これね、仕事上のお付き合い無くなって10年以上だけど、納得感しかないのはなぜ?
損保ジャパンからの出向者 集金情報22年間漏えい 千葉銀行https://t.co/mjvJSFrpaX #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) 2024年7月26日
記事のポイントはココ。
千葉銀行は、損害保険ジャパンからの出向者たちが、火災保険などの集金情報を出向元に漏えいしていたと発表しました。漏えいは22年間にわたり、最大でおよそ1万1500件になるおそれがあるとしています。
(下線、太字はオレ)
そう、特定の誰かじゃないの。企業文化として繋がっているの。流石、かつての安田火災(当時)はヤ〇ザ火災と恐れられていただけのことはある。オレ自身はそんな呼称を再確認するような経験は無いけど。
なお、安田生命(当時)にはそんな呼称は無かった。いや、オレはそっちにはナンキンサレタ(当該エントリのリンクは貼らない)。
ということで、この件に関してNHKの記事は早晩消える可能性もある。そこで、東洋経済である。何度か記者名を挙げているけどオレ期待の中村記者はどう報じたかを見てみた。まず、7月時点での把握のためスクリーンショット。
星野リゾートの件で損保ジャパンという単語でヒットするのは、単に保険商品の話だった。
それ以外は中村記者の記事である。NHKの記事と同じスパイ活動の記事が先頭。
個別の代理店名は開示しなかったが、現時点で漏洩の疑義が出ている代理店(一部は代理店が公表)は、旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)の親密代理店・トータル保険サービス、横浜銀行の同・朋栄、十六銀行の同・共栄ライフパートナーズ、山陰合同銀行の同・松栄、千葉銀行と大手自動車ディーラーのウエインズトヨタ神奈川だ。
共栄ライフパートナーズについては、東京海上日動火災保険からの出向者も、他社の契約情報をメールで出向元の東京海上に送っていたことが発覚。東京海上では、ほかの銀行系代理店でも出向者による情報漏洩の疑義が浮上している。
上のNHKの記事の文字数がざっくり513文字、中村記者の記事は本文はざっくり1039文字。文字数は倍だけど、倍以上の内容である。
NHKは損保ジャパンだけだが、東洋経済は大手3.5社(MS&ADのADは0.5扱いw)である。
代理店の契約者情報や行政機関の業務資料といった機密情報の漏洩は、個人情報保護法違反にとどまらず、「不正競争防止法違反に当たる可能性がある」(金融庁幹部)。
金融庁は7月22日に、損保ジャパン、東京海上、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険の4社に対して、情報漏洩をめぐって8月末を期限として報告徴求命令を出している。
これだけ内容に差があれば、オレが中村記者の記事を探しに行くのも分かってもらえると思う。事はヤク□火災だけじゃなかったということも分かる。オレが冒頭で▽クザ火災で納得していたのは先走り過ぎだったというのも分かる。
もちろん、NHKも他記事では報じている。こちらも状態が変わっていくと思うのでスクリーンショットである。7月23日の記事である。
上2つしか関連していない。
2つめの記事を見てみよう。
東京 中央区の保険代理店「トータル保険サービス」の発表によりますと、損害保険ジャパンからの出向者が、代理店の顧客である法人の契約内容などの情報、およそ2700件を、出向元の損保ジャパンに漏えいしていたということです。
この「トータル保険サービス」は、NHKのこの記事ではどこの代理店かわからない。引用部分以外にも記述が無い。NHKでこの問題を調べていくと、複数の記事を開いてそれでも全容がわかるかどうかって話になる。
もちろん、テレビと雑誌という媒体の違いはあるんだけど、それならせめて過去記事を合わせれば同程度の情報量であるべき。
なお、専門紙だとかなりの情報量である。
保険代理店への損害保険ジャパンの出向者が他の損保の顧客情報を出身母体に漏洩(報告)していた問題で、千葉銀行(米本努頭取、千葉市)への出向者による情報漏洩があったと同行が7月26日発表した。銀行での表面化は初めてで、少なくとも2008年以降の損保ジャパン出向者による情報漏洩が確認されており、最大で約1万1500件になる可能性があるという。シェア確認が目的でこの理由が判明したのは3件目。損保ジャパンがシェア確認のために、少なくとも10数年以上前から出向者に情報を上げるよう組織的に行っていた可能性がある。
今後さらに多くの事例が表面化する可能性がある。損保ジャパンは一連の情報漏洩をめぐって、金融庁から22日付で報告徴求命令を受け、8月末まで詳細を提出するよう求められている。
今回の千葉銀行の件は、同行と、同行と親密な保険代理店「東方エージェンシー」(中村旬治社長、千葉市)に火災保険などを申し込み、同行に口座振替などを依頼した個人や法人の契約者名、保険契約内容が漏洩された。
『今回の千葉銀行の件は、同行と、同行と親密な保険代理店「東方エージェンシー」』というように代理店という存在について、分かるように書いている。日刊自動車新聞、自動車に関連しない千葉銀行の話をきっちり書いているな。自動車と損害保険は実社会においては関連が深いからだろう。どこかの経済が苦手な経済紙よりもいい。全部読めるしww
分かっていないと、こういうガセを飛ばすことになる。
ということで、それぞれの分野ごとに「分かっている」記者を見つけると捗るという話である。