今週のお題「メモ」
メモということについて言えば2000年代に入って劇的に変わったものがある。それは、携帯電話にカメラが付いたことである。
2000年11月に初の内蔵型カメラ付き携帯電話であるシャープ製「J-SH04」が発売された。翌年の2001年夏季キャンペーンより「写真付き写メール」という名称を付けたところ大ヒットとなった。正確には、もともとはサービス名として開発したものではなく、キャンペーンワードとして打ち出したものが、後にサービス名として定着した。その後も、三洋、ノキア、東芝、三菱等が相次いでカメラ付き機種を投入した。
ほぼ同時期にデジタルカメラも普及し始めた。
全盛期
1999年(平成11年)末から始まった高画素数化競争や小型化競争など、市場拡大を伴った熾烈な競争により性能は上昇、価格も下がり利便性も受けて、2002年(平成14年)にはフィルムカメラとデジタルカメラの出荷台数が逆転、フィルムカメラからデジタルカメラへと市場が置き換わった。
特に携帯電話→スマートフォンが顕著だが、今まで手書きか電子デバイスに打ち込みするしかメモする方法が無かったものが、気軽に写真を撮れるようになることで手書き(あるいは打ち込み)する代わりにメモとして撮影できるようになった。
実は昭和の時代にも、写真撮影を手書きメモの代わりに使う人はいた。小学校の時の理科の先生である。授業の一環である写真クラブの担当教員でもある。たまたまバス停で一緒になった時、バスの時刻表を写真に撮ってた。「何撮ってんすか?w」と聞いたら「メモするの面倒くさいから」と言われ「おおおっ」ってなった。使っているカメラがNikon F2フォトミックASというゴツい一眼レフだけど。
F2 フォトミック AS、Amazonで売ってるとは思わなかった。しかも思ったより安い。買わないけど。
この出来事以降、オレもフィルムの最後のほうで使い切りたい時などはメモに使ってた。もちろん、時刻表はすぐに真似して撮った。
でも、普通の人はカメラを常時携帯しない。それが常時携帯する機器に加わったのが携帯電話へのカメラ搭載である。カメラ搭載機が当たり前になるまでそれほど時間は掛からなかったように思う。廉価モデルにカメラ搭載になるのは時間掛かったけど、中上位モデルは2年くらい?でほぼカメラ搭載だった気がする。Wikipedia調べにくいけど、いくつかの機種をサンプリングして見たら2002年には中上位モデルはカメラ搭載となっていた。
「写メ送る」「写メして送る」「写メして送って」「写メって」は今時使う人はいない死語だと思うけど、こういう言い方の時の何割かはメモとしての役割である。
この写真とかもメモである。こういう掲示物あったよという。これは手書きでは無理である。
覚えるのが面倒だし手書きするのも面倒なこういうものを撮ったり、
こんな感じでホワイトボード撮ったりする。
印刷できるホワイトボードでも感熱紙は論外だし普通紙でも再利用性低いけど、こうやって写真に撮っておけばすぐに探せる。懸命に手書きでメモ取ってメモ取ることに気を取られるより、みんなでホワイトボードに向かって議論したほうがミーティングの内容も濃くなる。
あと、字がきれいなら文字起こしもできる。
ということで、撮れないもの(場所)は手書きかもしれないけど、撮れるものは手書きしないという選択肢も持っておきたい。