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てきとーに生きている奴の日記

古いエントリのサムネイル画像がリンク切れになってたりするけど、チマチマ修正中


可用性構成のリモートデスクトップサービスを立ち上げる その4

京醤肉絲食いたい(挨拶)。日本だとあんまり置いている店が多くないんだよなあ。

 

概要

作業手順は下記の通り。

  1. Windows Server 2012 Standardを1台インストール
  2. Windows Updateを全部実施
  3. sysprep実行
  4. 6台クローニングする(VMware vCenter Converter StandaloneでV2V)
  5. 6台とも順次ドメイン参加する
    【#1~#5まではESXi上に可用性構成のリモートデスクトップサービスを立ち上げる その1に記載】
  6. 機能と役割の追加でリモートデスクトップサービスをインストールする(RD Webは正系のみ)
    【#6はESXi上に可用性構成のリモートデスクトップサービスを立ち上げる その2に記載
  7. RD Gateway正系をインストールする
  8. 正系証明書初期作成・設定
  9. RD ライセンスをインストール
  10. RD Webを副系にインストール
  11. RD Gateway副系インストール
  12. 残りの証明書設定作業
    【#7~#12はESXi上に可用性構成のリモートデスクトップサービスを立ち上げる その3 
    に記載】
  13. RD ライセンスを構成
  14. セッション コレクション作成・設定
  15. (おまけ1)RemoteAppの登録
  16. (おまけ2)RD Webでアクセス確認

現時点で16ステップ。追加作業があれば追記する。このエントリでは#13~16について書く。構成図は下図通り。

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リモートデスクトップサービスの設定

13.RD ライセンスを構成する

前回までで、一通りのサーバが揃った状態になっている。

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ここでサーバーマネージャーの[ツール(T)]をクリックし、[Terminal Services]内の[リモート デスクトップ ライセンス マネージャー]をクリックする。

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「RD ライセンス マネージャー」が表示される。製品とは思えないくらいの表記ゆれw。C06にRD ライセンス サーバーをインストールしたので、非アクティブ化、構成はクリック可能な状態で”確認”と表示されている。”確認”をクリック。

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「C06の構成」ダイアログが表示される。アラート表示されているので[グループに追加(A)]をクリックする。

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確認のダイアログが表示される。ESXi上に可用性構成のリモートデスクトップサービスを立ち上げる その2 で指定した通りドメインAdministratorユーザでログインしていれば問題ないので、[続行(C)]をクリックする。

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ダイアログが出るので[OK]をクリックする。

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これでアラートは無くなる。[OK]をクリックする。

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戻ると構成が"OK"になっている。今回は"非アクティブ化"のままだが、CALの設定(インストール)は行わないのでここで終了。

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14.セッション コレクション作成・設定

Windows Server 2012からはここまで一通りサーバ群がそろっているのに、さらにセッション コレクションを作成しないときちんと利用できない。というわけでRD セッション ホスト サーバーのアイコンを右クリックし、メニューから[セッション コレクションの作成(C)]をクリックする。

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ダイアログが立ち上がる。[次へ(N) >]をクリックする。

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コレクションの名前を入れる欄がうすーく出ている。

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うすーく出ているのに入力可能なので名前を何か入れ、[次へ(N) >]をクリックする。

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このセッションコレクションで、どのRD セッション ホスト サーバを対象とするのかを指定する。今回は3台全部に同じ設定をするので3台全部が選択済み欄に入るよう、[Ctrl]+左クリックで全3台を反転させ、▶をクリック、3台が選択済み欄に入ったら[次へ(N) >]をクリックする。

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ユーザグループの指定だが、特別に指定グループが無ければこのまま[次へ(N) >]をクリックする。このままでもDomain Usersに属するユーザとDomain Adminに属するユーザは利用可能。その他に作成したユーザを追加する場合は[追加(A)…]を押して順次追加できる。

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ユーザー プロファイル ディスクの指定。ユーザー プロファイル ディスクは移動ユーザプロファイルの後継機能。VM でホストする RemoteApp - 仮想デスクトップの新しいベスト プラクティスとなるかに中段くらいに説明があるが、今回のように複数VMでRDSを構成する場合に、どのVMにアクセスしても共通のプロファイルとなるので使い勝手が良い。

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ここではやはりうすーく表示されているユーザー プロファイル ディスクの場所:に入力可能。どこか利用ユーザにアクセス可能な場所を指定する。下図のC:\Usersは一般ユーザに書き込み権限が無いのでよくない(失敗した。あとで直す)。[次へ(N) >]をクリックする。

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これで作成準備は完了。これで良ければ[作成(C) >]をクリックする。

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作成中。

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作成完了。[閉じる]を押す。

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完成すると水色に塗られている部分にセッション コレクションが出来上がっている。

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15.(おまけ1)RemoteAppの登録

ここからはおまけ。上記まででmstsc.exeやiOS,Android,WindowsのRD Clientでリモートデスクトップアクセスが可能。しかし、もうちょっと作業して簡単にアクセスできるようにする。

