SEと言えばサウンド・エフェクト。
例によってITProの記事のタイトルは、内容とあんまりマッチしていない。少なくとも著者は訳が分かって書いている。日経BPでは、こういうメソッドで書かなきゃいけない縛りでもあるんだろうか。
記事は読んだけど、内容は大したことないし面白くはないので、タイトルに突っ込んでみる。
あと、本文中にPGが出てくるがPGという呼称は嫌いだ。気持ち悪い。SE:System EngineerはわかるけどProgrammerって略し方がおかしいだろ。コンピュータプログラマー(Computer Programmer)の略なんだからCPだろ常識的に考えて。略しなければならない理由もわからないが。
SE:システムエンジニア/システムズエンジニアは、「非利用者としてコンピュータ系のお仕事をする会社員」という意味以上のものはない。少なくともここ30年くらいは。定義が分からないって書かれてもwwそもそも厳密な定義なんてないしwww
ITSSのスキル標準を見れば、個別の業務の知識・スキルは書かれている。特に定義のないSEという単語を使わなければ何も困らない。逆に、特定の業務ではなくおおまかに指すとき、SEとしておけば多くの業務が含まれるのでとっても便利。
会社員じゃなく(つまり企業に全く属さず)SEをやるというのは難易度が高い。正社員か契約社員か派遣社員かという企業との雇用形態の差異はあるが、会社員じゃなければSEを名乗る状態になりにくい。個人事業主でどこかの企業と請負契約や派遣契約をしてSEをやるという手はなくはないが、企業側はコストやリスクを考えると個々の個人事業主とそれぞれ契約するよりはどこかを通したい。
コンピュータ関係の業務を行うなんでも屋を、わざわざ個人事業主と契約を結んで従事してもらうよりは、業務量が少なければ中の人に兼任してもらう形が自然だし、業務量がそれなりにあれば従業員に専任してもらうか、IT系の派遣企業から要員派遣してもらうのが妥当。
全て一人で何かを構築して公開するのであればそれこそなんでもやるけど、そういう時はSEというよりはプログラマを名乗るんだろうな。システムインテグレータ系のその他大勢プログラマはあまりプログラマを名乗りたがらないが、こちらは誇りをもってプログラマを名乗っているはず。少なくともPGではないw
多分ここ数年はSEよりは「ITエンジニア」と呼び方が増えていると思うし、上に書いたように「コンピュータ系のお仕事をする会社員」という意味合い。総称としてはSEであっても、ネットワークエンジニアだったりサーバエンジニアだったり、それぞれ従事する内容で細分化される。プロジェクトマネージャー系業務従事者やアーキテクトなども、一括してSEと呼ぶケースも無いでもない。キャリアパスとしていわゆるSEに属する業務を経てきている場合が多いので。
逆に完全に非エンジニア系のキャリアパスのパンチャーとかはデータパンチ業務では生きているけど、プログラムのパンチャーは死滅しているので、「コンピュータ系のお仕事をする会社員」で合っている。昔はコーディングシートに手書きしたプログラムを《パンチ》するという業務があったのよ、しかも出来上がりがテキストファイルならいいけど、場合によってはパンチカードに。
IT土方 ≒ SEという考え方もある。このイラストを使いたかっただけだが。あと、土方って言うな、今は土工という専門職だぞ。
漫然と「会社員っていったい何をする人?」って聞かれても、一瞬答えに詰まるでしょ。業務ごとに細分化して列挙していけばいいのか、企業組織とその構成員という形で回答すればいいのか?あるいは俸給を貰って生計を立てる人と言えばいいのか?どんなニュアンスの質問なのかが測りかねる漠然とした質問である。「SEっていったい何をする人?」も同程度のボケ加減である。
SEわかるまで2週間も掛かるのか。大変だな_____
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そんなわけで、もう少し内容に合致したタイトルにしたほうがいいと思うよ。