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てきとーに生きている奴の日記

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走行距離課税するならETCを使えばいいじゃん

走行距離課税の話が出ている。確かに田舎と都会では距離感が異なる。

 

togetter.com

 

次のイオンまで右折115kmは笑うしかない。Googleの画像検索でどうぞ。

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現在は揮発油税通称ガソリン税がありガソリン給油時に課税されている。それにプラス消費税が乗っているのは税金に税金掛けているので、制度的におかしいと思うけどそれは別の話。車両によって燃費が違うけど、揮発油税は実質走行距離に課税していることになる。

 

ところが現状では、BEV(バッテリーで走行するEV)は揮発油税は払わずに走れる。この先BEVが増えるのであれば揮発油税は減少する。そこで走行距離課税ということだろう。

 

やりかたとして、ICE車(内燃機関で走る車)は揮発油税としBEVは走行距離税とするか、揮発油税は廃止して全部走行距離税とするかの2択だろう。揮発油税と走行距離税併存ならHVは両方課税、揮発油税のみ?全部走行距離税のほうが制度的にはすっきりする。

こういう問題もある。

shigeo-t.hatenablog.com

 

いずれにせよ道路整備財源は必要だし、BEVの方が重いんだからそれだけ道路も傷む。

 

で、走行距離課税するとして技術的にはどうするの?メーター戻しできる車は実在してるよ。

 

一番すっきりするのは、外付けで管理できてしかもすでに市販されている機器であること。それならETCじゃん。今は高速道路などの有料道路にしかETC設備は無いけど、国道や都道府県道などにもETCゲートを一定間隔で配備すればいい。必要なら市町村道にも設置すればいい。バーはいらない。邪魔なので。首都高などで使われている道路上に立ててるバー無しタイプである。首都高はETCで走行距離別課金しているのですでにシステムは実現できている。でも、首都高型だとちょっと問題があるので別方式の方がいい。後述する。

 

車載機もETCゲートも量産効果で単価が下がることが期待できるし、ETCゲートのほうは有料道路用よりも簡便なものが作られるかもしれない。

 

問題はいくつかある。

  1. 現在のETCカードはクレジットカード紐づけのものが主。高速乗らない(ほとんど乗らない)からとETCカードを持っていない人がいる。
  2. いつどのように課税する?クレジットカード紐づけETCカードは、都度課金して月まとめ。
  3. 車載器を付けていない車も存在する。
  4. ETCカードを外して走られるとチェックできない。

 

#1についてはそういう人には、運転免許証紐づけのETCカードを発行することでどうだろう。なんなら、そのETCカードで有料道路を通ったら運転免許証発行自治体が収納代行するってことにすればいい。走行距離税に有料道路通行料を上乗せする形で。

一瞬、免許証と共用でどうかと思ったけど、免許証には接触型のICチップが無いのであった。非接触型は載っているので車載器側が対応すればいいんだけど、コストを考えるとカード発行のほうが圧倒的に安い。マイナンバーカードには接触型ICチップがあるのでマイナンバーカードをETCカード化するのはありだけど、そうなると抜き差しが増えて擦れたマイナンバーカード多発という問題もありそう。別カードの方が良さそう。

 

#2だけど、税金なので事務処理の頻度が多いのは面倒。年1で払い込みかeL-TAX(e-TAX?)かYahoo!公金などで払えばいいってことで。国道だと国、都道府県道だと都道府県が課税するってことになるけど、そこはシステム連携しないとそもそもこの課税方法が成立しないので、課税は重量税と一緒に年間分蓄積して一発で。

システム連携しないとこの課税方法が成立しない話だが、どこをどう通ってもピッとカウントするしか走行距離チェックができないからで、国道だけ都道府県道だけで走る車両もあればいろいろな道路を走る車もある。それぞれでシステム作るとうまく網を掛けられないので、基本的には信号機に併載するのはどうだろう。

 

#3は、販売時・車検時に未搭載車に廉価で搭載するという制度でいける。わかりやすい表を別件で見つけた。

商用車(4ナンバーとか)は基本的に2年か1年で車検が来るし、最大でも新車から3年で最初の車検である。販売時は新車だけでなく中古車も対象とする。3年ちょっとくらいの準備期間があれば、税制度の切替に対応できる。

原付バイクなど車検不要の車両なら課税しないというのも一つの案である。なにがなんでも課税するというなら何か方法を考えなきゃいけないけど、そもそもそういう車両はそんなに距離は走らない。コスト掛けて課税するよりも軽自動車税に上乗せ定額のほうがいいかも。

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ETC車載器、単に後付けできる機器なので非関税障壁だと他国から叩かれる話でもない。

 

#4は脱税行為なので、取締り対象である。どうやって取り締まるか。警察にETCチェッカー持たせてネズミ捕りさせるのは面白いかも。スピード測定会じゃなかったスピード違反取締の時にETCカード無し車も摘発させる。反則金にするか罰金にするかは制度設計だけど、脱税行為なので刑事罰で罰金かな。一発で年間の課税額の倍くらい取れば普通に納税したほうがいいという人の方が多いはず。

まあ、スピード違反や違法駐車繰り返して残り点数カツカツや免停みたいな人もいるから、完全には抑止できないとは思う。

 

他にも問題があるかもしれないけど、とりあえず都市圏と地方で距離感が異なる問題は解決できる。ETCチェック間隔を調整すればいい。実際のETCゲートの設置間隔を調整することで。単純にETCチェックをカウントしていって、それを課税額に換算する。地方は少なめにカウントアップされ、都会では大目にカウントされる。これは、どの程度の課税になるのかの調整は大変だけど、あまり細かく設計しても大変なので5~10段階くらいにレベル分けするということでどうだろう。

 

あと、これが実現できて下車時はETCカードを抜くことを推奨すれば盗難車対策にも一定の効果が期待できる。カード無しは路上で追跡チェックできるし、車泥棒が自分のカードを使えば誰がどこを通ったかも把握できる。Nシステムと連携すれば追跡できるかも。まずはビッグデータ作るところからだと思うけど、それができれば盗難車や車泥棒の特定がすぐにできるようになる。まあ、これはおまけだが。

あと、ETCカード挿しっぱなしで盗まれたら自己責任ということで。

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