いろいろやってみるにっき

てきとーに生きている奴の日記

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多分死ぬまで独身だけど、そろそろ夫婦別姓について書いておくか

2つのエピソードを交えて書いておく。2つのエピソードとも当時の部下の人の話である。

 

1つめ。最初に入った会社で、部下の女性が結婚することになった。

一応状況を説明しておくと、当時のオレは営業部門のマネージャー。オレもその部下の女性も営業ではないんだけど、純粋な営業と我々みたいな営業寄りのエンジニアが一緒の課だった。そんなわけで、オレの課には同期の営業課長もいた。そして部には課がひとつしかなく上には部長。そんな実験的な組織編成。部長は他部署の人たちから「おたくの部長って何やってるの?」とか「おたくの〇〇さん、働かないねえ」と言われるような人。オレも同感だよ。だって部長の分の8割がた、オレが仕事してるんだもん。

結婚の報告を受けその報告内で色々会話していたのだが、その一つに旧姓のまま働きたいので部長にお願いしたというものがあった。当時、自社にはそういう制度は無かった。彼女が旧姓のまま働く第一号。親会社には制度があったのかも。実現は上記の働かない部長(とその上の上司)の尽力で、オレは全く貢献できていない。顧客先や関係部署を飛び回っているオレなんて、その手の社内調整では頼りにならないという部下の女性の眼力は素晴らしい。希望してオレの下に来たのになw。逆に、通常働いていない部長が、唯一働いたところを見た記憶でもある。

 

彼女がなぜ旧姓のままを希望したのか。バリバリ仕事して、社内の関係部署にもネットワークを持っている彼女にとっては、名前が変わるという事はキャリアの途絶になるということだった。確かに様々なドキュメントに記載されていたり他部署の人の記憶にある名前と結婚後の名前が異なるということは、間に「その〇〇さんは結婚して□□さんになってるよ」という情報を出せる人を必要とする。上にも書いたように実験的な部署にいれば、また所属が変わることもある。現実に部署名はちょくちょく変わっていた。

キャリアが結婚によって一旦途絶するのはもったいない。話を聞いて、夫婦別姓が必要であると理解した局面であった。オレ自身は結婚に縁遠いもので、その時点まで考えてもみなかった。

 

あと、仕事上は旧姓だが、給与や事務手続き系は結婚後の姓という形だったので、社内のディレクトリはどちらでも検索できるようになっていた。

日本人の苗字―三〇万姓の調査から見えたこと (光文社新書)

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もう一つのエピソード。謎の転籍で会社を変わってからの話。一人で転籍して部下がいないところからスタートし、なぜかオレのところで働きたいと異動してきた部下の女性から結婚の報告。彼女は会社を移ってから最初の部下で、その後に何名かを異動や新卒で加入し、作っていたサービスもサービスインした後だった。

報告では、結婚しても仕事は続ける、結婚後は新しい姓で働きますと告げられた。一応、「旧姓でも働けるけどどう?」と聞いてみた。答えはNo。歴史上の偉人と同じ姓で画数が多く割と目立つ名前だったのに、結婚後はありふれた感じになる。もったいないと思ったので上のエピソードも話したのだが、当人は必要としていないようだった。

日本人の姓・苗字・名前―人名に刻まれた歴史 (歴史文化ライブラリー)

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 ここで分かったのは、夫婦別姓を必要としない人もいるということである。

 

で、オレの結論だが2つのエピソードを踏まえ、夫婦別姓を必要とする人にとって必要十分な制度を用意すべき。必要としない人もいるので、要不要はそれぞれ選択できることが大切』である。日本でもミドルネームが使えれば問題ないんだけどな、クルム伊達公子クリス・エバート・ロイドみたいに(分野が偏り過ぎw

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