草が一つ増えました。
今回はFAQの「無線LANについて」に軽く突っ込んでみる。ええ、今日は朝から力尽きているので軽いネタしか書けないんです。あと、前回予告と違うw
軽く流し読みして、前回と同じように謎の数字が出てくるのだが、謎が解けたような気がする。冒頭を引用。
まあ、さらっと読んでみると、特に変には感じないだろう。すでにいくつか問題があるが。
無線LANについては、このように考えていただければと思います。
ここで使用されている周波数は2.4GHz~5GHzという日本で使用されている携帯電話の周波数帯よりも高い電波を利用していますから、基本的な考え方として携帯電話と同じ考え方でいいと思います。
携帯電話の周波数帯はBand1からBand42まであるのだが、700MHz帯のBand28から3.5GHz帯のBand42まで様々な周波数帯が使用されている。一番一覧性があるまとめ方のサイトは下記。
携帯電話は3.5GHz帯も使用しているので、『携帯電話の周波数帯よりも高い電波を利用していますから』は、無線LANの2.4GHz帯と携帯電話は3.5GHz帯との比較で言えばウソになる。でもまあこのFAQの作成日は記載されていないので、3.5GHz帯のBand42の追加を知らない時点で書いたものなのかもしれない。
謎が解けた感じがするのは1)の中段と、
様々なサイトで「測定数値がこのくらいあったので危険です」という記述がありますが、そもそも3GHz以上の周波数帯を正確に測れる測定器は存在しませんし、測定方法によっても数値が大きく異なります。
2)のこの記述。
高周波と低周波という違いがあります。無線の場合は3.0GHzという高周波の周波数帯を利用していますから、携帯電話の電波というイメージでご理解下さい。
どこから3GHz、3.0GHzという数字が来た?一般的に利用されるものだと、高クロックのCPU(つまり電磁波じゃない)くらいしかヒットしないぞ。3.0GHzは無線LANに割り振られていないんだけど。
3.0GHz - Google 検索の先頭でヒットするのはコレ。
つまり、このFAQについてオレの理解は下記。
- これを書いている人は電波行政や国際規格の電波割り当てについては無知
- 2.4GHz帯、5GHz帯が無線LAN用に割り当てられているのだが、冒頭の『2.4GHz~5GHz』という記述を見ると、この周波数帯『2.4GHz~5GHz』を使用していると理解している。
- 2.4と5で平均を取ると3.7なのだが、3GHz/3.0GHzという記述は2.4GHzと5GHzの間を取った?
実際には2.4GHz帯、5GHz帯を使用していて、その中間の周波数帯は使用していないので、2.4GHz帯、5GHz帯それぞれで評価する必要があるのだが、そういう基本的なことが分かっていない模様。
前回の無線のときもそう。出てくる数字が実際のものと合わない。
見るとわかるように、360MHz~500MHzの間の周波数帯で、そんな広い幅では割り当てられていない。この中では該当するのは430MHzのみ。そして430MHzはUHF帯(極超短波)である。
総務省の電波行政のサイトで3GHzあたりの割り当てを見てみると、ちょうど境界で2つのPDFに分かれるが、各種レーダーと書かれており、3.0GHzからは「船舶の航行用レーダー」に割り当てられている。
総務省 電波利用ホームページ | 使用状況の詳細(平成28年12月現在)
http://www.tele.soumu.go.jp/resource/search/myuse/use/10000m.pdfを見ると、
http://www.tele.soumu.go.jp/resource/search/myuse/use/10000m.pdf
家の中で船舶用レーダーの心配をする必要がある人ってどういう人なんだろう。シーランド公国かよww
あと、『そもそも3GHz以上の周波数帯を正確に測れる測定器は存在しませんし、』らしいが、測定器なら必要に応じて作られるので、当然存在する。まあ、何をもって「正確」とするかという問題はあるが。
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高周波電磁波測定周波数帯域:50MHz~3.5GHz 高周波電磁波測定範囲:50mV/m~13V/m(13000mV/m)、0.01μW/cm2~54μW/c㎡、測定単位は、mV/m、μW/c㎡、μW/㎡の単位に設定を切り替えて測定可能
ガチのプロユースが必要ならこれとか。オールアースの会社もコレ買えば正確に測れるよ。測れるよ(AA略
カタログページ(PDF)もある。見応えある(意味不明)カタログである。
まあ、携帯電話キャリアのBand42運用においては、「正確に測れないから基地局の設置は勘」というわけが無いwww
さらに5GHz帯も、企業内で無線LANの設置をするときに測ったりするし、高価なアクセスポイントだと、アクセスポイントごとに干渉状態を相互チェックして、チャネルや出力を自動調整したりするので、そもそも測れないわけが無い。
というか、きちんとアクセスポイントを設置しないと、仕事にならない状況もありうるわけだし。
例えばこのアナライザは10万円しないし、オールアースの会社で買えるよ。買えるよ。
ハ_ハ
('(゚∀゚∩ 買えるよ!
ヽ 〈
ヽヽ_)
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というわけで、煙に巻いてオールアース工事受注できればいいという発想なので、強迫観念持っている人をだませればいいというくらいのご都合主義な書き物だということがわかる。無線LANヤバいって書いたら、家建てるどころの騒ぎじゃなくなるしね。無線LANについては安全と書くだろう。
でも家建てる家族の中に、何かのエンジニアがいたらすぐにバレそう。いや、学生だって分かるようなウソがあるんだけど。
一方の有線の場合は低周波の50Hz/60Hzの周波数帯の影響を受けることで、どちらの影響が大きいかというと明らかに有線のほうが、影響が大きくなってしまいます。
なんの影響だよwwEMSマシンみたいに筋肉ピクピクいくのかよwww
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<また、朝から力尽きている日に続く>