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てきとーに生きている奴の日記

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システム内製化のために開発者を雇用できるのか?

このまとめ、なかなか目次がいい。

 

togetter.com

 

ということでタイトルと目次を引用する。

まずはブログカードだと全部は見えないタイトル。

サイゼリヤ元社長「日本の会社は、なぜシステム開発を外部のシステム会社に丸投げして適当に現場をヒアリングさせるという方法を取るんだい??」→システム内製化は単純ではない話

 

次に目次。確認したけどきちんとリンク貼れているな。なんで最終行だけ文字色違うんだろ。元はそんなことないのに。面倒だから直さないけど。

目次

 

以前、ニトリの話を書いた。ニトリは内製化するための人材確保に動いている。

shigeo-t.hatenablog.com

 

今回のサイゼリヤの話では目次にある「システム内製化のために開発者を雇用できるのか?という問題」を中心に書く。まとめられているポストは章題に即していないので貼らない。

 

システム内製化のために開発者を雇用するというのは、ニトリみたいにコアは育てていくものだよ、日本では。日本のように労働流動性が低い国では簡単に雇えない、簡単に解雇できない。

解雇の前にまず雇用する必要があるけど、簡単には集まらない。なので、ニトリのように何年も掛けて育てるという気がないと要員確保が難しい。いや、プログラマ派遣なのにExcelばっかり使っているような層は簡単に確保できるけど。

 

内製する対象は何かという話もある。

ニトリの話の時にも書いたけど、競争優位を生み出すための差異を出すシステムであるべきである。ERPなどベストプラクティスを使えるものに注力してもその労力は8割ムダである。存在しないだろうレベルの酷い例を出すと、Excelはクソだから表計算ソフト自社向けに作りますという流通大手・製造大手はいない。全部ExcelでやろうとせずにOLAPとか適宜使っておけという話になる。自社向け表計算ソフトなんて作っても、外販で開発費用回収できないなら10割ムダである。

 

サイゼリヤの場合はモバイルオーダーだった。

実にサイゼリヤらしい。複数のファミレスに行ったことがあれば分かると思うけど、普通は料理名で注文する。サイゼリヤの場合は番号で注文する素地があるからコレになる。

 

大手の製造業などは治具を内製するのは通常である。一点ものを外部に発注するより、自分で作れるなら作ってしまったほうが色々都合がいい場合もあるし。

www.cadjapan.com対象がハードウェアではなくソフトウェアであっても内製するメリットはある。もちろんデメリットもあるが。

 

さて、開発はしたけど、このあとどうするって話もある。

オレもそうだけど、開発には向いていても運用フェーズには耐えられないという人間は多い。というか、いや、運用フェーズをきちんとこなして安定稼働させるような人材はそれはそれで有能なんだけど、そういう人材が開発向きかというとそうでもない場合もある。ソフトウェア開発を本業としない事業会社で、システム開発が無い時期が存在するとしたら、要員をどうすればいいのか。用も無いシステムを開発させるという手は無いものとする。賽の河原かよ。

  1. 運用フェーズを担当させる
  2. 受託開発でつなぐ
  3. 他部門で働かせる
  4. 解雇する

 

#1は向いていない人は向いていないんだけど、我慢してねという方向性。運用走らせながら次期とか新システムの企画も兼務させるとか、開発向き運用不向きの開発メンバーをつなぎとめておくためには必要な措置かもしれない。

#2は開発向き運用不向きの開発メンバーに、受託開発で仕事をさせておくっていう話。どちらかと言えば受託で儲けようというより、開発をさせておくことで士気や技術力を維持したいという方向性。

#3はニトリみたいな形で採用した人材には適用できるけど、それでもIT関係をやりたくて入社した人にはキツいし、騙されたって話にもなりかねない。システム開発のみで採用した人材だとこの手は禁忌かも。

#4は労働流動性が高い国なら当たり前の話だし、すぐに次の職が見つかるだろう。持っているスキルセットは他社の似たような案件にすぐに使える。でも、日本ではどうだろう。

 

システム内製化のために開発者を雇用できるのか?という命題を考えた時に、雇用問題として難しいという話。まあ、Togetterみたいにポストまとめただけでは出てこないよな。

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