髭を丁度いい長さにキープできる電動髭剃りって無いのかな?バリカンみたいに刈り残す長さ決められる奴(挨拶)。
昨日ようやく比較対象写真が揃ったのでタイトルの話。
ダブルビン法というものをご存じだろうか。言葉は知らなくても、実例は見たことがある人の方が多いはず。
自宅などで上のようなトイレットペーパーホルダーを付けている人は少ないと思うが、オフィスビルや商業施設など不特定の人が使用するトイレには装備されていることが多い。自宅トイレならトイレットペーパー在庫の置き場所に悩むことは少ないため、あまり必要ではないだろう。
ダブルビン法は在庫管理の一方式。
- 2つの容器(上記の例だとトイレットペーパーホルダー)を用意
- 2つの容器に同じ部品(あるいは消耗品。以下同じ)を入れる。
- 1つの容器から部品を取り出す。
- 1つの容器から部品が無くなったら補充する。
- #3に戻る
このダブルビン法のメリットは下記の通り。
もちろんメリットだけではない。デメリットはある。
- 全部品を管理する方法としては全体の在庫が大変多くなるため向かない
ダブルビン法が有効な在庫対象は下記の通り。
- 欠品すると困る
- 比較的安価
- 消費量は多くないが比較的安定している
トイレットペーパーはまさに上記条件に合致している。欠品するとお尻拭けなくてリンダ困っちゃうし、1個数10円のものだし、ロールの長さとトイレの使用頻度に依存するが、通常数日~短くても数時間は使い切らない。近年は温水洗浄便座が普及しているので、リンダもそれほど困っちゃわないとは思うが。
トイレットペーパーロールの在庫量をビル全体で最適化…… とか考える人間はあまりいないと思う。考えるまでも無く無駄の方が大きいからだ。
在庫を最適化するために発生する「在庫量を把握する手間とコスト」を考慮すると、1個数10円のトイレットペーパーロールをダブルビン法で置いておくほうが安い。掃除のタイミングで足りない分だけを補充すればよいからだ。トイレットペーパーロールの残量を捕捉するためにトイレットペーパー管理者を作って巡回させると人件費の無駄だし、センサーを付けて管理する方式だと機器費用・運用費用が無駄。欠品はコンプレインにつながる。
ダブルビン法は在庫チェックと補充手配を同時にできる点が優れている。この技法は発注点を切るまではいちいち在庫量を測定する必要はない、という考え方が根底にあるのだ。
ここでこのエントリのタイトルの話になるのだが、意外とマスプロダクトでもこういう単純な話を理解せずに作られているものがある。
ダブルビン法の本質は在庫管理である。FIFOでなければ成立しない。このように単純に2つのトイレットペーパーホルダーが並んでいるだけでは、両方のロールが使われていく。するとどちらも残量が僅少になっていく事象が起こりうる。上の写真でもいい感じwで両方減っている。
よくホルダ上部を見ると分かるが、単体のトイレットペーパーホルダーを2つ並べているわけでは無く、ホルダ上部は繋がっている。こういう製品なのだ。
オレはどちらも残量が僅少(あるいは残量0)事象に出くわしてガーンと衝撃を受けたことが何度もある。余裕をもって個室に向かう場合だけではないので、なんとか辿り着いてさあ離脱という段になって衝撃を受けることになる。5~10cmずつ残っていてもどうしようもない。完全に使い切らないのは優しさなのか?きっちり使い切った方が補充される確率が高いのだが。
このダブルビン法が分かっていないトイレットペーパーホルダー、販売した社名の刻印は写真だと見えにくい。どことは書かないが。
セイコーエプソン VP-6200用カットシードフィーダ ダブルビン VP6200CSF
- 出版社/メーカー: エプソン
- 発売日: 1999/06/15
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