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てきとーに生きている奴の日記

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CCCが面白いデータを公開していたので分析をしてみた(データ差し替え編) #CCC

データを眺めてて、やっぱり人口データが年齢3区分だと分析難しいと思った。

そこでタイトルに反してまだ分析まで進まないが、人口データを差し替えることにした。データの出元はRESASである。地域経済分析システムRESASは下記のエントリで紹介したもの。

人口データを取りだしたのは人口ピラミッド。右側の下にある[データダウンロード]をクリックするとダウンロードできる。

左のメニューで人口マップ─人口構成を選び、右のメニューで「市区町村単位で表示する」に切り替え、[人口ピラミッド]をクリックすると下記のような感じで人口ピラミッドに遷移する。

https://resas.go.jp/population-composition/#/pyramid/13/13101/2015/2/9.91488338636205/35.668375709999964/139.55584129999994

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都道府県別のデータと市区町村別のデータがzipファイルでダウンロードできる。中身はcsvファイル。

5年刻みの1980年から2040年予測値までの、男女別、年齢区分は5歳刻みである。今回は2015年のみを使用。

差し替えたデータは下記の通り。Tカード普及率順にソートしている。

上のExcelデータはCC BY NC SAということで、その範囲内でご自由にお使い頂いて結構。Excel Onlineからダウンロードできるはず。Excel Online表示部分の右下最も左のアイコンがダウンロードアイコン。

 

ざっと眺めて分かるように、Excel2016の「条件付き書式」の「カラースケール」で色分けした。実人口データにも塗ってあるが、メインは右側の割合のほう。赤色が濃いほうが小さい値、青色が濃い方が大きい値である。

 

全部CORREL関数で相関を出してみた。23区、都道府県、23区と都道府県を通しての相関の3種類。正の相関がありそうな列はAE列からAJ列。AE列は25~29歳、AJ列は50~54歳。逆に負の相関はAL列からAQ列。AL列は60~64歳、AQ列は85~89歳である。

 

正の相関がありそうな区分は、M1層、F1層~M2層、F2層などと言われる年齢区分とほぼ符合する。

  • C層 (Child、Kids) 男女4歳~12歳
  • T層 (Teen-age) 男女13歳~19歳
  • M1層 (Male-1) 20歳~34歳の男性
  • M2層 (Male-2) 35歳~49歳の男性
  • M3層 (Male-3) 50歳以上の男性
  • F1層 (Female-1) 20歳~34歳の女性
  • F2層 (Female-2) 35歳~49歳の女性
  • F3層 (Female-3) 50歳以上の女性

年齢区分調整シートで各層に合わせて計算、CORREL関数の結果は合わせて相関表シートにまとめた。

 

前回は生産年齢15歳~64歳に強い相関があるという結果だった。今回はM1/F1層に相関があり、M2/F2層に強い相関があるという結果である。負の相関で見ると、C層、T層は負の相関、M3/F3層は弱い負の相関、老年は強い負の相関である。

これは言い換えると、Tカードを最も持っていそうなのはM2/F2、その次はM1/F1である。

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M3/F3は、上の5歳刻みの年齢区分では正の相関と負の相関が混ざっている。50~54歳までは正の相関、それも23区だと弱い相関ありだが都道府県だとほぼ相関なしである。この年代だと都市部と地方では少し違うんだろう。M3/F3という形でまとめないほうがいいだろう。

年齢で見ても10~19歳のティーンズは赤が濃い=負の相関がある。これって思ってもみなかった。特に15~19歳くらいだと自分で購買活動しはじめている。Tカードくらい持っていそうなもんなんだが、実はそうでもないのかも。

可処分所得が少ない(ほぼ所得が無い)ティーンズは別として、相関だけでみると可処分所得の多そうな子育て終了世代~老齢の層にも弱いというのが面白い。

 

それはそうと、都道府県別で見ると茨城県がトップである。2位は鹿児島県、3位にようやく東京都。4位は沖縄県である。

23区だと港区、世田谷区の順で山の手側の普及率が高くて宣伝に使いやすいのに、都道府県別だと脈略が無くて宣伝に使えないw。なんで茨城県、鹿児島県の順なんだろ。もう少し調べてみたい。沖縄県はなにか特殊な事情があるかも。

 

そして武雄市のある佐賀県は22位。

なりふり構わないTカード拡販(売り物じゃないので「販」じゃないけど、なんか適切な単語が浮かばない)しているのに、それでこのポジション。

 

Big City名古屋を擁する愛知県は39.1%で41位。大阪府は17位、京都府は20位、しかし兵庫県佐賀県よりも下位の28位。首都圏を除くと中核となる大都市がある道府県で弱いというのも面白い。仙台市のある宮城県はそこそこ上位(15位)だけど、北海道(43位)、広島県(31位)と下位。福岡県(24位)はちょうど真ん中あたりだが佐賀県に負けている。

ここは、首都圏~北関東以外の大都市での弱さを裏付けるデータを探してみたい。上述のRESASから色々データを引っこ抜いてみようと思う。

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