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総務省『「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」』がおもしろいしもっと突っ込んで欲しい

本ではないので今週のお題「最近おもしろかった本」じゃないのだが、総務省情報通信政策研究所が公表した「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」がおもしろい。正確にいえば興味深い。

 

総務省|「平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」の公表

 

資料はそれぞれPDFである。「別添1 主なポイント」「別添2 平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 概要」「別添3 平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」の3つに、詳細度を変えて見やすくまとめられている。 また、平成26年版は3回目なので、前2年度分を踏まえ経年変化がわかりやすくなっている。

 

まあほとんどは、今調べたらこういう数字になるんだろうなあという感じなのだが、さすが総務省、無償でここまで公開して頂けるとは大変ありがたい。調査会社も同様の調査を公開していたりするが、サマリ部分だけの公開で詳細は有償。今回の別添3 平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」、調査会社のものだとするとおいくら万円になるんだろう。

 

今回おもしろいなと思ったのはテレビ(リアルタイム)視聴。まだまだ長時間である。別添1 主なポイント」のP2を引用する。

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平日で170.6分、休日1日あたりで228.9分も見ているらしい。平日は3時間弱、休日は4時間弱である。あくまで(リアルタイム)視聴なので、放送されているものをオンタイムで見ている時間である。

オレの場合自宅を作業場所にしているので、お出かけのある日以外はある意味一日中TV前である。また8割がたTVの電源は入っている。しかしこんな長時間リアルタイム視聴はしていない。ほとんどタイムシフトである。これを書きながらもブラタモリである。

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オレはニュース・天気予報以外はほとんどリアルタイムで見ない。リアルタイムだとCMカットも早送りもできないし。

 

ただしもう一つのデータは納得できるものである。別添3 平成26年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」のP27から引用する。おもしろいのは、タイトルにもあるように「インターネットとの並行利用」。 

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このあとも詳細のデータやグラフが続くので、興味が出た方は本文を参照頂きたい。

少し残念なのは、この調査では「ながら視聴」という形で調査をしている。択一ではなく並行利用している人が一定数以上いるというデータだけでも、十分に興味深いのだが。

多分「ながら視聴」の時間は圧倒的だとは思うのだが、できればソーシャルメディアとの相関は調べて欲しかった。”バルス”などはTwitter社がサーバ増強するほどの現象である。

番組側がツイートを推奨するような連動番組もあるが、どちらかというと瞬間最大ツイートがあるのは放送局側が何も企図しない番組のような気もする。たとえば昨日の地震速報などは、放送する側は淡々と地震情報・地震関連情報を流しているのに、地震速報番組に関連するツイートは関係無くどんどん流れる。ここらへんも詳らかになると日本の「情報通信メディアの利用時間と情報行動」としての実態が見えてきそう。 

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