そういう人たちを何人も見てきたのだが、まずはこのツイートを見ていただきたい。
年齢に応じた経験を踏めなかった人の詰んだ感を絵にかきました pic.twitter.com/4LkiM8ho9A
— psalm (@psalm927) 2016年6月17日
大学を卒業してシステムインテグレーターに就職したのだが、本当にこんな感じで詰んだ人を何人も見てきた。
オレはあまり期待されていなかったようで、中堅証券会社の対応からスタートした。その頃の話は以前に書いた。あとのやつは保険会社(当時、大手は顧客が無かった)。
一方、オレの同期や後輩で期待の新人たちは、大手銀行、大手証券会社対応に配属された。このあと部門が大きくなり分割され、大手銀行系に行ったやつとはほぼ接点が無かったので、大手証券会社系担当の話として続く。
バブル突入によって、大手証券会社対応はますます増員。一方の期待されていない組のオレたちは、バブルで増えた仕事をあまり増えない人員の中で廻すことに。たとえばオレは、入社4年目には自分の下に協力会社の皆さんも含めて10名いるような状態に。協力会社のリーダやサブリーダには、色々教えていただいた。役割としては立場は上だけど、仕事の能力はリーダやサブリーダのほうが上だったわけで。
その後バブル崩壊によって、オレはいろんなところを転々と。上のエントリでの2番目の顧客先は人員を絞った。上司が上期・下期でオレに担当させるつもりだった2つの仕事は、顧客の事情で上期だけで両方こなすことに。両方を難なくこなしたら、オレと後輩の下期の仕事は無くなったw。次の担当企業が決まるまで3ヶ月待機。待機のときは金銭的にもつらかった。急に残業代や諸手当が減り、もともと残業代とかも見込んで持株会や社内預金などをガッツリ天引きにしていたので、手取り2万円台を叩き出したww。バイト代より少ない。お小遣いかよという金額。
オレの給与がお小遣い並みだった話は脱線だった。話を戻す。待機後に担当した某証券会社が無くなったり、日本じゃないところで働いたり、色々あったが割愛。
さらに数年経って、流浪の民であるオレは、かつての期待の新人たち(といっても同期やあまり年数が離れていない後輩だが)と一緒に仕事をすることになった。ずっと大手の同じ顧客対応だった人たちは担当範囲が極めて狭く、しかもその顧客対応に特化し過ぎていて、あんまり仕事ができない人たちになってた。
彼らの上司も悪いと思うが、日々忙しく仕事をこなしていて、しかもその中では重要な要員として評価されてきていたため、自分の市場価値とは向き合う余裕が無かったんだと思う。まさに最初にリンクしたツイートの図のように、年数の割には必要な経験を積むことができなかったんだと思う。
こっちは野放しだし流浪のSE(システムエンジニア)だし、大人数でも少人数でも働いてきたから、担当範囲を広くするのも狭くするのもどっちでもイケるし、頭からケツまで話が見えている。彼らは担当範囲が狭いので、全体が見えない。大手担当のエリートさんとお仕事するんだと思っていたので、本当に驚いた。出てくる奴出てくる奴軒並みそうだし、先輩たちも同じだった。いや、細かい話は、それはもうきちんとできるんだけどね。
それ以降、経験年数なんてあんまり意味が無いなと思った。経験の有無が重要なら実際にどのような経験かを知る必要がある。プログラマーなら実際にプログラミングしてもらうとか。年数が長いからといってもデキるとは限らない。
オレは以前にも書いたけど、「スペシャリストになれ」に対してふざけんなと思った。でも「スペシャリストでござい」と思っていたら、市場価値が無くなってたということは伝統技能以外ではよくある。
大企業だと6月頭くらいから新人研修も終わって配属だと思う。もっと長いところもあるかも。で、タイトル通り大企業で花形部署に配属された人こそ要注意である。
人生の筋書きを書くのは自分、演出をするのは自分、演じるのも自分。全ての責任は自分にある。
— 竹内健 (@kentakeuchi2003) 2016年6月20日
単なる歯車じゃつまらないが、歯車やっていると、隣の歯車しか見えないかも。単なる歯車だということに気付くところからスタートである。
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なんかすごいな。歯車をアクセサリー用の部品として売ってるのか。