仕事時間19日分かあ。弊社の場合は元ハイスペック中古PCをリビルドして、そこそこの性能のPCを配布してるけど、本当にビックリするようなロースペックPCを使わせている会社なら19日分はありうるだろうな。
紙詰まりするプリンターから、アップデートされていないソフトウェアまで、(壊れていないにしても)老朽化したテクノロジーはわたしたちの時間を奪っている。欧州を対象として行われた最近の調査によると、この「老朽化したテクノロジー」によって、1人あたり年間19日分の労働時間が失われているという。それだけではない。これは、生産性の観点、そして企業にとって重要なコストの観点から、著しい損失ももたらしている。
なお、週休二日制なら所定日数21~22日くらいの月が多いので、19日はほぼ1か月である。毎年従業員一人の給与1か月分をドブに捨てていると換算すると、PC買い替えるのは安いって思えるけどな。
でも、こないだエンジニアの人権について書いた(↑)ので、引用部分にもある紙詰まりプリンターについて考えてみたい。なお、家にプリンタを置かなくなってからの年数を数えてみたら、もう9年だったw
プリンタとかコピー機とかFAXとか複合機とか、紙詰まりする機器は複数ある。
まず記憶にあるのは湿式複写機。「しつしき」って打ったら変換できなくて「しっしき」だと変換できたので「しっしきふくしゃき」である。いわゆる青焼きってやつ。
これは子供の時から家業で使っていたのでよく見ていた。機械好きの親父が早期に導入した物の一つ。製図をコピーするのに使っていた。ウチにあったような小型のものは、構造的に人間がきちんと使えばジャムらない。紙をきちんと揃えて入れれば大丈夫。それでもテキトーに入れるとジャムったりしてた。
あと、オレは機器を触ったことないけど青焼きでも乾式複写機もあるのね。
大学時代にお世話になることが多かったのは、PCに接続する小型のドットインパクトプリンタ。まず紙が連帳、連続用紙と言われるやつ。両脇に用紙送り用の穴が開いていて、ギーギーガーガーと大きな音を出しながら印刷する。小型といっても連帳の最大サイズによるのでB4とかA3とかだとそれなりの大きさ。卒研のプログラムのデバッグをする時に使っていた。これもきちんと紙をセットすればそんなにジャムらない。と言っても何度もジャムって直していた思い出。
会社に入ってからは色んな機器がジャムっていた。ドットインパクトプリンタもメインフレーム用の大きな奴だとかなり高速印刷なのだが、なんか調子が悪くなるとジャムしがち。
トナー式のプリンタもメインフレームに繋がる大型のものは、オレが会社に入った頃はカット紙用は存在していたはずだがお目にかかったことはなく連帳の奴。連帳なのであまりジャムらないのだが、やっぱり調子が悪くなると連続でジャムしがち。入社一年目は、プリンタ室が地下にあり、先輩にデマンドカードを渡され印刷&回収を指示されていた。プリントキューに入ったものをFIFOで印刷するわけではなく、プリンタ室のカードリーダにデマンドカードを通した順に印刷する仕組み。大勢で共有するタイプのプリンタや複合機ではデマンドカード方式を使っていたりもする。順番にバンバン印刷しちゃうと、取りに行くのが遅い奴がいると印刷済の紙が邪魔だし、大量・少量・大量みたいに間に挟まった少量の印刷物が誰かに持っていかれてしまうこともある。
でもまあ、プリンタ室のプリンタがジャムってもオレが直さなきゃいけないわけではなく、係の人を呼べばよかった。
先輩に取りに行かされていた奴は大体ABENDダンプリスト。なのでヘタすると一箱以上出ることもある。ABENDはAbnormal Endの略。
あと、会社に入ってからだとワープロのプリンタもジャムってた。普通紙カット紙だったので、連帳と比べると紙送りの確実性が低い。
余談だけど、ワープロ専用機が200人くらいいる部に数台だったので、そのために変則勤務させられた。工場文化の会社だったので、出勤退勤を規定時刻にシフトする勤務体系である。シフト勤務と呼ぶ会社もあるかも。所属会社では変則勤務って呼称されてたけど。ワープロのために変則勤務したのは(させられたんだけど)オレだけらしいw
2年目以降、客先常駐するようになってまずジャムと格闘することになったのはコピー機。これが毎日のように何度もジャムる。カット紙なので紙送り機構は連帳のように確実性が無い。プリンタ内のあちこちで引っ掛かってジャムる。そして、今ほど機械側も賢くないので、ジャムるとどこまで印刷されたのかを調べてリスタートする必要があったりする。
というわけで、大学4年次分からなんとなく記憶をたどって枚数をグラフ化してみた。トータルしてみたら2010枚だった。もちろんきちんとジャムった枚数を日記に書いてたとかそういうことではなく感覚的なものである。
去年の分はエビデンスがあった。研究室のプリンタで封筒に印刷してジャムらせたのはオレ。
若手の頃は枚数が多くその後減っていくわけだが、1995年にまたピークがある。これは某隣の国の某首都に半分くらい行っていたのだが、日本から持ち込んだUNIXマシンにつなげるプリンタとしては大型のカット紙プリンタがジャムりまくったためである。畳一畳以上の大きさのプリンタである。
理由は簡単で、向こうの紙を使うとA4カット紙のはずなのにトントンと揃えても揃わないww。厚みもバラバラだし、紙がきちんとA4にカットされていなくて飛び出していたり欠けていたり。そんなわけで、ボスから「おまえら、日本から某首都に飛ぶときには一人2パーツな。」という指示が出た。A4カット紙500枚の束を2つ持たされる。これじゃ足りないんだが、ジャムっても大丈夫な昼間のヒマな時間帯は現地の用紙、夜間バッチの時間帯は日本の紙みたいな使い分け。関税払ってないので多分密輸。
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オレたち、紙以外にもポン酢も密輸してた。火鍋をポン酢で食べたかったので(これでどこの都市だかわかるw)。
去年は研究室のプリンタで1枚、今年はまだ0枚である。ジャムは無いほうがいい。