ここのところ朝は雨に降られていたのに、今朝はいい天気(挨拶)。
Microsoft Office 2003もWindows XPと共に日本時間2014年4月9日にサポート終了。Windows XPばかり気にして、忘れている人もいるみたいだけど。そしてWindows XPよりも厄介なのは、Office 2003はWindows Vista、Windows 7、Windows 8にもインストールされている可能性があること。
今時点でOffice 2003がインストールされているPCを持っている人は、早くアンインストールして別のものに切り替える必要があるわけだが、後継候補としては以下のものが代表的。
- Microsoft Office 2013(有償)
- Microsoft Office 365(有償)
- Microsoft Office Online(無償)
- KINGSOFT Office(有償)
- LibreOffice(無償、ただし寄付受付)
このブログでは特にOffice OnlineとLibreOfficeを紹介してきた。とりあえず金を払いたくない個人ということならOffice Online一択。毎回の繰り返しだが、サポート終了対策費用をセーブしたい人はこのOffice Onlineを選択、Office Onlineで機能不足の時に他の選択肢を考えればよい。
あと、Office for iPadの日本投入は未定なので、今のところ無理矢理入れて比較する予定はなく、iPadでもOffice Onlineを推しておく。
関連エントリ
-
【Windows XPサポート終了対策】今日から本番 個人PCのWindows XPとOffice 2003を捨てよう おすすめ
-
【Windows XPサポート終了対策】Office Onlineは使い物になる その5(PowerPoint機能比較編)
Excel機能比較表
ExcelはExcel 2013、Excel 2013 RTとExcel Onlineの比較を行った。【Windows XPサポート終了対策】Office Onlineは使い物になる その2(Excel機能比較編)
Excel 2013 | Excel 2013 RT | Excel Online | |
ホームリボン | スタイルが無い | ||
挿入リボン | "レポート"が無い | "図"、"アプリ"、"スパークライン"、"フィルター"、"テキスト"、"記号と特殊文字"、”レポート"が無い | |
ページレイアウトリボン | 無し | ||
数式リボン | 無し | ||
データリボン | "計算"が無い | "計算"が無い | ”外部データの取り込み”、”データツール”、"アウトライン"が無い ”並べ替えとフィルター”ではなく"並べ替え" |
校閲リボン | 無し | ||
表示リボン | "ドキュメントの表示"が無い | "マクロ","ドキュメントの表示"が無い | ”ブックの表示”、”表示”、”ズーム”、"ウィンドウ"が無い。 |
ファイルリボン 開く | ”コンピューター”、”場所の追加”が無い。xlsとxlsxしか開かない。 | ||
ファイルリボン 情報 | ”ブックの保護”、”ブックの検査”、”バージョン”、”ブラウザーの表示オプション”や右側のファイル情報が無い | ||
ファイルリボン 新規 | オンラインテンプレートの検索窓が無い | ||
ファイルリボン 名前を付けて保存 | "コンピューター"、”場所の追加”が無い | ||
ファイルリボン 印刷 | "プリンター"や"設定"が無い | ||
ファイルリボン 共有 | "埋め込み"が無い | "埋め込み"が無い | 電子メールボタンが無い |
ファイルリボン エクスポート | 無し | ||
ファイルリボン アカウント | アカウントの代わりにバージョン情報 | ||
ファイルリボン オプション | 無し |
Word機能比較表
WordはWord 2013、Word2013 RTとWord Onlineの比較を行った。【Windows XPサポート終了対策】Office Onlineは使い物になる その4(Word機能比較編)
Word 2013 | Word 2013 RT | Word Online | |
ホームリボン | "元に戻す"が無い | "元に戻す"が無い | |
挿入リボン | "画像"が無い | "画像"が無い | "図"、"アプリ"、"メディア"、"テキスト"、"記号と特殊文字"が無い |
デザインリボン | 無し | ||
