いろいろやってみるにっき

てきとーに生きている奴の日記

古いエントリのサムネイル画像がリンク切れになってたりするけど、チマチマ修正中


Hyper-Vで動かしたAmazon Linux 2にxrdp接続してみる

やっぱり不便だ、Windows側のVS Codeからの操作。

 

 

コンテナの中もVS Codeで操作したい

Dockerのコンテナ内に入るとviを使うことになる。結局VS Codeが使えずに面倒である。OSが異なるのでRemote-Containersも使えない。

f:id:shigeo-t:20201026094758p:plain

f:id:shigeo-t:20201026094841p:plain

まあ、そりゃそうだ。

 

ググってみると多段にsshを設定する方法があった。これが正当な接続だろう。AWS上であれこれ環境を作る必要もなくVS Codesshだけで解決する。

qiita.com

 

でも、せっかくのオンプレミスなので別の方法を試してみることに。AWSの技術ドキュメントがあった。

aws.amazon.com

 

要約すると、Amazon Linux 2側は下記の通り。

  1. MATE をインストール
  2. TigerVNC をインストール

そしてWindows側(macOSLinuxでも同)は下記の通り。

  1. TigerVNCをインストール
  2. sshでトンネリング
  3. TigerVNCで接続

Windows側でVNCは使いたくない。sshトンネリングもめんどくさいしな。いや、同じLAN内ならトンネリング無しでも接続できそうな気はする。試さないけど。

 

ということでVNCの代わりにxrdpにする。xrdpはCentOS7で実績があるのだよ。

shigeo-t.hatenablog.com

 

Amazon Linux 2側のインストールや準備作業

MATEインストール

AWSの技術ドキュメントに従い、次のコマンドを実行する。

sudo amazon-linux-extras install mate-desktop1.x

sudo bash -c 'echo PREFERRED=/usr/bin/mate-session > /etc/sysconfig/desktop'

 

epelインストール

オレのCentOS 7にxrdpを入れてWindows RTからアクセスする - いろいろやってみるにっきによれば次はepelのインストール。

下記のコマンドを入れていく。上にも書いた通りスーパーユーザで実施する。

rpm -Uvh https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/7/x86_64/e/epel-release-7-2.noarch.rpm

# vi /etc/yum.repos.d/xrdp.repo

viでの作成内容は下記の通り。

[xrdp]

name=xrdp
baseurl=http://li.nux.ro/download/nux/dextop/el7/x86_64/

enabled=1
gpgcheck=0

 

ところが上記のamazon-linux-extrasコマンドの実行結果ではこのようにepelはamazon-linux-extrasコマンドでインストール可能。

23 tomcat8.5 available \
[ =8.5.31 =8.5.32 =8.5.38 =8.5.40 =8.5.42 =8.5.50
=stable ]
24 epel available [ =7.11 =stable ]
25 testing available [ =1.0 =stable ]

 

せっかくここでCentOS7用の最新を調べていたのに。

dl.fedoraproject.org

f:id:shigeo-t:20201026100631p:plain

 

amazon-linux-extrasコマンドでインストールできるものはamazon-linux-extrasコマンドでインストールしたほうがAmazon Linux 2でうまく動く可能性が高いのでamazon-linux-extrasコマンドでインストールする。

sudo amazon-linux-extras install epel

 

xrdpとTigerVNCのインストール

次はxrdpとTigerVNCのインストール。上でVNCを使いたくないと書いたが、xrdpの依存先がTigerVNCなので、Amazon Linux 2側にはインストールする。

sudo yum -y install xrdp tigervnc-server

 

xrdpの起動と確認

systemctlで起動する。

sudo systemctl start xrdp.service

 

3389ポートが使えるかどうかはnetstatコマンドで。

[ec2-user@amazonlinux2 ~]$ sudo netstat -antup | grep xrdp
tcp 0 0 0.0.0.0:3389 0.0.0.0:* LISTEN 8234/
xrdp
tcp 0 0 127.0.0.1:3350 0.0.0.0:* LISTEN 8233/xrdp-sesman

