昔、北京で開発した手法を思い出した。
まとめの最初はこのツイート。
いやそういうシール貼らんようにしたいからモニターにしたんちゃうんか。 pic.twitter.com/FJ33z7O1R2
— minto(記事更新P) (@minto_stamemo) 2022年9月25日
まとめ内やコメントにもあるけど、よく見るとモニターじゃなく電照広告のようだ。フィルムに印刷してバックライトで見せるヤツ。たとえばこういうの。
なので、路線図の件は新しい路線図を作るまではシールで対応するしかない。コメント欄では電照広告だ、デジタルサイネージだって揉めてるけど。それは今回の話には関係ないのでどっちでもいい。現物確認するしかないのでTogetterのコメント欄で揉めてもな。シール貼るとか、デジタルサイネージならムダな出費だと思うけど。
北京で開発した手法は、マネできない場合があるのでご注意。
何をしたかというと、操作の説明の時、モニターに直接ホワイトボード用マーカーで書き込むというもの。
1995年とかだったので、運用コンソールとして使っているのは、大きいモニタでも17インチとか19インチくらいのCRT(ブラウン管のヤツ)だった。
例えば何かの操作についてオレが教えるとすると、説明者オレ、通訳に入る我々側の中国人エンジニア、説明を受けるのは中国人オペレータということになる。説明には手順書とホワイトボードも使われる。
通訳と中国人オペレータ間は中国語で行われるので問題は無い。無かったと思う。
問題は説明者と通訳間。説明者と通訳間は通常日本語なのだが、日本語で意思が伝わらないことになると、英語交じりになる。オレは片言だけど、当時の日本に来ている中国人エンジニアはだいたい中国語・英語・日本語のトリリンガル。ITの用語はそもそもほとんど英語由来なので、英語の方が早い。書くほうは最初から英語が主。ホワイトボードに書く時に例えば「システム」って書くとそのオペレータルーム内では確実に伝わるのは日本人だけだが、「System」と書けば全員わかる。オペレータも大学卒でIT系学科卒だったし。
そういう流れで説明が行われた時、どうしてもモニタを指さして説明する場面がある。その時気付いた。このモニタ、CRTだからガラス面じゃん。手に持っているホワイトボードマーカーで直接書いても消せる!
そこで操作を見せながら、「ここがこの表示になったら」でメッセージ欄に線を引き、通訳終わったところでオペレータが理解したかどうかを表情を見て、良さそうならモニタに書いた線を消して「この2番バックアップを押します」と言いながら<2 备份 Backup >に線を引き、2を押して番号入力欄に2が出たところに〇を書いて通訳を待つ みたいな説明にした。分かりやすいと好評。
ホワイトボードと手順書見て、説明聞いてモニタ見るより、モニタと手順書だけになるから分かりやすいのは当然。
元請やウチの偉い人には色々言われたけど、「だって消せるからいいじゃん」で押し通した。
昔、ツイートしてた。
某国で客に説明する時に、よくホワイトボードマーカーで「ここが〇〇で」とかやってた。そのほうが手っ取り早いんだもん。
— ꧁🐶꧂ (@shigeo_t) 2020年6月22日
もちろん日本で働くようになってからもたまにやってたけど、オレのマネしてガラス面じゃないモニタに書いてきれいに消えなくて怒られた奴がいた。CRTならまずほとんどガラス面だけど、
今時の液晶ディスプレイはガラスじゃなくて石油系樹脂だからなあ。表面がザラザラだとホワイトボードマーカーで書くと残るよなあ。ツルツルならすぐ消せば問題無い素材もあるけど。
ちなみにガラスかどうかは、人差し指の爪で軽く弾けば音や感触で分かる。指で触ると皮脂が付くから人の物ではやらないほうがいい。あと、カタログ見てグレアならワンチャン書けるというのも無くはない。ノングレアは書くと残る。