興味深いツイートが流れてきた。
>「バッチ処理は時代遅れ」
— 🍾 ℌ𝔞𝔯𝔱𝔪𝔞𝔫𝔫 🐴 (@E_Hartmann666) 2021年9月16日
三大メガバンクとJPBの勘定系&業務系の設計・構築やってた経験から言うと、夜間バッチ処理は「センターカット」と呼ぶんだけど、処理遅延すると翌日のオンライン開局が遅延するので、MUFGとSMBCは夜間バッチ処理を削減する方向で設計している。
↓ https://t.co/I6vgga9LIO
このツイートのスレッド自体も興味深いんだけど、それはさておき元ツイートの方がすごい。
バッチ処理って時代遅れなの?
— ツーシーム投げ猫 (@0000snao) 2021年9月16日
https://t.co/VlmB6QWyGi pic.twitter.com/uhQfrYgWr7
どっから持ってきたか知らないけどこのITジャーナリストIT知らないじゃんw
アヒったら(https://duckduckgo.com/ 使ってるもんで)、炎上してたw
週刊現代か。持ってきた元ネタ分かった。プロフィール付。
1951年9月、神奈川県生まれ。IT業界紙取締役編集長を経て、2004年か『IT取引の多重取引き構造に関する実態調査』らIT記者会代表理事として『IT記者会Report』を発行している。主な著作は『ルポ電子自治体構築』(自治日報社)、『日本IT書紀』(ナレイ出版局)、IT/ソフト産業の調査分析として『IT取引の多重取引き構造に関する実態調査』、『中堅企業向けERPにおける SaaS/SOAビジネス市場動向調査』、『地域の中小サービス事業者におけ るIT利活用状況及びサービス事業者に特有の課題の把握に関する調査』など。
ジジイの業界ゴロだった。あー書籍タイトル校正してえ。『IT取引の多重取引き構造に関する実態調査』→『IT取引の多重取引構造に関する実態調査』。なぜタイトルくらいの短い文で表記ゆれ起こす?それに業界的に取引は取引で「き」を送らない。「取引き」って書く業界、寡聞にして知らんけど。
問題の箇所は2ページ目にあった。
バッチ処理自体、とっくの昔に時代遅れになった手法ですが、みずほは何らかの理由でこだわっていたのです」(ITジャーナリストの佃均氏)
バッチ処理はこだわりじゃねーよ。必然なんだよ。全部リアルタイム処理にするほうがこだわりだよ。
20年くらい前に某ネットバンクのアーキテクチャ考えた時、全リアルタイム化を検討したけど、やってできなくはないけどコストが見合わないということでやめた。
ネットバンクなんで基本的に24h/365Daysで動くわけで、バッチ処理を待ってたら翌日の業務開始できないみずほとは違う。オンラインが24h/365Days動いている裏であれこれオンライン以外の処理をしなければならない。それでも全部まるっとリアルタイム化は割に合わない。
わかりやすいのは日時が決まっている処理。例えば「いついつ時点で締めた」ことが求められる帳票類。利子を計算するタイミングなど。
ではそれを見てみよう。
ご利用時間
まあこうなる。24h365Daysを謳っていても、毎日数秒から数分は止まる。数分止まる日は締め日なんかで重い処理があるんだろうな。数秒から数分止めただけでネットバンキング動かすんだから大変だ。でも、その数秒から数分止めた後で裏でバッチが動くのは間違いない。どうせ決まった処理を決まった時間に流すんだから、リアルタイム処理を作るよりバッチを時刻起動してジョブ監視した方が楽。
物事には道理というものがあって流行り廃りじゃ動かない部分もある。
ちなみにバッチはbatch、バッハはbachである。