いろいろやってみるにっき

てきとーに生きている奴の日記

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失敗じゃないとお困りの人たち

「常日頃は高い弾を消費せず、実射訓練を可能な限り避け、いっちょう事あれば一撃必中!日本の兵隊とおまわりさんはそういうことになっとんの」(後藤隊長

このやりとり10分12秒くらいからだよ。11分くらいでこのセリフ。

 

JAXAのH3試験機。こないだ打ち上げを中止した件、失敗じゃないと困っちゃう人たちが湧いている。

www.jaxa.jp

 

ボウフラのごとくどんどん湧いてくるので、まとめもどんどん増える。

 

まず最初の共同通信記者の捨て台詞で一つ。

togetter.com

 

共同通信の「失敗記事」の擁護者が出てきてもう一つ。

togetter.com

 

失敗記事はこちら。

 

オレ引用リツイートはまとめに入ってないけど、戯言視発言でまとめ増えた。

togetter.com

 

オレのはこれ。この元ツイの理論だと予備日が期限なのに考慮されていない。予備日までまだ日があるのに何を批判しているのかってことになる。

 

さらに擁護しようとしてYouTubeの公開に失敗する元記者がいてさらに2つ。

togetter.com

togetter.com

養護じゃなく擁護な。

 

野良専門家のすごい解説はこちら。

togetter.com

 

自分のツイートでも書いているけど予備日まで含めて計画されている。計画内で収まっている範囲では失敗とは言えない。

 

うまい例えをTwitterで見掛けたけど、「運動会を雨天延期したらそれは失敗って言うのか?」とか「プロ野球の試合を雨天中止したら失敗って呼ぶのか」とか。

運動会は雨で延期なら予備日に開催されるだろうしその予備日もダメなら「今年は開催しません」宣言で失敗とする可能性もある。

プロ野球の試合を雨天中止する場合だって、未開催分の試合を再スケジュールするだけ。だから天然芝の屋外球場をホームにするチームがシーズン終盤でも試合数を残していることが多い。ヘタすりゃダブルヘッダーにしてでも消化する。全くもって中止は失敗ではない。

 

この人たち、どうして失敗じゃないと困るんだろう。

t.co

 

別に技術用語の観点じゃねえんだわ。それは状態遷移として

  1. 実施前→実施→成功
  2. 実施前→実施→失敗

の2つじゃないからなんだわ。別に技術用語でもなんでもなくて状態の遷移を複数規定しているから。実際にはこうなってる。

  1. 実施前→実施→成功
  2. 実施前→(問題が露見したら)中止→実施前(見直し)  今回はコレ。
  3. 実施前→実施→失敗

 

最初に出たまとめでフェイルセーフの概念が語られている。機械の場合、壊れる可能性を0にはできないので壊れた時にどうするかも設計しておく。今回のケースもそれで、「うまくいっていない」→「じゃあ止めよう」である。「うまくいっていない」のはシステムとして一部分の失敗であって全体の失敗ではない。なのでH3ロケット発射は中止であって失敗ではないということになる。

 

それにこの一部の失敗を判断して、打ち上げ中止することは見直しのフィードバックをするため必要な行為である。何がまずかったのか追究するためには、無理に打ち上げて爆発させたり、想定軌道から外れたりするより、手元に機体を残した方が圧倒的に問題が分かりやすい。

 

結局、失敗じゃないとお困りの人たち「日本の科学技術は遅れてる」とか言いたいだけじゃん。いや、それでJAXAに予算バンバン付けたりガンガン寄付してくれるならいいけどその逆の動きするじゃん。無駄だからやめろとか。おまえらの存在そのものがムダなんだけど、自分でどうにかしてくれないか?

 

もしくはこちらのルートか。

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