ふんふん、そうだよねえと思いながら読んだのだが、図を見てちょっと引っ掛かったので。
IIJmioの担当の人に取材という形で構成されている記事である。多分書いた人側の問題のような気がする。首をひねったのはこの図である。
この図だと、MNOとMVNOの間の回線が帯域不足の場合に速度低下することになっている。ちょっと下の図を確認のために見て頂きたい。
卸電気通信役務と事業者間接続の2パターンが書かれている。IIJmioは卸電気通信役務のようだ。
記事の図とdocomoの図から分かるように、MNOが提供する携帯電話通信網からインターネットにつながるところまでは全てMVNO側の責任である。それに従って最初の図に注記するとこんな感じ。
この修正図だと、白ロム端末やMNO契約時に使っていた端末をそのままSIM差し替えで使うケースも包含して、特定のMVNOが遅いケースを表すことができる。
こないだ退役したHWD14は、b-mobileが死ぬほど遅くて(入院中は日中2桁kbpsもマーク)、契約したことを思い出した。
記事内に図も文も無いのに遅いパターンもある。同じインタビューイによる別の記事を参照する。
もうタイトルで語られている通り、「対応バンド」である。ちょっと長くなるが引用する(太字はオレ)。
もう1つ、SIMロックフリースマホを選ぶうえで重要になるのが「電波の種類」だ。ドコモ系MVNOの場合、端末が3G(W-CDMA)やLTEに対応している必要がある。そして3GとLTEの周波数帯(バンド)は国や地域、キャリアによって異なるので、ドコモのバンドにどれだけ端末が対応しているかを確認しておく必要がある。例えばAscend Mate7は仕様上は20バンドに対応しているが、日本(ドコモSIM)で利用できるのは5バンドのみ。ドコモの電波の種類とスマートフォンの対応状況を見ると、ドコモが2015年に開始予定のLTEの700MHz帯は対応機種が少なく、LTEの1.5GHz帯(バンド21)は日本独自の周波数帯ということもあり、ドコモ端末以外では対応機種がほとんどない。
では、対応バンドが少ないとどんなデメリットがあるのか? まず、2.1GHz帯のLTEと3Gに対応していれば、「都市部で圏外になることは、まずない」と堂前氏。ただし、ドコモは都市部では複数のバンドを組み合わせて混雑時のトラフィックをさばいているので、端末が1.5GHz帯と1.7GHz帯に対応していないと、混雑時に通信速度が遅くなる場合がある。また、「Ascend G6」と「Ascend P7」のような、LTEと3Gともに800MHz帯に対応していない機種は「山間部で圏外になりやすい」(堂前氏)というデメリットが生じる。
特定のSIMフリー端末で遅くなるケースである。まさに『格安SIMでSIMフリー端末に接続問題発生!? 速度が遅くなるのはなぜ!!? 』に答えている。頼みますよ、書いた人。
IIJ IIJmio SIM ウェルカムパック microSIM 版 <開通期限2016年3月31日まで> IM-B054
- 出版社/メーカー: IIJ
- 発売日: 2014/12/15
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログ (2件) を見る
IIJ IIJmio SIM 音声通話 パック みおふぉん IM-B043
- 出版社/メーカー: IIJ
- 発売日: 2014/03/29
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログ (5件) を見る