いろいろやってみるにっき

てきとーに生きている奴の日記

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口座開くのは大変

ごもっともなツイートが流れてきた。

 

大学教授らしい。ツイート展開しないなと思ったらツイ消ししたらしい。ブログ書いた時点では存在したんだけど。

あと、新生銀行はどう審査してるんだ? 

 

どういうことかというとマネーロンダリング対策である。大学教授の経済学者が知らないのはまずいんだけど。

www.fsa.go.jp

www.fsa.go.jp

バーゼル委員会の、銀行の顧客確認及びマネーロンダリング対策の作業に関するこれまでのガイダンスは、3つの報告書に含まれている。1988年に公表された『マネーロンダリング目的で犯罪者が銀行を利用することを回避するための原則声明』は、顧客の本人確認をすること、疑わしい取引を拒否すること、法執行機関と協力することを、銀行に推奨しつつ、いくつかの基本的な原則を規定している。1997年に公表された『実効的な銀行監督のためのコアとなる諸原則』(コア・プリンシプル)においては、健全な内部管理の環境を形成していく一環として、「金融部門における高水準の倫理的・職業的基準を促進し、銀行が意図的に、もしくは意図せずして犯罪分子に用いられることを防ぐ」ために、銀行は適切な方針、慣行、手続きを有するべきであると述べている。更に、銀行監督当局者は、顧客の本人確認や記録の保持、疑わしい取引の報告、及びマネー・ローンダリング防止策が不十分又は全く採られていない国への対応について、これらに関するFATFの提言を採用することについて推奨を受けている。1999年に公表された『コア・プリンシプル・メソドロジー』は、多くの必須基準及び補足基準を列挙して、前述のコア・プリンシプルを更に詳述している。

なので日本のようにバーゼル合意、BIS規制に対応している国では、昔のようには簡単に銀行口座が作れないようになってる。

 

だから今は日本人だって大変だし、法人ともなれば最初の口座は大変。

www.freee.co.jp

以下は会社の法人口座を開設するために必要なものや書類の一例です。(金融機関によって必要書類が異なります。詳しくは各金融機関HPなどからご確認ください。)

会社の商業登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
会社の定款
代表者印(又は法人銀行印)
代表者印(又は法人銀行印)の印鑑証明書
代表者の身分証明書
そのほか、会社の運営実態がわかる資料

 

会社設立したら法人口座が必要となるのに、設立してすぐ「会社の運営実態がわかる資料」とか求められるんだよww

あと資本金が無いと会社設立できないんだけど、今は法人設立前に法人口座作れないから代表者の口座に出資者の資本金を振り込んでそれの通帳コピーを公証役場に持っていく形態。ふーんなにが大変なのとお思いでしょうが、代表者が1口座しか持っていなかったらどうやって振り込む?つまり、代表者は2口座持ってて資本金振込元口座→資本金を集める口座ってことをしなければならない。

 

オレは元々最初の会社に入った時、給与振込口座を作れ、会社と取引のある都銀から選べって言われてDKBの口座を作り(選択肢は第一勧業、富士、三和、東海だったはず)、会社の寮に三和銀行が口座作りませんか~って来てたので、男子寮なので普通の通帳しか申込用紙持ってきていなかったのに、「スヌーピーのやつ下さい」って言ってスヌーピーの口座にしてもらったので2口座持っててセーフだった。なお、当然キャッシュカードもスヌーピー。オレのあと何人か続いて2~3割はスヌーピー口座にしたはず。なお、現在はDKB→みずほなのでみずほの通帳はハローキティ、三和→MUFGなのでミッキーマウスの通帳にしてる。余談だが。

 

あと利便性を考えて横浜銀行にしたかったのに選択肢は都銀だけだったので、ATMを使う都合上、BANCS加盟13行を覚えてた。CMでもやってたし。協和埼玉三和住友第一勧銀太陽神戸大和東海東京富士拓銀三井三菱いつもの銀行~へ♩まあ余談だが。

