余っていたセンチュリーLCD-8000UというUSB接続液晶モニタを、ThinkPad W520に付けて4モニタ化。最初の接続では問題なかったけど、スクリーンセーバーから復帰できなくなり、LCD-8000Uを外してもリブートしても、従来から接続している外付けモニタ2台を復帰できなくて困った(挨拶)。
「画像の解像度」プロパティがビジーになっちゃうんだもん。焦るわ。もう2度とThinkPad W520にはLCD-8000Uを付けないw
iPad Airを手に入れたので早速RD Clientを試してみた。結論から言うと、RD Client側(つまりMicrosoft)がiPad AirのRetinaディスプレイに対応できていない。そういやもう返した新しいiPadで解像度確認しなかった。ということに気付いたので急遽iPhone5cにもRD Clientを入れて確認した。
まずiPad Airのハードウェアスペック。解像度は2048x1536。
ところがRD ClientでThikPad X200(Windows Vista)に接続して解像度を確認すると1024x768。これだと初代iPadやiPad2と同じでRetinaを活用できていない。
Windows側の問題かもしれないと思い、Windows Server 2012 R2にも繋いでみた。これまた1024x768。
さらにRD RemoteAppの「リモートデスクトップ接続」を使ってみた。これも1024x768。
ここで、iPhone5cでどうなっているのかを確認した。「Remote Desktops」で接続しても「Remote Resources」で接続しても1368x770。iPhone5cのRetinaディスプレイは1136x640なので、Windows側の解像度はiPhone5cの解像度を上回る。
ということで、iPad AirにおけるRD Clientの振る舞いの方がおかしいという事が分かる。
iOS側のRD Clientには解像度を設定するプロパティが無い。これは困ったと思ったが、RemoteAppで「リモートデスクトップ接続」として公開しているWindows側のmstsc.exeには解像度の設定がある。
ところがサイズの選択を選んでも1024x768しか選べない。
まあ、普通はここで終わる。でも、mstsc.exeとRemoteAppの組み合わせだと、実は手がある。RemoteAppで公開するアプリにはコマンドラインパラメタを与えることができる。
RemoteAppの設定画面を開き、[プロパティの編集]、左側に[パラメーター]があるのでクリックする。
「次のコマンドラインパラメーターに常に使用する」にmstsc.exeのパラメタを設定する。ここで設定するのは以下のもの。つまりiPad AirのRetinaディスプレイの最大解像度を与える。
- /w: <Width> リモート デスクトップ ウィンドウの幅を指定します。
- /h: <Height> リモート デスクトップ ウィンドウの高さを指定します。
- /span リモート デスクトップの幅と高さに応じて複数のモニター間でのスパニング、ローカル仮想デスクトップと一致します。
これをiPad側で起動し、「全画面表示」から一つ戻すと2048x1536になる。なお、RemoteApp側で/h:や/w:の設定をした「全画面表示」であっても、iPad Airは1024x768にしてしまうので、下の設定は必須。
接続してみると、2048x1536で表示される。
全画面表示するとすっきり。Windows Serverも同じように2048x1536に。iPhone5cのパターンでいくともっといけるかも。でも2048x1536で十分に細かい。これ以上やると逆に見にくい。
ということで、RemoteAppでmstsc.exeを公開して、mstsc.exeを経由して接続すればiPad Airでも高精細な解像度を実現可能。
Windows Serverを立てるなんて面倒とお思いのあなた、実はWindows Vista,7,8でもRemoteAppを作れます。やったことないけど(山市良のえぬなんとかわーるど: KB961741 と KB961742 で、VDI + RemoteApp も可能になる (その1))。
いや、MicrosoftがRD ClientのiPad Airの対応をするか、解像度設定できるようにすればいいんだが。
あとは余談。iTunesにiPad Airをつないでみた。するとRD Clientも「ファイル共有の」リストに並ぶ。ということでWindowsにコピーしてみた。bookmark.archiveはコピーできないようなので外した。
中身を見たが.rdpファイルとか定義とかはなかった。ログ系だけ。Windows側にコピーした意味は無かったが、ファイル名を見ていて気付いた。iTapってあれ?早速ぐぐる。
ディスコンになっている。App Storeで検索してみてもiTapのリモートデスクトップは見つからない。RD Clientの元ネタiTapだったのか。