告すると罰則がある報告命令でも三井住友海上はこう言っているが、あなたたち損保ジャパンの主張は本当に正しいのか」と突き付けようとしているとみられる。
折しも金融庁は、9月19日に損保ジャパンに立ち入り検査に踏み切ったばかり。それからわずか数日で逃げ道をふさぐ証拠固めをしようとしているところに、損保ジャパンへの不信感と憤りの強さが透けて見える。
ビッグモーター不正で金融庁が新たに「報告命令」 損保ジャパンの主張を覆す「証拠固め」が狙いか | ビッグモーター「保険金水増し請求」問題 | 東洋経済オンライン
東海(東京海上日動火災)の名前が出てこなくて、ウォッチャーとして「さすが」という感想がまず来る。ヤベーことに首を突っ込まないクレバーさがあるのよ東海。
で、記事の筋を軽くなぞる。損保ジャパンの主張はこないだの会見通り、他社に自賠責が流れるという危惧がらの取引再開。
損保ジャパン内では、白川社長に自賠責が他社に流れると言って取引再開を促した中村専務(当時、現在は監査役)。監査役だから金融庁の立入検査に立ち会うんだろうなあ(ワクワク
損保ジャパン中村専務の想定する自賠責が流れる先はあいおいニッセイ同和。
MS&ADのADだよって話はこちらで。この件はビッグモーターには関係ないけど。
東洋経済の記事によれば、金融庁は三井住友海上に情報を出させることで損保ジャパンの考えたストーリー(自賠責取られるから取引再開)を崩そうという話。
なんだ?この作者w
立入検査フェーズの本気モード金融庁怖ええ。損保ジャパンの考えたストーリー(自賠責取られるから取引再開)を崩したところで何が出てくるのか。今度は同じく立入検査に入るビッグモーター側の損保ジャパンと繋がるなんらかの不正を見つけるのか?
東洋経済の中村記者は過去の記事を見ても保険畑を得意としているようだ。もやっとしたことしか書かない通信社*1やちゃんと取材しない(できない?)全国紙とは違うようだ。
全国紙紙面よりも文字数が取れ、週刊だから取材時間も取れる(可能性がある)とは言え、ちょっとクオリティが違う。ビッグモーター関連では気にしておく。
中村記者の記事による金融庁の見立てで解明が進むとすると、ビッグモーターと損保ジャパン間に何か自賠責じゃなく理由があったということになる。それが不正行為なのか、自賠責が他社に流れるからという話と大差ない、不正ではない理由だったのかはこれからということである。
情報もデータも見ることができないので予想しかできないが、金融庁がそこに突っ込むということは何かあると思う。
ビッグモーター関連、ここが面白いところなのに街路樹話とかで飽き始めている奴ら、もったいないよな。除草剤で盛り上がってる場合じゃないのよ。結局、草生え始めているじゃん。
過去記事多くなり過ぎなので、今回メインの損保ジャパン関係だけ貼っておく。