今週のお題「卒業」
大学の卒業式には出席したので、多分高校は卒業しているんだと思う。高校卒業相当は大学の入学要件だし。でも、タイトル通り高校の卒業式には出ていない。そして卒業証書も見た記憶が無いんだよな、高校のやつは。
実は、大学受験の日程の都合で卒業式に出席できなかった。卒業式は受験日翌日だった。結局落ちたんだけどね、その大学。卒業式の日は新潟県の某市から冬の日本海を北上していた。なぜ受験日翌日だったのか思い出した。上越新幹線が無かったのである。
1979年3月20日には建設工事中だった大清水トンネルの保登野沢工区(県境付近から群馬県寄り約5キロ付近)で火災が起き、16名の死者を出した(この入口は「保登野沢斜抗」として点検等に使用されており、隣接して殉職の碑が建立されている)。そして、中山トンネル工事中に2回の異常出水事故が発生した[3]。迂回のトンネルを掘るなど工事は難航し、このために東北新幹線(大宮 - 盛岡間・暫定)との同時開業は果たせず、5か月遅れの1982年11月15日の開業となった。
開業が予定通りだったとしても上越新幹線は無かった。東北新幹線も無かった。1982年の3月には。
1982年(昭和57年)
受験日当日にスタートしても、結局卒業式には間に合わないダイヤだったんだと思う。だから翌日ゆっくり雪の日本海を見ながら北上するルートを選んだ。信越本線─羽越本線─奥羽本線─青森駅折り返し─東北本線で八戸まで。
覚えているのは雪の日本海と、途中前の座席が急にこちらを向いて、3人の酔っ払いに囲まれたということである。オレを無視して盛り上がってた。オレも無視したけど。普通、席を対面式に回す前に許可を得るものじゃないのか?仲間じゃない乗客がいる時には。高校生だからなめられたんだろうな。酔っ払いは3人組ではなく、逆側の列にも仲間がいた。
その後、酔っ払いのおっさんたちは途中で降りて行ったので、前席を進行方向に向け静寂を取り戻せた。臭いし、うるさいし、大変だった。世の中にはウォークマンはあったけど、高校生ならみんなが持っているという時代では無く、オレはまだ購入できていなかった。ヘッドフォンステレオによる耳栓も無く、数時間知らないおっさんたちの騒音に囲まれてた。あと、あのおっさんたちはなぜ昼間からあんなに酔っぱらっていたんだろうか。オレは酔っ払いを無視し、たまに車窓を見ながら、買い込んでおいた小説を黙々と読んでいた。
その後、青森で乗り換えて八戸に向かったのだが、家に到着するまでの記憶は全く残っていない。あまりにもインパクトが違い過ぎたからだろう。青森─八戸間や八戸駅から自宅は知ってるコースということもあると思う。
卒業式は母が代理で出席し、卒業証書も貰ってきていた。証書が入っている筒は見た。オープンしなかったけど。なぜ開けてみなかったんだろう。小学生の頃なら中身はともかく、大喜びで筒をスッポンスッポンいわせていたのに。
大卒であることには自信がある。手続きに必要な成績証明を取得したこともあるし。しかし高校卒業には自信が無い。
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ちなみに卒業(できたのか?)校は、某牧場主タレントと同じである。