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てきとーに生きている奴の日記

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またLinuxデスクトップ推しか、懲りないねえ

また日経Linuxか。普及させたいならやることが違うだろうと毎度思う。

記事は中古のThinkPad T410sにUbuntuを入れ、Amazonプライム・フォトを使うというもの。まあそれはそれで、できると便利かもね、というレベル。しかしITPro・日経BP・日経Linuxはタイトルで釣らないといけない縛りでもあるのか?

中古PC買ってLinuxを入れるのはいいけど、主要な利用者は誰を想定しているんだよ。

 

デスクトップOSはほとんどWindowsである。最新のOSシェアは下記。

http://n.mynv.jp/news/2016/02/02/111/images/002l.jpg

http://n.mynv.jp/news/2016/02/02/111/images/003l.jpg

ネットワーク外部性とかバンドワゴン効果とかどう言ってもいいけど、好き嫌いはともかく、みんながWindowsだからWindowsになるんだよ。

どのディストリビューションでもいいけど、LinuxデスクトップでWindowsと同じように仕事できるのか?Windowsと同じように家庭内の用途で使えるのか?必要なツールが揃わないだろ、クラウドが進化している現在でも。

Linuxデスクトップを普及させたいなら、Amazonプライム・フォト一つじゃ足りない。ごく一般的な事務用途、家庭内用途に対応できなきゃ、選択肢に上がらない。たとえば社内で使われているWebアプリが、IEの特定バージョン(例えばIE9からIE10の間とか)にしか対応できていないことはよくある。そのWebアプリの製造/販売会社がきちんと複数のブラウザに対応すればいいわけだが、なぜ対応しないのか。Windows上のFirefoxChromeでさえ「IEにしてね」で終わるから。

 

日経Linuxを読んでいる読者層も、ちょっとした動作確認用環境や、ツール動作環境やお遊び用などではLinuxデスクトップを持っているかもしれない。しかし、メインマシンをガチでLinuxにすると社内業務ができない。日経LinuxLinuxをデスクトップ用途で推す、普及を目指すなら、Linuxデスクトップで業務が廻っている企業を紹介するとか、そういうことだろ。

 

以下、おまけ。ThinkPad T410sか。

  記者の眼 - 中古PCに買い替える時代が来た!:ITpro

 2010年世代のPCから1台をリファレンス機として購入した。中国Lenovoの「ThinkPad T410s」で、CPUはCore i 520M(2.53GHz)、メモリーは4Gバイト。このスペックで2万3544円だ。

通常、流通している中古PCの場合、MARプログラムかMRRプログラムのWindows OSが入っている。デフォルトだと大体Windows 7 Proの32bitだけど。

  安心して利用できる再生 PC | マイクロソフト 著作権保護

事務用途ならこれで十分。つまり追加の労力を要せず使える。普通にブラウザやWordやExcelが動く。

もしこれで遅いようなら、OSを64bitにしてメモリを増やす、SSDに換装するということになるだろう。中古PCショップでOS換装のサービスを選べば、10,800円のようだ。

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PCを選んで、【詳細】を押して画面下のオプションを見ていくと、Windows 7 Proの64bitに変更するオプションがある。OSを別途買うよりも安い。64bitに変更してもまだ3万円台。これで4GBをフルに使える。

用途によるが、メモリ食いのアプリを使いたい場合はメモリ増設だろう。T410は公称最大8GBだが、16GBまで認識するようだ。PC3-8500で1枚8GBを探すのは苦労しそうだが。Amazonだと検索結果にノイズが多くてあきらめたw。4GB×2の8GBだと、5,100円とか。

 ディスクI/Oが多いアプリならSSD換装が効く。250GBで11,053円。

 ここまでやると、ディスク換装の労力は別として、ハードウェア+ソフトウェア(OSまで)で5万円くらい。SSDを買うとディスクコピーソフトがおまけで付いてくることが多いのだが、中古PCにOSディスクが添付されてくるので、クリーンインストールしたほうがラクかも。ThinkPadの場合、ドライバを一気に入れてくれるツールがLenovoのサイトにあるし。

なんか安いPCなら買えそうな気もするな。5万円あると。新品の5万円PCと、メモリ追加+SSD換装のThinkPad T410、どっちが速いだろうか。

 

まだ間に合う7/15にサポート切れのWindows Server 2003からの脱却

今日中に作業を終わらせれば。

 

 

http://www.flickr.com/photos/24746726@N00/105013376

photo by pabojon

で終わるとなんなので、もう少し書く。

延長サポートは日本時間2015年7月15日で終了。延長サポートが切れた時点できっかり問題が出るわけではないが、もうセキュリティアップデートは出ない。なるべく早くWindows Server 2003/2003 R2は廃棄すべき。そうは言っても、サポート終了日にまだ後継Windows Serverに置き換えができていないということは、もう少し時間が必要なはず。

 

まず、アンチウィルスソフトは必須だが、入れておけば安心ということもない。

パターンファイル型しか入っていないのであれば、ヒューリスティック型のものも追加しておけば、多少安心度は向上する。

幸い、国産のヒューリスティック型のアンチウィルスソフトであるFFRIのFFR YaraiはWindows Server 2003をサポートしている。

あと、Windows Server 2008/2008 R2は2018年7月10日までしか延長サポートが無い。あと3年弱。そういうわけでトータルの手間暇を考えれば、Windows Server 2003/2003 R2からの乗換先は2008/2008 R2ではなくWindows Server 2012以降でなければならない。 

さらに言えば、Windows Server 2008/2008 R2はメインストリームサポートを2013年7月8日に終えている。

※メインストリームサポートとは
新機能追加、セキュリティ更新プログラム、その他パッチが無償提供される
※延長サポートとは
セキュリティ更新プログラムのみ無償提供される

あとはIPS/IDS/UTM、FWやWAFなどネットワークセキュリティ側でも対策は取っておく、重要データは直接Windows Server 2003/2003 R2から外しておく(結局Windows Server 2003/2003 R2からアクセスできるなら気休めかも)など、出来うる限りの対策は必要。仮想化したほうが守りやすいというのもある。Windows Server 2003/2003 R2が動いているサーバが古いハードウェアの場合、延命の期間は仮想化しておくというのも一つの手だろう。

実践ネットワークセキュリティ監査―リスク評価と危機管理

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情報セキュリティ白書2015

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