RDPの3389ポートは使える。

 

今回は下記の通りあっさりつながったが、ファイアウォールで邪魔されているようなら次の設定。

疎通確認してCentOS 7のファイアーウォールで止まっているようだったら、下記のコマンドを実施。

# firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=3389/tcp
# firewall-cmd --reload

 

 

自動起動の設定は下記のsystemctlコマンドで。

sudo systemctl enable xrdp.service

 

Windows側の接続確認

mstsc.exeで接続

mstsc.exeを起動しVMIPアドレスを指定し、[接続(N)]をクリックする。

f:id:shigeo-t:20201026102738p:plain

ダイアログが出る。[はい(Y)]をクリック。

f:id:shigeo-t:20201026102214p:plain

あっさりつながった。ユーザとパスワードはsshで使用しているユーザと同じ。

f:id:shigeo-t:20201026102258p:plain

 

しかし文字化け

ログインしてみると文字化けwww。

f:id:shigeo-t:20201026103041p:plain

こういうときはiOSMicrosoft謹製のRD Clientで接続してみる。しかし文字化け。f:id:shigeo-t:20201026104353p:plain

ということはフォントが解決できていないっていうことになる。

 

フォントをインストールして文字化け解消

インストールする。

sudo yum -y install vlgothic-*

実行結果は下記の通り。

[ec2-user@amazonlinux2 ~]$ sudo yum update -y
読み込んだプラグイン:langpacks, priorities, update-motd
275 packages excluded due to repository priority protections
No packages marked for update
[ec2-user@amazonlinux2 ~]$ sudo yum -y install vlgothic-*
読み込んだプラグイン:langpacks, priorities, update-motd
275 packages excluded due to repository priority protections
依存性の解決をしています
--> トランザクションの確認を実行しています。
---> パッケージ vlgothic-fonts.noarch 0:20130607-2.amzn2 を インストール
---> パッケージ vlgothic-p-fonts.noarch 0:20130607-2.amzn2 を インストール
--> 依存性解決を終了しました。

依存性を解決しました

========================================================================================================================
Package アーキテクチャー バージョン リポジトリー 容量
========================================================================================================================
インストール中:
vlgothic-fonts noarch 20130607-2.amzn2 amzn2-core 2.2 M
vlgothic-p-fonts noarch 20130607-2.amzn2 amzn2-core 2.2 M

トランザクションの要約
========================================================================================================================
インストール 2 パッケージ

総ダウンロード容量: 4.4 M
インストール容量: 7.9 M
Downloading packages:
(1/2): vlgothic-fonts-20130607-2.amzn2.noarch.rpm | 2.2 MB 00:00:00
(2/2): vlgothic-p-fonts-20130607-2.amzn2.noarch.rpm | 2.2 MB 00:00:00
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
合計 1.2 MB/s | 4.4 MB 00:00:03
Running transaction check
Running transaction test
Transaction test succeeded
Running transaction
インストール中 : vlgothic-p-fonts-20130607-2.amzn2.noarch 1/2
インストール中 : vlgothic-fonts-20130607-2.amzn2.noarch 2/2
検証中 : vlgothic-fonts-20130607-2.amzn2.noarch 1/2
検証中 : vlgothic-p-fonts-20130607-2.amzn2.noarch 2/2

インストール:
vlgothic-fonts.noarch 0:20130607-2.amzn2 vlgothic-p-fonts.noarch 0:20130607-2.amzn2

完了しました!

 

そして接続確認。少しメニューとかのフォントが直るまで数秒掛かるが問題ない。またフォントを解決している間マウスポインタが見えなかったが、それも時間が解決する。

f:id:shigeo-t:20201026105927p:plain

 

VNCの描画が気に入らないのでRDP接続出来てよかった。

X Windowハンドブック
 
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