炎上しているのは知らなかったが、togetterの全然別のまとめで富士通のPCを腐すコメントがあったので「なんで富士通?」って思ってた。これか。
ここがポイントである。
最近ではサブスクといってもさまざまな契約形態があるものの、「所有からシェアへ」の流れがある中で、モノを持つことなく必要なときだけ使える権利を得られるのがサブスクの特徴であると筆者は理解しています。
これに対してFMV Primeは、利用規約の中で「割賦販売」であることが明記されています。実際には割賦販売であるものをサブスクと呼んでいるために、さまざまな誤解が生じているように思います。
サブスクであれば、不要になったら解約できると考える人もいるでしょう。しかしFCCLによれば、解約する際には5500円の手数料がかかる上に、分割払いの残額を一括で支払う必要があるといいます。
たとえばOfficeありの5年プラン(支払総額26万8800円)を契約し、3ヶ月で解約するとします。月額4480円を3ヶ月分支払ったので、残額は25万5360円。これに手数料の5500円を足した26万860円の支払いを求められます。
サブスクの解約時に大きな負担が発生するのは違和感を覚えますが、割賦販売なら理解できます。携帯電話などと同じように、分割払いを途中でやめる場合は残債を一括返済する必要があるわけです。
元記事にはサブスクって書いてあるけど以降サブスクリプションで。略する必要があるほど難しくも長くもないんで。
ソフトウェアや音楽などのサブスクリプションは、やめたら元利用者の持つ使用権が消滅するだけなので、提供者側も利用者側が退会したあと何か瑕疵を被ることもない。一方、ハードウェア込みでサブスクリプションを提供する場合、新品を提供して途中退会なら中古品が発生することになる。そういう意味ではソフトウェアや音楽などのサブスクリプションと同じような規約で運営できないというのは、提供者側として考えてみると納得感はある。
そこで自動車のサブスクリプションであるkintoの規約と比べてみよう。自動車も途中解約すると予定外の中古車ができるので。
kintoにはプランが2つあり、初期費用フリープランには中途解約時に費用が発生する。
一般的なカーリースと比べても安心・明瞭
海外転勤や免許返納時は中途解約金不要です
初期費用フリープランの中途解約金は残利用料※+追加精算金となります。(例)RAIZE3年の月額39,820円(税込)でご契約し、18ヶ月で解約する場合:
中途解約金が月額利用料3ヶ月分になるため、119,460円(税込)となります。
一方、解約金フリープランの場合、申込金なる初期費用がある。
申込金として月額5ヶ月分相当
※申込金のお支払いはクレジットカード払いのみ対応
※申込金は、審査完了後の契約締結時にご指定のクレジットカードへご請求させていただきます
まあ、よく考えられている。いつでも辞められることにメリットを感じるなら解約金フリープランだろうし、基本的に中途解約する気が無いとか死亡する予定とか免許返納の予定なら解約金いらずになるので初期費用フリープランだろう。
富士通のFMV Primeの場合、記事にもあるように割賦販売である。割賦販売なら途中解約という概念は基本的に当てはまらない。総額が決まっている中で月々に割って支払っているだけである。つまりサブスクリプションではない。割賦販売なので残額は一括精算になるのは仕方ない。
「割賦販売なので残額は一括精算になるのは仕方ない」と書いたが、それが容認できることだと考えているわけではない。つまり、サブスクリプションだと優良誤認させる詐欺商売、景品表示法違反ではないかと考えている。
記事にはメモリ4GB、CPUがCeleronの低スペックマシンだからという指摘もあるが、そっちはおまけだろう。こんな低スペックマシンなら、引っ掛かる人は少ないけど。
もしサブスクリプションっぽくPCを使いたいなら短期ならレンタル、長期ならリースでいいじゃん。個人で契約できるレンタルサービスも存在するし。うまくやらないとすごく高くなるけど。