流行語大賞で大賞の「ふてほど」。「ふてほど」は大賞受賞後に不適切報道の略語であることが確定した。
バカを騙す手口ですね。
マイナ保険証の解除申請 約1カ月で1万3000件超 厚労省
厚生労働省は19日、10月下旬から受け付けを開始したマイナ保険証の利用登録の解除申請が11月末までに1万3147件に上ったと公表した。厚労省が11月12日に公表した792件（同月8日まで）より増加した。
厚労省によると、マイナ保険証への不安から資格確認書を使用したいというのが解除の主な理由とみられるという。高齢者だけでなく、40～50代の申請者も多かった。
マイナ保険証は、加入する健康保険組合（国民健康保険は自治体）に申請すると解除できる。基本的には所定の申請書を提出するが、マイナポータルからオンラインでも可能な自治体もある。実際の解除は申請した翌月末に反映される。解除すれば、資格確認書を受け取ることが可能だ。
マイナ保険証の解除申請 約1カ月で1万3000件超 厚労省https://t.co/Rvy7kTGa8q
— 毎日新聞 (@mainichi) 2024年12月19日
厚労省によると、マイナ保険証への不安から資格確認書を使用したいのが解除の主な理由。高齢者だけでなく、40～50代の申請者も多かったとのことです。
マイナ保険証への不安ってなんだろうね。マイナ保険証だと他人に貸せないとかか？それは不安で不安で夜しか眠れなさそう。
数で騙せそうな時は数だけを、率で騙せそうなときは率だけを強調する手法である。同じ記事の最終行はこうなっている。
一方で、10月末から11月末までの新たな登録は127万1983件。12月2日の健康保険証の新規発行停止に合わせて申請したとみられる。
計算してみよう。提示されている数字の期間は異なるが、単純に計算すると1.02%である。それくらいはアタマオカシイ奴とか、アタマオカシイ奴に騙されやすい奴はいてもおかしくない。いや、思っているよりかなり低い。
そもそもアタマオカシイ奴はマイナンバーカードを返納している可能性があって、マイナ保険証に至らない可能性もある。昨年夏の記事だが、返納組はこんな感じ。
その結果、「自主返納」の数は、▼一連のトラブルが明らかになる前の4月は124件、▼5月は205件、そして、▼6月は899件と、一連のトラブルが明らかになってから、増えていたことがわかった。
マイナンバーカードの発行数を昨年6月時点に巻き戻して調べてみる。88,155,973枚である。
計算してみよう。公表されている4月～6月の数字を合算すると1,228件。だがこの数字は使えない。それ以前にも返納があったものと考えられるためである。しかし「返納が増えた」報道なので交付開始約7年(=84か月)で毎月150件ペースだったと多めに仮定しよう。84か月×150件で12,600件である。0.014%である。騒ぐ話か？ってレベルである。
15年間以上医師をやっているが、マイナ保険証に反対している医師を周囲では見た事がない。
— たぬきち (@Tanuk_Ichi) 2024年12月8日
電子カルテすら使えないような高齢医師なら、反対している人はいるかもしれんが🙄 https://t.co/W5V0BEMZDI
フェルミ推定できるようになれとかそういう話以前に、件数などの数値で来たら率、率で来たら件数などの数値を調べる能力が、このような不適切報道に騙されないコツである。
反ワクチン・反マスクとかに嵌る奴らも、数字の正しい評価ができていない。
そっちの反マスクじゃなかったｗ。
「ワクチンを打つと副反応が～」で、確かにそういう副反応は存在する。じゃあ、どういう率なの？というとこうなる。
医療機関から、独立行政法人医薬品医療機器総合機構（PMDA）に「新型コロナワクチンに係る副反応疑い報告」として報告されたものについて、厚生労働省より県に情報提供があったものを集計しています。
＜令和6年3月31日時点＞
総接種回数 31,522,510回 報告総数
3,265件（3,190人） 死亡報告数 117件（99人） アナフィラキシー報告数 256件（242人）
- 令和6年3月31日時点の接種回数100万回に対する報告数は、死亡報告数3.7件（0.000371％）、アナフィラキシー報告数8.1件（0.000812％）となっています。
- （）内は実人数です。延べ件数には、同一人に関する複数の報告が計上されています。
そもそも色んな思想・政治体制の各国が足並み揃えて
ワクチンの効果＞副反応
というデータを公表している時点で、あとはデータ見て確認しましょうという話である。
ある部分だけ｛あり ｜ なし｝を強調して、あとは使えそうなデカそうな数字を使ってだますのがこういう不適切報道である。騙されないようにしたい。
