興味深い記事を見つけた。
・成功体験を分析すると、大きく分けて「再現可能な部分」と「再現不可能な部分」に分けられる
・前者は「自分の努力や実力でカバー可能な要素」後者は「周囲の環境や運次第で、努力や実力とは関係ない要素」と言い換えることも出来る
・部下や後輩を指導する立場の人間は、定期的に自分の成功体験をたな卸しして、再現可能/不可能を切り分けしておくべき
・「老害」とは、自分の成功体験のたな卸しが出来ず、成功体験全てを努力で勝ち取ってきたと勘違いしている人のこと
・再現不可能な成功体験に基づいた指導を部下や後輩に押し付けるのは避けた方がいいですよね
すごいブックマーク数である。
オレと同じ意見の人がいた。
老害というのは、「自分の成功体験の再現性を疑うことが出来ない人」のこと | Books&Apps
指導係や教育係をしていて「自分のコピーを作りたがる人」が自分の周りには思いのほか多くてビックリしてる。たかが知れてるぞ!
2021/05/19 10:15
これは昔書いた。
やらなかったことは、「自分のコピーを作る」。人それぞれ得意不得意はあるし、物事の捉え方、考え方が違う。よく自分のコピーを作りたがる人が多いし、そのような教え方「オレのやっている通りにやりゃいいんだよ」式の説明しかできない人は多いけど、それはある意味教えることについてのコストが低そうで、実際にはなかなか自分のコピーなんてできないわけで、逆にコスト高ではないか。相手に合わせたほうが双方ストレスが少ない。
オレのエントリでは、そもそも自分のコピーなんか”なかなか”できないという考えである。書いた時は再現可能とか、老害とかそういうことは全く考えなかった。いや、再現できると思っていなかったというのが正解か。
単純に技術だけの話であれば、そのまま手順をトレースできれば同じことはできるようになるかもしれない。
しかし例えばIT技術者だとしても、仕事やビジネスを進める上でそのまま手順をトレースする作業だけで物事が完結するわけではない。自分なりの方法で理解してもらう以外、教える側の負荷は減らないと思う。
もっと熟練の必要な技術については、同じにできるなら誰も苦労はいらないわけで世の中名人だらけである。まさに再現不可能といえる。
元記事は対象が「成功体験」、オレの昔のエントリは「職場における教育」ということでスコープが少し違うとは思うが、同じような帰結になるのは面白いと思った。
うわあ。
元職場のクソ上司、部下に考えさせるふりをしつつ、自分の考えと全く同一になるまで考えさせ、仮に同じ考えにいたったとしても悔しいのか「本当にそれで足りているの?」とさらに追い込みをかける斜め上のマイクロマネジメントをすることで、また部下を潰したらしい。ふざけやがって。
— かぴばら (@pandadnap9999) 2021年5月22日
で、間違ってたら部下の責任にしちゃうんだもんな。表向きは部下の自主性を活かそうとしたふりをしつつ、実態は具体的な指示のないマイクロマネジメントで、さらに部下がやったことだからと管理職としての責任をリスクヘッジする感じで、非常にいやらしい感じがある。
— かぴばら (@pandadnap9999) 2021年5月22日