Banks

 

それに書類が揃っても口座開設できるとは限らない。

具体的にどのような基準で口座開設の可否を判断しているかは、各金融機関の内規に関わることですから公開情報にはなっていません。しかし、次のような要件に該当する会社は、一般的に審査に通らないリスクが高くなります。

  • 資本金の額が小さすぎる
  • 固定電話がない
  • 登録の住所がレンタルオフィス(バーチャルオフィス)などに間借りする形式となっている
  • 公式サイトがない
  • 顧客や取引先と交わされた契約書や領収書がない
  • 事業の目的が曖昧

弊社の場合、幸い資本金の額は1円とかじゃなく普通だし、固定電話ありだし、自宅だから住所が○○ビルだった(当時)し、公式サイトは商売柄サクっと作ってたし、最初に設立する時の理由が法人じゃないと取引してもらえないから法人化したんでNDAとかはやりとりしてたしで割と審査であれこれ言われなかった。まあ、口座開設する信金の支店の真向かいだしな(当時)。窓口で「なぜウチに?」と聞かれたとき「真向かいだから」って答えたら意味わからなかったようだ。そりゃ窓口の人は別にその支店の近所に住んでいるわけじゃないからなあ。営業とかなら住所見ればすぐわかるんだろうけど。余談だが。

 

あと余談だが、口座作る時に支店で一番待たされたのは農協。あれは参った。通勤先が神奈川県某町の山の上になったので、寮を出て久しぶりのアパート暮らし。アパートのガス代と家賃用の口座として大家さんが「農協に口座を持つように」という指示。最寄りの農協の支店に行って口座を作ろうとしたが、ガラガラに空いているのに2時間待っても口座ができない。何か途中で不穏な空気だったりすれば「オレの審査が通らないのか?」みたいになるがそうでもない。一部上場企業勤務で勤続年数二桁で金融的に全く問題ないのに審査が通らないということはありえない。それに審査通らないなら黙って待たされるわけもない。見ると窓口の奥の方で何やら人だかり。流石に待ち疲れたし他の客もいないのでオレから声を掛けた。

  「もしかすると名前の〇という文字ですか?」

当たりだった。JIS第二水準だもんな。当時のその農協の端末はなぜかOlivetti。なんで農協がそんなシャレたもの使ってるんだよ。まだWindows 3.1時代。MS-IMEに手書きパレットも無かったんじゃないだろうか?覚えていないけど。それで何人も掛かって一冊のコード表を見てた。当時の農協がどういうオンラインシステムだったのかは知らないけど、流石に何も言わずに他に客もいない(途中2~3人は来たけど)のに2時間待たせるのはどうかしている。ただ人だかってんじゃないよwと思ったので、

  「コード表を貸してくれればすぐに探す」

と言ったら

  「それはできません」

という回答。窓口内の端末触らせろとかみたいな絶対にダメなことを言ったわけじゃなくコード表だよ?流石にイラっとしたので、

  「では待たせないでください」

と言ってついでに

  「Windowsならコード〇〇〇〇だから」

と言い残し窓口にある紙に書いてまた待合のベンチに戻った。商売柄自分の名前が打てない端末を使うことはよくあるのでコードは覚えていて当然だった。メインフレームオフコン側のコード体系はメーカーもわからんので知らんけどな。システム的にコードの対応・自動変換はできるはずなので、Windows側さえ知っていれば大体なんとかなる。

結局オレが教えたコードがコード表にあって文字も確認できたようでさらに15分くらい待たされてようやく通帳を受け取れた。そういや、この口座の通帳やカードどこに仕舞ったんだろう。引っ越ししてから不要になったので仕舞いこんでそのまま。

農協はデカい金融機関ということは知っておいて損はない。特にこれから田舎暮らししようという人は。今でいうJAバンクJA共済もそれぞれの分野では結構な大きさの企業体である。余談だが。

 

ということで、全編余談をまとめてみた。

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