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今度はモーター出力課税?

今度はモーター出力課税?

 

ちょっと長いが引用する。

www.fnn.jp

「走行距離課税」に強い反発 「モーター出力課税」浮上

そんななか、浮上したのが 「走行距離に応じて」課税するやり方だ。

走れば走った分だけ税金をかける方法について、10月の政府の税制調査会で、ある委員から「真剣に考える時期にある」との意見が示された。

これに対し、自動車業界などからは「車が必需品で、走行距離が長い地方に住んでいる人の負担が増す」などと反発の声が相次ぎ、岸田首相は「政府として具体的に検討しているわけではないが、議論については注視していきたい」と述べている。

走行距離課税の導入の是非は、今後の宿題になりそうだが、自動車に関する税金を所管する2つの省のうち、地方分を受け持つ総務省は、「EVへの新たな課税方法として、モーターの出力に応じて税金をかけるという考え方もある」としている。

車を持っているときの自動車税「種別割」は、総排気量に応じて税金がかかるしくみだが、排気のないEVは最低税率となっていて、このやり方を改めて、EVへの課税を強化したい考えだ。

国の税金を所管する財務省は「今はEVの普及を後押ししている途中だが、普及した段階では、適正な負担を求めていくべきではないか」と主張している。

こうした動きに対し、自動車業界は「日本は海外に比べ、車にかかる税負担がもともと重い。新しい時代にあった税体系に根本的に見直すべきだ」と反論している。

 

以前走行距離課税の話が出た時、ちょっと検討してみた。結構大掛かりである。

shigeo-t.hatenablog.com

 

モーター出力課税は、一見簡単そうに見えるが問題を含んでいる。その気になればモーターを取り替えたり制御系を変えたりすれば簡単に出力UPである。その改造は簡単じゃないかもしれないけど。従来の車でもエンジン載せ換えたりECUチューンしたりしてパワーアップする人がいる。

 

EV狙い撃ちで税収増なら、自動車重量税をEV割り増しにすれば解決する。BEV(バッテリーEV)はバッテリーの容量が大きいので重たいから。道路財源としても説明が簡単である。重い車は軽い車よりも道路を傷める。

 

ただ、現在の重量税はこうなっていて納税のタイミングが車検証交付時か車検時である。つまり毎年じゃない。

ja.wikipedia.org

1971年(昭和46年)に施行された自動車重量税法に基づいて、検査自動車と届出軽自動車に対して課される。納税義務は自動車検査証の交付等を受ける者、あるいは車両番号の指定を受ける者にあり、自動車を新規登録または新規届出した時や、継続検査や構造等変更検査を受け、車検証または届出済証の交付を受ける際に納付し、原則として、自動車重量税印紙を購入し所定の納付書に貼り付けて提示、交付窓口の係官が割印することで納付する。整備工場等が車検を代行する場合は、車検業者が使用者に代わって納付手続きを行う。

 

この納税タイミングはちょっと調整が必要だろう。割り増し分だけ毎年納付にするとか。新車購入時はともかく、車検のたびに大金が飛ぶ方が重税感が強いのではないか。選択制でもいいけど。

 

なぜ重量の方がモーター出力よりもいいのか。現在のバッテリーのダメなところは重いことである。充電に時間が掛かる問題もあるけど、それはこの件では関係ない。

 

現状、航続距離を延ばすためには重いバッテリーを多く積む必要がある。なので、高出力で軽い車は商品的に成り立たない。高出力ということは電力消費量も多い。500psあるけど10分で終わりますなんて車、誰が大枚はたいて買うものか。それにモーター出力課税はチューニングできちゃう問題があるが、航続距離を延ばすために追加バッテリー積みますって人はまあいないだろう。車を購入した後に画期的なバッテリーが開発されて軽量高容量という事態が起こるまでは。BEVは重さと充電時間の問題があるので、積むなら発電機だろう。

 

発電機を積むのは、日本だと危険物関係の法令で怒られが発生すると思うけど。

www.fdma.go.jp

 

ということで、購入時の重さで確定できるので自動車重量税EV割増案を推す。

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