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てきとーに生きている奴の日記

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みどりの窓口閉鎖問題

まあ批判は自由。あと、タイトルに「SNSで批判が起きる理由」って入っているけど、そこについても突っ込む。

 

www.shinmai.co.jp

JR東日本チケットレス化、モバイル化を推進するとして、「みどりの窓口」の閉鎖を各地で進めている。現在約220カ所ある窓口は、新幹線や特急の停車駅など利用が多い場所を除き、2025年までに140カ所ほどに縮小する計画。窓口を閉鎖した駅には、代替として「話せる指定席券売機」を設置している。JR東日本長野支社は「みどりの窓口とほぼ同等の機能」と説明。しかし、SNS上では窓口閉鎖に対して「利用客軽視」、「公共交通機関として終わってる」などと否定的な意見が投稿され続けている。有人窓口の廃止に不安や疑問を感じる人がこれほど多いのはなぜなのか。専門家に理由を分析してもらった。

 

 

みどりの窓口 減ってる

上に引用したとおり、JR東日本の駅でみどりの窓口の閉鎖が進んでいる。

たまに横浜駅みどりの窓口営業時間帯に通り掛かると、まあすごい行列であることが多い。JRの場合は多くの路線を持ち、その中では複数経路を選択可能な場合もあるので一般的な券売機では買いにくい・買えない切符もある。また、割引の切符などで券売機で売っていないものもある。通学定期券も年度最初は窓口だけだっけ?どうしても窓口に並ばなければいけない人もいるだろう。

 

「裏に隠しているんだろ。いいからここに買える切符全部並べろ。」(だったかな)

詳しくはご視聴を。

 

でも、見てるとそうでも無さそうな人も並んでいる。今回記事に出てくる「話せる指定席券売機」ではなく、そもそもJRの券売機難しい問題が根底にある。

togetter.com

 

世の中には「自由席特急券なんだから、どこに座ろうが自由だろ(で、グリーン車に乗る)」みたいな人もいるわけで、そういう人は最初の画面で諦めそうw

 

昔はネットじゃ買えないし券売機でも買えないし、長距離列車の切符を買うのには並ぶしか無かった。そもそもネットも存在していないか普及していないし券売機はあったとしても長距離列車未対応。小学校高学年の頃から自分(自分のみ)が乗車する切符は自分で買わされていた。分厚い時刻表を見て何本か乗車候補を調べ、運賃を調べ、ほぼピッタリの金は出してもらったけど自分で駅に行って並んで買っていた。そんなオレは今はネットや券売機で買えない切符だと判明して初めて窓口に行くパターンだけど、初手からネットや券売機は眼中に無く窓口に行く人にとっては大問題であろう。

前はAmazon Primieで視聴できた気がする。オレは録画残しているからいつでも観れるけど。

 

有償でいいんじゃね?

どういう課金方式にするかは難しいところだけど、窓口サービスは有償でもいいんじゃないか?

 

記事には

SNS上では窓口閉鎖に対して「利用客軽視」、「公共交通機関として終わってる」などと否定的な意見が投稿され続けている。

ってあるけど、こういうこと書いている奴ら公共交通機関の定義知らないだろ。

 

ja.wikipedia.org

日本での定義(バリアフリー新法)

日本高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律バリアフリー新法)では、「公共交通事業者等」を以下のように定義している[2]

 

有人窓口廃止したら「公共交通機関として終わってる」なら、タクシーとかどうすんの?元々ほぼ無いし今の日本ではまだ有人でタクシー運行しているけど運転手も車も窓口とは呼ばない。適切なサービスを提供すればいいわけで有人窓口の設置は必須ではない。

 

有償化すれば、「券売機ダリいから窓口行くか」みたいな層はダルさと金額を天秤に掛けて行動するようになる。通学定期券や券売機で対応できない切符の場合はあらかじめ窓口手数料を乗せておけばいい。そして普通に券売機で買えるような切符を買いに来る客には最初に手数料提示である。3~5%くらい?Agreeでなければ券売機へGoである。

 

さらには別にJR東日本が運営しなくてもいい。大きなターミナル駅は直営、そうじゃないところや電話窓口などは旅行会社・旅行代理店がサービス提供する形態でもいい。なので駅そのものじゃなくてもいい。駅近とか駅ビルとかぐらいでいい。

意外と私鉄のみで大きい駅とかだと、旅行会社・旅行代理店が対応を表明したほうが利便性が高いかも。これは有償であればこそ実現できる話である。長距離列車やっていない私鉄系旅行代理店とかでも元々業務的に得意そう。

 

