まとめ本体は、まあそうなるよねそりゃ炎上プロジェクトだわって話なんだけど、コメント欄に引っ掛かった。
問題のコメントはコレ。
IT土方と揶揄される所以がこれだなぁ。 https://t.co/KA5FE7KQC1
— キャンプ中毒のドライさん(Drydog(乾)) (@drydog_jp) 2022年9月8日
「炎上プロジェクトで上司が進捗報告の仕方を変えたら地獄みたいな事になった話→「..」https://t.co/KC4MuFFDSu にコメントしました。
昔もちょっと書いたけど、バカにする意図で使う人間が多過ぎ。
一般に土建業のビジネスモデルは請負。データセンタ事業は請負ではない。元々請負ではない事業体の気質が、なんか請負っぽいという主張ならまあありかなと思う。しかし述べている内容はそうでもない。そもそもの従来のデータセンタ事業者(ハウジング・ホスティング)は、エリアでいくら、ラックでいくら、サーバ1台いくらみたいな貸借のビジネスモデルなので、どちらかというとオフィスビルなどを貸すタイプの不動産事業に近い。
一方、土建屋は土木工事業や建築工事業であり、発注者の提供する土地に対して土木建築工事する事業。土木建築技術と労働力を請負で提供するわけで、従来型のデータセンタ事業とは大きく異なる。
上の抜粋部分からは、従来型のデータセンタ事業から脱却できないクラウド事業者を揶揄する意味で「土建屋気質」「土建屋的」と書いているようにも読めるが、それならそれで土建屋をバカにしている。土建屋さんがいないと道路や橋はできないんだぞ。
今は土工というのが一般的らしい。
「土方」はこの項目へ転送されています。
やはり差別用語的に使われているのは問題視されている。要出典だけど。
江戸時代に生まれた呼称「土方(どかた)」(ドカタ(主としてインターネット掲示板で表記される)、ドカチンとも称される)は、土建屋という呼び方と共に差別用語および放送禁止用語と扱われる。建設業者およびその従事者を指す言葉として古くから使われて来たが、上下関係の差別を強要する傾向があるのが理由とされている。[要出典]
土方じゃ使っている言葉も現状に即していない。
現在、建設業では土工(どこう)が正式名称となっており、土を動かす職業やその事業に従事する者全般を指す。
土工事も土木工事の土工 (工種)および建築工事に関わる地業に分けられる。これは河川法、道路法、宅地造成等規制法および建築基準法など、建設する場所や施設の分類により法律が細分化され、それに対応する形で企業も存在するためだ。
なお、IT土方がWikipediaにエントリがあった。このデジタル土方にIT土方が含まれている。
まともに休憩が取れない職場やプロジェクトがあるIT系とは大きく異なるのが休憩時間。
建設現場では12時の昼休憩のほかに、10時と15時に休憩をとることが一般的です。具体的には、12時では1時間、10時と15時には15分または30分の休憩をとります。
'(中略)
手順の省略や思い込みなどは、労働災害(労災)につながる「不安全行動」を引き起こす可能性があります。不安全行動とは、労働者本人もしくは関係者の安全を阻害する可能性のある行動を意図的に行なう行為のことです。
転落などの危険が起きやすい建設現場では、手間や労力などを省くことを優先しないことが大切なため、休憩時間をとり、気持ちをリセットさせることで労災の予防につなげています。
どう考えても土工をバカにできないだろ、IT系の職場。
ドカタじゃなくひじかたならバカにしてないと思うけど。