いつもG7最下位なんだけど、今年の切り口はUSの2/3とか7割らしい。
日経はUSの7割。
読売は2/3。
日本は米国に比べて3分の2程度の水準になる。
日テレNEWS24。こちらも2/3。
マイナビも2/3。
これによると、OECDデータに基づく2017年の日本の時間当たり労働生産性(就業1時間当たり付加価値)は、47.5ドル(4733円/購買力平価(PPP)換算)。米国(72.0ドル)の3分の2程度の水準に相当し、順位はOECD加盟36カ国中20位だった。
SankeiBizの記事はポイントを押さえている。変な煽り文句は無い。セクション分けして理解すべきポイントをきちんと整理して提示している。意外と言っては産経に失礼かもしれないけど、今回チェックした中では一番いい。
OECDデータに基づく日本の時間当たり労働生産性は47.5ドル(4,733円)で、OECD加盟36カ国中20位でした。名目ベースでみると、前年から1.4%上昇したものの、順位は変わっておらず、就業者1人当たりでみた労働生産性は84,027ドル(837万円)、OECD加盟36カ国中21位となっています。
セクションのタイトルはこの3つ。
1. 日本の時間当たり労働生産性は47.5ドルで、OECD加盟36カ国中20位。
セクション1では米国の2/3やG7で最下位に触れているけど、他社他紙と違うのは時間当たり、1人当たり、製造業に分けて名目ベースでの伸びや円ベース/ドルベース(為替レート)に言及している。日本生産性本部へのリンクもある。
Twitterとか見てると例年通り「効率ガー」「サービスし過ぎ」とか、そもそも生産性の算出式見たら言えるはずのない内容が多い。
ここで日本生産性本部の出している生産性の算出式をどうぞ。もちろん、問題になっているのは物的生産性じゃなく、SankeiBizでも書かれているように付加価値生産性。
ああ、下の図を見ると人件費削ると付加価値が減るので生産性下がりますねえ。人件費をきちんと払って客から対価をきちんと取るだけで生産性上がっちゃう。外注加工費は付加価値に入っていないので、外注やめて内製にすれば人件費や企業運営費が増えるので、これまた生産性が上がる。
そういや、 去年のこの時期はスルーしてた。