通学定期券とかは対象外になりそうだけど、JRの通学定期券が必要ならJRの駅に行くってことでしょ。いつも使う駅に窓口無くて大きい駅までの移動分ってどうなんだっけ?なんか通学定期券初回が必要な時期は窓口無しの駅でも駅員さんが券売機前で頑張るっていう話を検索して見掛けたけど。駅で駅員さんがスタンバるくらいなら、学校に取りまとめ依頼して一括発行の方がラクな気もする。オレ最初の会社に入社した時って定期券支給された記憶があるんだけど。昭和だよ、当時。なら、学校相手にもできるでしょ。会社=通勤費負担、学校=通学費保護者負担の違いはあるから、ある程度学校側に事務手数料払ってもいいくらい。

 

あと電話窓口って書いたけど、券売機で売られている切符を券売機で買えない人たちには、「話せる指定席券売機」よりもこっちなんだと思う。電話で良ければ家でもどこからでも買える。電話にネットや実店舗を組合せるとかそういう方向かな。「話せる指定席券売機」は即時発券できるところが最大の武器である。でも、家でもどこでも買えるなら乗車までに切符を受け取る方法をいくつか用意すればいい。一部改札(改札機)がQRコード対応すれば、メールでQRコード送ってもいい。

これらに掛かる経費は手数料に上乗せで回収。

 

これは特におかしい発想でもなく、今世紀の銀行等の金融機関は支店減らします、窓口減らします、紙の通帳無くします、ATMへどうぞ・ネットでどうぞである。これらに対応できない人たちは漸減していくはずなので、どうしてもってことなら場合によっては有償で提供である。もしくは超お得意様ならわざわざ課金するまでもないってことになる。

実家の商売でも、昔は自転車やスーパーカブ号に乗って信金さんが来てたけど、今は普通に店舗に行ったりATM使ったりネット使ったりみたいだし、まあそういう潮流ですよ。

 

こういうことについて「利用客軽視」、「公共交通機関として終わってる」などと否定的な意見を書いたやつら、銀行等金融機関の対応を「利用客軽視」、「金融機関として終わってる」って書くなら一貫しているけど、多分そうではない。昔は書いていたかもしれないけど、今はもう日常に取り込まれて気にもしていない。一貫した姿勢でないことに気付いてもいない。

 

さて、「SNSで批判が起きる理由」は書いてあるか?

有識者コメント部分を引用する。

東京理科大社会基盤工学科の寺部慎太郎教授(交通計画)は、オペレーターについて「顔が見えないことに加え、機械に向かって話すことに違和感がある人も多い」とみる。また、「慣れていなければ機械操作に時間がかかるため、有人窓口の方が速やかに切符を買える。そういう人にとっては機械の利点が損なわれてしまう」とも指摘した。 

 有人窓口から話せる指定席券売機への円滑な移行について、寺部教授は「時間をかけないと難しい」と話す。駅をあまり利用しない人の場合は、最寄りの駅のみどりの窓口が廃止になったことを知らない可能性もあるとし、「JRが丁寧にきちんと説明し続けなければいけない」。交通経済研究所は「話せる指定席券売機が社会に浸透し、当たり前になるには、利用者がうまく機械を使いこなし、その利便性や快適性を認識する成功体験を積み重ねることが重要だ」とする。 

 

うん、「SNSで批判が起きる理由」ではないですね。別にSNSに限らない。というか、SNSの専門家に聞いていない。タイトルに偽りありである。なぜ「SNSで」ってタイトルに書いた?たまたま目にする機会があるだけじゃん、SNS。家庭や職場や飲食店などで言っていても不思議じゃない。「批判が起きる理由」であれば特に異議を唱えるほどのことでもない。

 

きちんと読むとなかなか面白い意見だな。もう一度該当箇所を引用。

「顔が見えないことに加え、機械に向かって話すことに違和感がある人も多い」とみる。

あのさ、券売機使わない人たちって多分電話じゃなくても対面した人に対してしゃべることで動いてもらいたい人たちである。そういう人たちはガチで電話使いまくり人種だと思うよ。電話という機械に向かって顔が見えない人に対して通話してる。自分の頭や体を使うより適当にしゃべって相手に動いてもらいたい人種。ただ、普段自分が使っているスマホや固定電話じゃなく、券売機っていう体裁だから違和感は覚えるだろうけど。「機械に向かって」とか主語大き過ぎ問題である。

 

記事についての感想

タイトルの一部である「SNSで批判が起きる理由」は「SNSで」と限定をしなければ特に変な話ではない。

一方、教授にはヒアリングなのか書面で受け取ったのかわからないけど、「機械に向かって話すことに違和感がある人も多い」みたいに現代の日本では少数派のみを指す表現は主語大き過ぎである。券売機みたいに普段は話しかけない機械の場合は違和感を覚えても仕方ないけど。エレベーター故障やATM故障でもオペレータに話しかけるわけで、まあそういう時代である。

 

というわけで、信毎はもっと文章力を磨くべきである。主語が大き過ぎたり絞り過ぎたり。加減というものを学ぶべき。

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