好きなテレビ番組は天気予報である。今まで天気予報を見て腹が立ったことは一度しかない。その一度は、かなり昔のある朝のTBSの情報番組内の天気予報で、女性の気象予報士が、曇りで日中の最高気温が28℃、湿度80%越えの予報を「今日は涼しい」と言い放った瞬間である。湿度高いから日差し無くても暑いっつーの。前日から大きく下がったわけでもなく、何を基準に涼しいと言ったのかは不明。
という話ではなく、転機について書く。
仕事の上で、今につながる転機が2つある。
その1つめは新卒で入った会社で、新人研修中の進路希望を考えた時である。プログラマーになるつもりで入った会社だったが、研修中に知ったのは「どうやら仕事でプログラミングするのは楽しくなさそうだぞ」ということである。設計書をきちんと作ってレビューを受けてコーディングしてデバッグして検査を受けるということを研修の講師がそれぞれ抗議していた。
大学生の時にプログラミングが楽しかったのは、設計書は自分が分かればいいので大事な部分以外はメモ書きレベルだし、ほぼいきなりコーディングしてテストしながらデバッグ完成みたいな流れなので、モノができる楽しさが勝っていた。
これが仕事となると、フローも入出力もきちんと全部書かなきゃいけないし、自分でOK出した後も他人がレビューしたり検査したりで、そのためのドキュメントも必要。なんかほとんどドキュメント作成ばっかりに感じた。
『完璧な仕様書を書いたら、コードより長いぞ』
— 島国大和 (@shimaguniyamato) 2018年4月26日
そのうえ、当時の事情だけど(オレ、オサーンなので)コーディングシートやパンチカードってwwという世界(古いwww)。紙にコード書いてコードレビューですよwやってらんない。大学生の時はPCに直接打ち込んでたのに。
というわけで、プログラマではなく当時は新卒入社した会社内では弱小勢力だったSE(システムエンジニア)になることにした。
後から考えてみると、ひどい目には遭ったけどSEになっていなければ早めに会社辞めてたかもと思う。毎日毎日同じオフィスでほとんどドキュメント書きはオレには向いてない。
もう一つの転機はシステム構築担当から提案担当に変わったことである。自分で希望して提案担当にしてもらった。理由は簡単で、システム構築をやっていると、毎度毎度
「なんでこんなクソ案件なんだ」
と文字を大きくして叫ぶはめになっていたからである。オレならもっとうまくやってやるというのが発端で、野望は隠しつつ上司にアピールした。結果としては上司間でトレードが発生し、新上司のもとで提案活動メインに。最初の2か月くらいはうまくいかなかったが、社内のあちこちに顔を出して安請け合いすることで軌道に乗った。結果は以前に書いたエントリの通り。
今は自分の会社を持ってやっているが、プログラマになっていたら新規事業の立ち上げをしたり、謎の転籍をしたり、会社辞めたり、……、こういう展開は無かったと思う。どんどん状況を変えていく方が性に合っている。