ページレイアウトリボン | "原稿用紙","配置"が無い | ||
参考資料リボン | 無し | ||
差し込み文書リボン | 無し | ||
校閲リボン | "インクの開始"が無い | "インクの開始"が無い | ”言語履歴”、”変更履歴”、”変更箇所”、"比較"、"保護"が無い。 ”文書構成"の代わりに”スペルチェック” |
表示リボン | "マクロ"が無い | ”表示”、”ズーム”、"ウィンドウ"が無い。 ”文書の表示"の代わりに"ドキュメントの表示" |
|
ファイルリボン 開く | "その他のWebサービス"が無い。 | ”OneDrive”、”コンピューター”、"場所の追加"、"その他のWebサービス"が無い。 | |
ファイルリボン 情報 | ”文書の保護”、”ドキュメント検査”、”バージョン”や右側のファイル情報が無い | ||
ファイルリボン 新規 | オンラインテンプレートの検索窓が無い | ||
ファイルリボン 上書き保存 | 無し | ||
ファイルリボン 名前を付けて保存 | "その他のWebサービス"が無い。 | ”OneDrive”、”コンピューター”、"場所の追加"、"その他のWebサービス"が無い。 | |
ファイルリボン 印刷 | ”プリンター”が無い | ||
ファイルリボン 共有 | "埋め込み"が無い | "埋め込み"が無い | "ユーザを招待"、"電子メール"、"オンラインプレゼンテーション"、”ブログ”が無い |
ファイルリボン エクスポート | 無し | ||
ファイルリボン 閉じる | 無し | ||
ファイルリボン アカウント | アカウントの代わりにバージョン情報 | ||
ファイルリボン オプション | 無し |
PowerPoint機能比較
PowerPointはPowerPoint 2013、PowerPoint 2013 RTとPowerPoint Onlineの比較を行った。 【Windows XPサポート終了対策】Office Onlineは使い物になる その5(PowerPoint機能比較編)
PowerPoint 2013 | PowerPoint 2013 RT | PowerPoint Online | |
ホームリボン | "元に戻す"と”削除”が無い | "元に戻す"と”削除”が無い | "編集"が無い |
挿入リボン | "表"、"アプリ"、"メディア"、"記号と特殊文字"、"メディア"が無い ”図”の代わりに”イラスト” ”コメント”と”テキスト”の順が逆 |
||
デザインリボン | ”ユーザー設定”が無い | ||
画面切り替えリボン | "プレビュー","タイミング"が無い | ||
アニメーションリボン | "プレビュー","アニメーションの詳細設定"が無い | ||
スライドショーリボン | 無し | ||
校閲リボン | "インク"が無い | OneNoteが無い | 無し |
表示リボン | "マクロ"が無い | ”マスター表示”、”ズーム”、"カラー/グレースケール"、”ウィンドウ”、”マクロ”が無い。 | |
ファイルリボン 開く | ”OneDrive”、”コンピューター”、"場所の追加"が無い。 | ||
ファイルリボン 情報 | ”文書の保護”、”ドキュメント検査”、”バージョン”や右側のファイル情報が無い | ||
ファイルリボン 名前を付けて保存 | "その他のWebサービス"が無い。 | ”OneDrive”と”コンピューター”と”場所と追加”が無い。 | |
ファイルリボン 印刷 | ”プリンター”、”設定”が無い | ||
ファイルリボン 共有 | "埋め込み"が無い | "埋め込み"が無い | ”電子メール”と”オンラインプレゼンテーション”が無い ”ユーザを招待”は”共有”に、”スライドの発行”は”埋め込む”に置き換えられている |
ファイルリボン エクスポート | 無し | ||
ファイルリボン アカウント | アカウントの代わりにバージョン情報 | ||
ファイルリボン オプション | 無し |
OneNote機能比較
OneNoteはOneNote 2013、OneNote 2013 RTとOneNote Onlineで機能比較をした。OneNote 2013は無償になった単独の製品とOffice Professionalなどに含まれるものと両方あるが、比較したところ機能差異は無かったため比較表ではまとめている。【Windows XPサポート終了対策】Office Onlineは使い物になる その6(OneNote機能比較編)