RD Webでアクセスしたときに.rdpファイルがアイコン化されている状態にする。比較対象としてLibreOfficeのアイコンも用意する。

まずRemoteAppを登録する前にLibreOfficeと.rdpファイルを作成する。LibreOfficeのインストールは【Windows XPサポート終了対策】LibreOfficeをRemoteAppで試す

【Windows XPサポート終了対策】LibreOfficeをRemoteAppで試す Android,iOS編 に書いた通り。.rdpファイルの作り方だが簡単なので今回は省略。エントリ書いたらここにリンクを貼る。今回は3台のRDSがあるので、3台とも同じ構成にしておく。

 

3台揃ったところでRemoteApp追加作業開始。まずさきほど作ったコレクションを開く。サーバーマネージャーの左側第2列の作成したコレクション名をクリックする。こういう操作も統一されてないので、次のWindows Serverでは直して欲しい。というかWindows Server 2008/同 R2のほうがまだマシだったおもひで。

開いたら真ん中にある「RemoteApp プログラムの公開」をクリック。

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「RemoteApp プログラムの公開」ダイアログで「RemoteApp プログラムの選択」が表示される。

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公開可能対象プログラムとして一覧表示されているLibreOfficeを先に公開する。LibreOfficeにチェックが入るようにクリックする。[次へ(N) >]が活性化するので[次へ(N) >]をクリックする。

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確認したら[公開(U) ]をクリックする。

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出来上がると「公開しました」に状態が変わる。[閉じる]をクリックする。

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戻るとRemoteApp プログラム欄にLibreOfficeが公開されている。

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この後追加するためには先ほどとまた操作系が違う。こんなグチャグチャな操作系しか作れなくてもMicrosoftにお勤めできるらしい。RemoteApp プログラム欄の[タスク▼]をクリックしてメニューを表示させ、[RemoteAppプログラムの公開(P)]をクリックする。

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先ほどと同じく「RemoteApp プログラムの選択」が表示される。しかし、手で作成した.rdpファイルは「RemoteApp プログラムの選択」の一覧には含まれない。そこで[追加(A)…]を押す。f:id:shigeo-t:20140522112931p:plain

「開く」ダイアログが表示される。

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.rdpファイルを置いたフォルダに遷移する。今回はC:\Program Flies(x86)。

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デフォルトでは.exeや.comなどしか拾ってくれない。.rdpを登録する場合は「すべてのファイル(*.*)」を選ぶと表示される。(*.*)だと相当酸っぱそうだ。

ファイルを選択し[開く(O)]をクリックする。

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これで公開対象として.rdpファイルが選ばれている。[次へ(N) >]をクリックする。

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[公開(U)]をクリックする。

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これで1個終了。同じく2サーバ繰り返す。

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3サーバ分の.rdpファイル、LibreOfficeの公開が出来上がるとこの状態。

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16.(おまけ2)RD Webでアクセス確認

上記で出来上がっているはずなのでアクセスしてみる。今回は自信たっぷりに別マシンからアクセスしたが、不安がある時には自サーバ内でAdministratorでアクセスし、徐々にネットワーク的に遠いマシン&一般ユーザからアクセスしたほうが、問題点を抽出しやすい。

今回のアクセスは最初の構成図通りなので、アクセス先は C01.ttr.local。ActiveXが動くのでInternet Explorerのほうが手っ取り早い。URL欄に https://c01.ttr.local を入れた。

RD Webに繋がるとこんな感じのログイン画面。一般ユーザtestuser10でログインする。

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.rdpで作成した接続先とLibreOfficeがアイコン表示されている。C03Remoteをクリックしてみる。

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RemoteAppのダイアログが表示される。[接続(N)]をクリックする。中身を見るとリモートコンピュータ欄が想定外のc01.ttr.localになっているがとりあえずは気にしないことにする。

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接続中はこのダイアログ。[詳細の表示(D)]をクリックするとログイン処理を見ることができる。うまく接続できない時はここをクリックして内容を確認したり、手操作したりする。

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今度は.rdpファイルが起動を掛けているmstsc.exeのダイアログ。今度はリモートコンピュータが.rdpファイル通りのc03.ttr.localになっている。[接続(N)]をクリックする。

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ダミーで入れておいたtestuser01になっている。今回は「別のアカウントを使用」をクリック。

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出てきた欄にtestuser10とパスワードを入れ、[OK]をクリック。

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このサーバにtestuser10でログインするのは初めてなのでちょいユーザプロファイルの作成で時間が掛かるが無事ログイン完了。普通に一般ユーザのリモートデスクトップとして利用可能。

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ということでリモートデスクトップ画面は閉じ、RD Webの画面に戻り、LibreOfficeのアイコンをクリックする。

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LibreOfficeのRemoteAppダイアログが立ち上がる。[接続(N)]をクリックする。

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これでLibreOfficeが起動される。

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というわけで、一応ESXi上にWindows Server 2012 R2で構成したリモートデスクトップサービスが立ち上がり、別マシンからの接続確認も完了。

お時間あったら、他のエントリもクリックして頂ければ幸いです。