今週のお題「好きな小説」
ねえ、そこのあなたドストエフスキー難しいって思ってない?
オレが最初に読んだドストエフスキー罪と罰は旺文社文庫のハードカーバーな文庫集の一つ。訳者は江川卓。
文庫サイズの本なのにハードカバーである。この緑系の装丁が特徴。文庫集なので漱石芥川谷崎等の日本文学もあり、海外文学も入って専用の棚に4段だったか3段だったか。
昔、お題に合わせて書いた大地もこの文庫集。
小3小4くらいには何度か読んだ状態(活字中毒だったから面白い本は何度もローテーションで読む)だったので、難しくない。
うまく貼れるかな?
江川卓訳の「罪と罰」は初めて読んだ。とても分かりやすく、表現も巧みで、非常に読みやすかった。
10代の時、違う訳者で本書を読んだときは、非常に読みづらく、また主人公の病的で自己中心的な性格が、明るい青春期を過ごした当時は全く受け入れられず、完読を断念してしまった。しかし今回の江川卓訳は比較的スラスラ読めた。
それでも、主人公の性格を余り受け付けなかったのは変わらなかった。罪深い(犯した犯罪だけでなく)人間性を持つ人物でやりきれない。。
このレビューのタイトル「青少年に読ませるかどうかは議論の余地あり?」には同意しないけど(後述)、本そのものは読みやすいという評価である。
タイトルの意見には同意しないって書いたけど、それは本好きな子なら読めばいいし大人も勧めておけばいい。合うなら読み進めると思う。合わないならやめるでしょ。読むのを止める必要があるような害はない。
江川卓(えがわ すぐる)氏といえばホップするような球で有名、屁理屈こねくり回す解説で有名、 ではない。
違う人である。ロシア文学といえば、オレとしては江川卓(えがわ たく)氏である。Amazonバカだから同姓同名に対応できていない。
江川 卓(えがわ たく、1927年1月24日 - 2001年7月4日)は、日本のロシア文学者。東京工業大学名誉教授。本名は「馬場 宏(ばば ひろし)」。
えええ?
あと、このWikipediaあえて引用しないけど面白い。
オレが読んだのは旺文社文庫(上記の古いもの)だったけど、他社からも出ているようなので、違う訳者の本で難しいって思った人は是非読み比べて欲しい。
こっちも面白い。