上記3製品の他にiOS版、Android版、Windowsストアアプリ版などがあるが、メニュー構成が大きく異なるため、この機能比較表には含めていない。
OneNote 2013 | OneNote 2013 RT | OneNote Online | |
ホームリボン | "元に戻す"と”削除”が無い | "元に戻す"と”削除”が無い | "電子メール"が無い |
挿入リボン | ”ノートブック”、”表”が無い | ”ノートブック”、”表”が無い | "挿入"、"テーブル"、"ファイル"、”タイムスタンプ”、”ページ”、"記号と特殊文字"、"メディア"が無い |
描画リボン | 無し | ||
履歴リボン | 無し | ||
校閲リボン | 無し | ||
表示リボン | ”ノートブックの表示”、”作成者”、”バージョン”が無い | ”ノートブックの表示”、”作成者”、”バージョン”が無い | ”表示”、”ページの設定”、"ズーム"、”ウィンドウ”が無い。 |
ファイルリボン 情報 | ”ノートブック情報”が無く、”情報”で”OneNoteで開く”になっている | ||
ファイルリボン 新規 | 無し | ||
ファイルリボン 開く | 無し | ||
ファイルリボン 印刷 | 無し | ||
ファイルリボン 共有 | "ユーザと共有"が無い | "ユーザと共有"が無い | ”ユーザを招待”、”共有リンクの設定”、”会議で共有”、”ノートブックの移動”が無い |
ファイルリボン エクスポート | 無し | ||
ファイルリボン 送信 | 無し | ||
ファイルリボン アカウント | アカウントの代わりにバージョン情報 | ||
ファイルリボン オプション | 無し |
まとめ
どのアプリケーションも基本的な編集機能はOffice Onlineで問題ない。また、Office Onlineの場合はドキュメントは自動保存で保存先はOneDrive。作成中のドキュメントがPC等のトラブルで大幅に遺失することはない。
まずはOffice Onlineの利点を挙げる。
- Office 2003からの互換性はほぼ問題ない。
- 自動保存である。
- 接続元PC/タブレットを途中で変えてもシームレスに利用可能。
- インストール不要。
一方、Office Onlineを選べない、もしくは選ぶべきではない条件は下記の通り。
- マクロを使用したい。
- インターネットに接続できない状況、ネットワーク速度が出ない状況でも使用したい。
- その他明確に使用したい機能がOffice Onlineに欠ける。
Office Online以外を選択するのであれば、何を重視するのかで選択肢が大きく変わってくる。
【Office 2003っぽい見た目=リボンUI以外を選びたい】
KINGSOFT OfficeかLibreOfficeを選択。いずれも見た目はOffice 2003っぽいが、同等機能のアイコンの置き場所や、ショートカットキー等は異なるので覚え直しが必要。
【マクロを使いたい、オフラインで使いたい等】
Office 2013かOffice 365。
Office 2013はHome and BusinessやProfessionalのようなOfficeスイートと、Word 2013やPowerPoint 2013のような単体製品がある。いずれもOffice 2013の場合は2PCまでのインストール権がある。
Office 365の場合はデスクトップ版を選べるエディションのみが選択肢。費用の払い方の違いなので、自分に合ったほうを選べばいい。いくつかのパターンがある。
- どうしても「Excelだけは」とか「Wordだけは」デスクトップ版を使いたい ということなら、Word 2013やExcel 2013のパッケージを選択。
- 上記で、使いたい期間が限られるならOffice 365で使いたい期間のみを契約する金額とパッケージの購入費用を比較して、お得なほうを選択。
- PCの使用期間が(リースなどで)限られ複数台で使う場合、Office 2013とOffice 365で安くなるほうを選択。
- オフラインで使いたい場合は、Surface 2などのOffice RTプレインストールモデルも選択肢になる。
- PC買い換えのタイミングならOfficeプレインストールモデルも選択肢となる。
いずれにせよ、Office 2003と同じ見た目、同じ操作性のOfficeアプリケーションは存在しないわけで、サポート終了の4月9日以降セキュリティリスクが高まるOffice 2003を使い続けることは他人に迷惑を掛ける行為。急いで乗換先を決めて移行すべき。
■関連情報