いろいろやってみるにっき

てきとーに生きている奴の日記

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ガバメントクラウドどうなる?

やはり予想通り。予想が当たってもうれしくない。

 

note.com

これまで長い間この国の施策に汗水を流してきた事業者を自治体システムの知識が低いワーキングメンバーがあたかもコスト増は事業者の責任の如く失礼極まりない会議が行われ公開処刑に近い形の議事要旨が公開された。界隈にいる人ならどの事業者かは想像に難くないだろう。

 

それがこちら。

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これに対し国側は「事業方針を検討するのは、国ではなく、事業者ではないか」(事業者B議事要旨)、さらに「メリットがないと事業判断されるのであれば、ガバクラで公共SaaSをやらなくてもよいのではないか。推進する側として推進する気持ちはあるが、すべてガバクラを利用してほしいという意思で取り組んでいるわけではないので、ご理解をいただきたい」(事業者B議事要旨)と回答。

 

自らが推進する政策への協力を求めておきながら、事業者の建設的な懸念や提案に対してこのような対応を取る姿勢について、「政策責任の放棄」「共創の意思がない」といった批判の声が上がっている。

 

別の箇所。

このほか、議事要旨によると、ワーキングチームは事業者の料金設定について「強気な価格設定」という表現を繰り返し使用。「そういう強気な価格設定をしても大丈夫だと判断しているのはなぜか」(各社議事要旨)など、市場支配力の濫用を前提とした決めつけ的な質問を連発した。

というか、わかりやすいコスト叩きだけやってるように見える。バカでも値段くらいはわかるもんね。

 

オレが前に書いたのはこちら。

shigeo-t.hatenablog.com

これを踏まえれば、まず政府側は洗い出しとか時間ばっかり掛かって実益の無い進め方はやめ、「この業務はシステム側でここまでサポートする、人的オペレーションはこのようにする、入力元はコレ・出力はコレ」って基本設計を先に出すべき。文句がある自治体は名乗り出ればいい。政令指定都市は当然文句出るだろうし、システム共通化に乗らなくてもいい。こんなプロジェクト、ボトムアップで枝葉取込みまくっていたら予算規模n乗の世界じゃん。アホですか?

 

再びこちらから引用。

自治体システム標準化~コスト増の本質~|標準化どうしましょう(自治体システム標準化にちょっと関わってる)

この図を私は初版から見ている。幾度となく変わったが唯一変わらない点がある。それは2025年度(令和7年度)末のケツだ。国が決めるべき様々な仕様(業務仕様、文字、連携要件など)がことごとく遅れた。にも拘わらずケツだけは変わらなかった。いや、仮に国がちゃんと期限をまもったとでである。ようは、国はベンダーロックを嫌ったが、制度設計から奇しくも強力なベンダーロックをさせてしまったのだ。

 

国は進め方間違った上に遅れたのか。これ、ベンダー全部逃げてもおかしくない。いや、一度全部逃げて頓挫させたほうがいいレベル。じゃないと初手からの間違いを正せない。ベンダーが逃げたところで、仕切り直せる能力を持った人間をアサインし、きちんと権限を与えることができるかどうかは知らんけど。

 

もう一つ引用。

ガバクラの恩恵を受けるのは、一部の大都市・汎用機利用自治体・大規模自前DC自治体くらいで一握りと推察している。

うわ、逆じゃん。自前でもなんとかできる大都市はガバメントクラウドへの参加はどうでもよく、数は多いけど自前じゃどうにもならない中小市町村の8割以上をどうにかしろよという話。

この本は読んでないが、中古がAmazonにたくさんあることで一定の納得をしている。

 

こんなに初手から間違い続きのガバメントクラウド、どうなるんだろう。期限の2025年度ってすでに始まってるんですけど。 

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