今週のお題「激レア体験」
思い出そうと思ったけど、思い出したらすでに書いたものだった。激レアとして思い浮かぶのは2つ。
1つめは二重発券かと思ったけどそうでもなかった話。
国鉄時代にMARS(マルス)を作った当時、二重発券は多かった。Prime Videoにもあるが、プロジェクトXの下記の回で国鉄、日立双方の責任者が語っているので間違いはない。
ところが平成にもなって、同じ列車の同じ席のチケットを持っている人に会うとは思わなかった。しかも前の日の夕方から話は始まり、終電後にタクシー帰宅しほとんど眠れずに家を出てNEXには新宿から乗るはずが、新宿までの乗換でミスって東京駅まで追いかけて乗った結果だから相当キてる。
2つめはこちら。
Oracle Databaseのデータファイルをブチ壊され、それをパワープレーで修復した話。多分、まともな人なら諦めている。壊したのも壊す原因を作ったのも自分じゃないし。「なんで直らないんだ」って言われても「壊すなよ。壊す奴、壊す原因を作った奴が悪い」で終わる話。
滅茶苦茶な修復方法で直した話はまだある。すでに亡くなっているシステムだし社名変わった顧客企業なのでもういいだろう。某証券会社のリリース直前の情報系のシステムで、HP-UXのワークステーションが正副あって、他にも色んなサーバがあったのだが、環境構築中にワークステーションの副系をぶっ壊した。まあ、
みたいなもんだと思って頂ければ。さすがにrmでも/からでもなかったけど。壊したコマンドは忘れたけど、システムファイルがかなり壊れた。特にデバイスのスペシャルファイル。
ユーザファイル部分のバックアップはあるけど、システムファイル部分は最新のバックアップが無かった。時間も無かった。時間があればクリーンインストールしてユーザファイルをリストアすればいいのだが、掛かる時間が読めない。短時間で終わらせないと壊したのがバレる。
そこでやったのは隣の正系からシステムファイルをHP-UXのftioコマンドで吸い上げて、副系に落とすというやり方。システムファイルは直ったんだけど、なんかネットワークがおかしい。調べてみるとMACアドレスが被ったww。MACファイルが書かれているファイルを探し出して1番違いに変更して修復終了。壊したことを公表したのは今ここで書いたのが初めて。上司にも同僚にももちろん顧客にも報告してない。一人で作業している時で良かった(いや良くない)。3時間くらい掛かった。1998年のことなので、22年前かあw
なお、ftioコマンドはHP-UXにしかない。
cpio
(略)
cpio はスペシャルファイルのバックアップをとることが可能です。これにより、システムのバックアップをとることもできま
す。(略)
ftio
ftio (Faster Tape IO) は HP-UX 独自のコマンドで、cpio との互換性を持っています。cpio の出力を ftio の入力とすることができますし、ftio の出力をcpio の入力とすることもできます。またリモートマシンにあるテープデバイスに対してバックアップイメージを保存することも可能です。
# ftio -ox foo:/dev/rmt/0m /
システム全体 (/ 以下すべて) をリモートマシン foo の /dev/rmt/0m にバックアップしている例です。
# ftio -idxE foo:/dev/rmt/0m
上でとったバックアップからリストアしています。
cpioがスペシャルファイルをバックアップできるので、ftioもバックアップできるというわけ。
といったわけで、チーズケーキ食べたい。