オムロンがウェルネスリンクを2017年12月でやめるため、機械としては問題なく使えているHEM-6310Fは2018年以降役に立たなくなる。測れればいいわけじゃなく、全データを蓄積してトレンドを把握したいためである。
まだ1年弱あるし、血圧的にはあまり問題のない夏に切り替えたいが、一応現時点での製品動向を確認しておきたい。
ウェルネスリンクはこちら。
終了のお知らせはこちら。
③終了時期
2017年12月
※終了日は確定次第、「サービス/アプリ統合に関する詳細サイト」等を通じてお知らせいたします。
OMRON Connectはこちら。
オレの条件は下記の2点。
- 手首式(数日家を空ける時も測りたいので可搬性重要)
- PCでデータ管理できること
これだけである。ライフログは2010年以降割と順調に伸びている分野だと思っているのだが、「スマホで手軽に」方面ばかりに注力し過ぎではないだろうか。様々なライフログデータを集約するためにはクラウドが必要だし、集約したデータを分析したい人間もいる。特に健康状態を気にする必要のない健康な人は「スマホで手軽に」でもいいかもしれないが、薬で症状を押さえているオレみたいな人はきちんとデータを見ることが必要。
そして、OMRON Connectはウェルネスリンクに比べて退化である。 NFC→Bluetoothという通信方法だけでなく、PCでもスマホでもデータ管理→スマホで見ることができるだけ。せめて同じレベルまで引き上げてからウェルネスリンク廃止だろ、普通は。特に血圧の場合、医師に血圧手帳を見せている人もいるはず。「スマホで見れます」だけじゃどうしようもない。
それにウェルネスリンクを使っているよこはまウォーキングポイントは、2017年12月以降も続きそう。よこはまウォーキングポイントはいつまで続くか分からないが、このような大きい団体利用者がいなくなるまでは、一般コンシューマ向けのウェルネスリンクを閉じても大してコストダウンにはならないだろう。なんでこんなに焦ってウェルネスリンクを止めるんだろう。一言で言えば「センスが無い」。対応機器販売だけシュリンクさせればいいだけなのに。
そもそもNFCなのに普通のNFCリーダ・ライターは使えず、専用の通信トレイまで買ったのに。
きちんとデータを調べていないが、NFC搭載スマホより、Bluetooth搭載スマホのほうがシェアが大きいのは簡単に想像がつく。でもシェアの問題なら、NFCを積んでいないスマホ用にNFCリーダを作れば済む話。OMRON Connectの発想は、スマホにはBluetooth載っている前提なんだろ?機器─NFCリーダ間はNFC、NFCリーダ間はBluetoothで通信すればいい。iPhoneにもまだ一般公開はされていないけどNFC載ってるのに、NFCやめてBluetoothにするとは。一言で言えば「センスが無い」。手首式の血圧計で7,000円くらい~1万円強、スマホ用のNFCリーダをおまけに付けてもコスト的に見合う程度だろ、上記通信トレイも1,000円台だし。
前置き長いがここから比較検討。一気に比較検討するため価格.comでチェック。手首式で絞り込むと8社56製品。
さらに通信方式で絞り込む。Bluetooth対応は4製品。オムロン一社。OMRON Connect対応機器だけ。
NFCで絞り込むと2社4製品。オムロン2製品、Panasonic2製品。そのうち1つは今使っているHEM-6310F、もう一つはその下位機種のHEM-6300F。
発売日が1日違いで2012年8月というのが気になるが、オムロンは対応サービスであるウェルネスリンクが無くなるので、脱落。Panasonicの2製品は色違い。
こうなると、OMRON ConnectとPanasonicのサービスの比較である。
OMRON Connectは、Bluetoothの通信相手はiOSとAndroidのみ。APIもあるようなのだが、やはりiOSとAndroidのみ、B2Bしか受け付けないと書いてある。
We will provide the SDK including API for your quick system integration.
The SDK contains
- Technical document
- Sample APP both for iOS and Android
- Integration AppID for 3rd Party
etc...
Preconditions:
Purchasing Omron connected device.
Corporate (B2B) channel only. Requests from individuals will not be entertained.
まあ、弊社で作ってもいいんですけどね。どういうAPIがあるかさえ書かれていないので判断しようが無い。前見た時は、もう少し情報があったんだけど。こういうところもセンスが無い。有償だとか公開先限定だとしても、どういうAPIがあるかが書かれているのが普通。APIを公開することの意味を理解していないんじゃないの?
オープンイノベーション 組織を越えたネットワークが成長を加速する
- 作者: ヘンリーチェスブロウ,ウィムヴァンハーベク,ジョエルウェスト,PRTM,長尾高弘
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一方のPanasonic。EW-BW53の製品ページから、血圧メモPC版というリンクを見つけた。
「過去のデータをPCサイトで確認・ダウンロードが可能です!」。比較終了。OMRON Connectでは今のところスマホ側にアプリを作らないといけないけど、PanasonicのEW-BW53にすればそのままでPCでデータ管理できる。今のところPanasonic圧勝である。あとは、EW-BW53は2012年発売、そろそろ製品更新があってもいいタイミング。動向を見たい。
この手の商品はロックイン効果がある。今は血圧計と歩数計はオムロン製なのだが、歩数計はよこはまウォーキングポイント側にデータを登録していうので、ウェルネスリンク側では個人としてデータ連携できない。
オムロン(OMRON) 歩数計 WellnessLink ブラック HJ-326F-BK
- 出版社/メーカー: オムロン(OMRON)
- 発売日: 2014/02/03
- メディア: スポーツ用品
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よこはまウォーキングポイントが終了するまではHJ-326Fを使うが、HJ-326Fはよこはまウォーキングポイントが終了してしまえば、ただのスタンドアロンの歩数計になってしまう。
今のところPanasonicの製品はうまくデータ連携してくれるように見える。体組成バランス計と活動量計は合わせてPCでもデータを見ることができる模様。ダイエット方向にサービスを振っているのが安易だけど。
とりあえず、現状Panasonicに移行する方向かな。