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てきとーに生きている奴の日記

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「いちご煮」を擁護する

今週のお題ゴールデンウィーク2017」

 

このサイトでは「温泉卵」「生姜焼き」「緑のたぬき」などを糺してきた。


「温泉卵」(あるいは「温泉たまご」)を作製するフェーズでは温泉を使用していない。「生姜焼き」は「豚肉の生姜焼き」という表記であれば豚肉を生姜風味の味付けで焼いた料理ということになり全く問題は生じないが、単に「生姜焼き」としてしまうと生姜を焼いた料理でなければならず、料理名と内容が合致しない。また、緑のたぬきはたぬきを名乗りつつたぬきそばではなくに天ぷらそば(あるいはかき揚げそば)である。

 

しかし「いちご煮」は擁護する。農林水産省の郷土料理百選にも選定されている。

郷土料理百選パンフレット:農林水産省

 

上記タイトルにもあるように、本日ゴールデンウィークで帰省している八戸市一帯の郷土料理なので応援する、いや擁護する。

 

全国47都道府県から選定された郷土料理は、百選と言っているくせに本当は140弱選定されている。数えた。数え間違いが不安なので140弱としておくw

沖縄県だけで27も選定していれば、全国47都道府県で各都道府県から2つ以上選定しているため100を超えるのは必定。

 

青森県から選定されているもう一つの百選「せんべい汁」は、南部せんべいを使っているので名称と料理内容が完全に合致しており、なにも疑う余地はない。

 

いちご煮」は、

ウニとアワビのお吸い物です。お椀に盛られたウニの様子が、「朝露のなかの野いちごのようだ」と称されたことから「いちご煮」と名付けられました。

http://www.rdpc.or.jp/kyoudoryouri100/recipe/img/imagecache/300x200_bda3c4181be6399375ba8e03310dbc49.jpg

である。本当にいちごが入っているわけではない。

strawberry

紹介文に書かれているように野いちごに見えたことから、いちご煮という名称になっている。

139/365: Wild Strawberries

 

当サイトではこれまで「温泉卵/温泉たまご」「生姜焼き/しょうが焼き」「緑のたぬき」は糺してきたのに、なぜ「いちご煮」は擁護できるのか。

 

主張に一貫性はある。「緑のたぬき」のエントリにも書いている通り、「たぬきそば」「きつねうどん」等については問題視していない。たぬきやきつねに《見立て》たというネーミングルールには疑義を挟んでいない。

 

料理名を《見立て》で命名する手法は、そのように《見立て》た料理名を付けた各国の食文化の一つだからであり、例を挙げれば枚挙にいとまがない。日本の料理でも、ぼたん鍋に牡丹やボタンが入っていたら困るし、なると巻き(あるいは略してなると)に鳴門海峡の渦潮が入っていても困るというか物理的に製造不可能である。

 

日本だけではない。カルボナーラの調理に炭焼き職人の手についた炭を使っていたら、食いたくない。

 

といったわけでゴールデンウィーク、せっかく帰省しているので「いちご煮」を擁護してみた。上記に農林水産省の郷土料理百選のレシピのリンクも貼ったが、手っ取り早くということなら缶詰でも十分においしい。高級食材を中心とした料理なのでひと缶Amazon Primeで1,410円もするが。それだけの価値はある。

いちご煮 415g

いちご煮 415g

 

 

ふるさと納税の返礼品にもなっている。10,000円のふるさと納税で2缶、100,000円で12缶などである。


このいちご煮缶を使って炊き込みご飯を作ると、これもおいしい。

いちご煮炊き込みご飯

1.米2合を洗い、30分間水に浸します。

2.水をよく切り、元祖いちご煮缶詰1缶の汁・具を一緒に炊飯器に入れて炊き込みます。

3.炊き上がったら出来上がり。お好みで青ジソの葉やアサツキをちらすと、磯の香りとともに豊かな風味を楽しめます。

上記の分量は「元祖いちご煮415g缶」1缶を使用した場合の分量です。

http://www.ichigoni.com/sticking-to/image/r-001.jpg

いちご煮ドットコム-いちご煮レシピ-

 

 というわけでウニやアワビが好きなら、生だけではなくこのように火を通した料理も食べていただきたい。

 というかレビューが6缶のほうでは全員炊き込みご飯推しで笑った。いちご煮缶を使った炊き込みご飯好きはオレだけじゃなかったww。雑炊もうまいけど。

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