予想は当たった。
菅ちゃん出ないような気がする。ずっと休みなく働いてるし。
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) 2021年8月23日
「ずっと休みなく働いているから出ない」という予想だったのだが、菅総理は秋田生まれの苦労人だし、COVID-19対策は誰がどうやってもどこかに不満が出る。日本は結構うまく抑えている部類だし、ワクチン接種は爆速だし、支援策もやってる。まあご不満はございましょうが。
本題はそこではない。自民党総裁選に出ないということは当然任期満了で退任である。ところが報道でさえも辞任という誤報を流している。タイトルは「菅首相が辞任の意向 総裁選も不出馬 | 共同通信」である。
と書いているのに辞任の意向らしい。ところがそのあとの記事では「自民森山氏「コロナに命懸けた」 首相退陣表明、与党は驚きと敬意 | 共同通信」である。
与党では3日、菅義偉首相による突然の退陣意向表明に驚きが広がった。
(中略)
首相が自民党総裁選への不出馬を伝えた臨時役員会後、(以下略)
となっている。つまり最初の記事の
菅義偉首相は辞任する意向を固めた。関係者が3日、明らかにした。
は無かったことになってる。共同は最初の記事を取り下げも訂正もしてないけど誤報でしょこれ。
で、こういう記事を見た「読み取れない人たち」が辞任で大騒ぎ。まだ辞任してねえってえの。
共同の記事は産経や地方紙も使うから、ネットだけじゃなくネットを見ない地方民にも拡散する恐れがある。
最終的な手続きはどうなるか分からないが、このままいけば任期満了で自民党総裁のほうは退任である。総理大臣のほうはまだ解散するかしないか、総辞職するかどうかまだ決まったという報道は無い。
次の総理大臣は首班指名で決まる。正式には内閣総理大臣指名選挙で決まる。もちろん、自民党総裁が選ばれると決まっているわけではない。
内閣が総辞職した場合、又は内閣総理大臣が欠けた場合、日本国憲法第67条の規定により、国会において文民である国会議員から内閣総理大臣を指名する。
つまりまだ辞任といえる状況ではない。
自民党総裁選に出ない→辞任って考えちゃった人たちは、手続きとか言葉とかどうでもいい人たちなんだろうなあと。
ふと思い出したのはこちらの言葉。
単位取得満期退学(たんいしゅとくまんきたいがく)とは、日本の人文・社会科学系の大学院博士課程において、課程博士号をほとんど付与しないで退学させる(=修了には学位請求論文提出が必須な)慣行が戦後長らくあったことを前提に、課程博士号に準じるものとして、一般的に使われている学歴的表記である。「○○大学大学院○○研究科博士課程単位取得満期退学」などと表記する。「単位取得退学」の用例も多いほか、単に「満期退学」と表記する場合もある。
まさか今回の菅総理の総裁選不出馬を非難している人たちの中に単位取得満期退学したことある人はいないよね?