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てきとーに生きている奴の日記

古いエントリのサムネイル画像がリンク切れになってたりするけど、チマチマ修正中


自転車反則金は16歳から 警察庁案、信号無視など

前にぐだぐだ書いた自転車反則金の件、本物の警察庁案が出てきた。

 

www.nikkei.com

対象とする運転者は16歳以上とする方向で検討している。原動機付き自転車やバイクの免許が取得できる年齢で、交通ルールに関する最低限の知識もあると考えられるためだ。

 

交通違反は信号無視や一時不停止など約115種類を想定する。自動車などと同様に現認可能で明白、定型的な違反行為を広く対象としたい考えだ。このほか酒酔い運転やあおり運転など簡易な違反処理になじまない二十数種類の違反行為は、刑事処分の対象となる交通切符(赤切符)の交付などで対応する。

 

なぜ16歳からかという説明がクリアである。責任を考えたら成人かどうかで区切るか、ここらへんの年齢だよね。でも他の部分で色々問題が出そうである。

 

以前に書いたエントリ

オレが以前に書いたのはこちら。

shigeo-t.hatenablog.com

shigeo-t.hatenablog.com

shigeo-t.hatenablog.com

 

問題点

氏名・住所・年齢の確定 → 免許証必要だろ

免許証無しでは身元の確定に問題がある。反則金を払ってもらうための対象者を確定させるためには氏名・住所・年齢が必要である。日本は外出の際必ず身分証明書を持たなければならない国ではないため。

 

口頭や筆記で答えた氏名・住所・年齢で青切符を交付しても、それがウソの名前なら単に青切符を捨てて終わりだし、実年齢17歳でも幼く見えたら「15歳です○○中の3年です」って出身校でも答えられたら確認のために問合せの手間が掛かる。問合せされたほうも迷惑だし、時間帯によっては問合せ結果が即時得られない。16歳近辺の少年・少女の場合は生年月日で年齢を確定させる必要がある。見た目が明らかに20歳以上とかにしか見えない場合なら年齢聞かずに即交付でもいいけど。まあまあ老けた高校生はいるけど、流石に老けた中学生は少ない。

 

というわけで、上に貼った以前のエントリから引用する。

自転車免許制(仮称)の3案は下記の通り。上にも書いた通り厳密には免許ではなく減点式点数管理である。

  1. 市区町村が自転車免許カードを全住民に配る
  2. マイナンバーカードを自転車免許とする
  3. 自転車の防犯登録を自転車公道走行免許とする

#1は交付方式、#2は違反時交付方式、#3は疑似車検証方式と言ってもいいかもしれない。

 

免許証があれば氏名・住所・年齢は一発で確定できる。今回の警察庁案の最大の問題はここだろう。運転免許証が必要な車両を運行する場合、免許の取得と携帯が必須である。一方、自転車の場合免許証が無いので違反者本人の氏名・住所・年齢を確定する手段が無い。実効性のある制度にするのであれば、まず免許制度を考えるべきである。これ、反則金制度だけ作ってもウソつけば逃げられるなら警官も取締りにくいのではないか。氏名・住所・年齢を確認するための手間が見合わないからである。

 

今までは赤切符だけだから件数も少ないし手間暇掛けて氏名・住所などを聞き出す&調べる強制力もあったけど、取締り件数を増やす青切符でそこまでコストを掛けられるかである。そういう実オペレーションまで考える必要がある。

 

なお、こんなところに

blog.livedoor.jp

興味深いコメントがあった。

40. 名無しさん           2023年11月14日 19:07
では、叩き台としてのオレ案。
・小学校4年の交通教室後に本物の免許証を交付する。「種類」が自転車だけで、16歳の誕生日までの期限付き。中1で更新。
・少なくとも自転車に乗っている時(押し歩き時も)は、携帯義務あり。不携帯の場合は保護者が引き取りに来るまで身柄預かり。
・本物なので、原付や普通免許と連動している。自転車だからといってナメた運転をしていると、原付や普免を取る時にマイナス点挽回の講習から始めなければならない。
・小学校3年間、中学校3年間を「ゴールド」でいけた子には何らかのご褒美的な。
・子供ゆえ管理が心配なので、住所と誕生日は記載しない。必要に応じて警察署に電話照会して本人確認する。

なかなかいいんだけど、でも現行の運転免許証を所持していないのは子供だけじゃないのよ。あと、現行の運転免許証同等なら住所と誕生日はICチップでいいんじゃね?

 

自転車だけじゃないけど証拠は?

これは対象が自転車だけの話じゃないんだけど、今の交通警察の取り締まりって事故やスピード違反や飲酒・酒気帯び系や駐停車系以外はほぼ証拠なしで取締りしている。警察官が視認したから違反だよって圧を掛けているだけである。

自転車にまで青切符で取締りをするのであれば、証拠が必要ではないか。

 

自動車やバイクなどの車両の場合、運転免許証の維持が掛かっている話である。一度警官に免許証を手渡してしまうと、それを取り返すためには「違反してない」って思っても認めてしまう場面もある。運転者自体も「違反していない」と主張する証拠を持っていないことが多いわけだし。今はドライブレコーダーで証明できるようにはなったけど全車ではない。

 

自転車の場合、事故や取締りに備えてドライブレコーダーを装備している運転者はまあまあの変わり者である。あ、乗ってる行程を全部撮影したい長距離ロード乗りは変わり者ではなく好き者というほうが正しいか。

いずれにせよ、普通はまず装備していないと考えたほうがいい。そして仮に自転車用に免許証を交付したとしても、多分免許証は無料配布なので免許証の維持などクソくらえという人間も存在しうる。そこが金を掛けて取得した運転免許証との差異である。

 

これからを考えると、自転車対象だけでなく警察官は証拠を持って取締りを行うべきである。ガチでコスト掛けてでも裁判で争う奴が出てきたら負けかねないよ。ということで動画による証拠を要求する。

 

海外の取締り動画なんかだと、警官の制服にカメラが装備されていてその動画が使われている場合がある。違法な取締りをしていない証拠ともなるし、違反者がいる場合はその違反も視認だけでなく証拠保全できる。

 

まあお金掛かる話だからいつやるかで大きくコスト感は変わるけど、カメラもだいぶ安くなってきたし、全国の警察で同じ仕様を調達するならスマホからの派生形で動画撮影と通信を合わせた機器を作ってもらうことも可能だろう。

車載でもいいけど、パトカーだと停車・駐車場所に制約があったり、自転車・バイクだとどうカメラを水平にするのか問題もあるので、制服に搭載のほうがいいんじゃないかな。

 

取締りしてください

何回も書いているけど、赤切符だからって腰引けてるんじゃねーよ。面倒がってるんじゃねーよ。無灯火、逆走、並走、こないだ書いた爆走フル電動自転車取り締まってくれ。

shigeo-t.hatenablog.com

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