いろいろやってみるにっき

なんとか自分の会社を立ち上げるところまで漕ぎ着けた、てきとーに生きている奴の日記

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すごいな吉本興業

家で仕事する日だったので、長々と記者会見を見てしまった。久しぶりにすごいの見た。

 

いつも通り、この手の話題に触れる時のお決まりで企業のリスクマネジメント、レピュテーションマネジメント、クライシスマネジメントについて書く。所属タレントの反社会的勢力との付き合い、金品のやりとりについては本エントリの判断外とする。

クライシス・マネジメント―危機管理の理論と実践

クライシス・マネジメント―危機管理の理論と実践

 
危機を避けられない時代のクライシス・マネジメント

危機を避けられない時代のクライシス・マネジメント

 

 

会見の流れ

全部で5時間、すごく長いので最初にまとめ。どんな流れかをお分かりいただくためにツイートを貼っていく。なお、オレはさすがに2時間半で離脱した。

【吉本会見まとめ】

  • YesかNoの質問にYesでもNoでもない回答をする
  • 困った質問を副社長に丸投げ
  • 話の要点が不明確。言いたい事が分からない。
  • なぜか突然泣き始める。
  • カンペをずっと見て話す
  • 自分の言った内容(パワハラ)は全て冗談だった

※お手本のような炎上会見

 

 

この会見はなんなのか

吉本興業上場廃止して株式非公開会社になっている。最新ではないと思うが、吉本興業株式会社の株主構成比率はこのツイート通り。宮迫・亮会見でも出ていたが、確かに在京5局在阪5局は株主である。

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株式を非公開化したので上場企業のように株式市場での評価は行われない。しかし業界的に割と独占的で、なおかつバックには大手メディアがついている。

 

一方で、万博や五輪や教育など複数の事業で国などの金が入っている。

  

まず反社会的勢力の排除というコンプライアンスの問題。社長は何度も「10年来きちんとやってきている」と繰り返していたが、ではなぜスポンサーに反社のフロント企業がいるのか。

 所属タレントが闇営業で勝手に反社と付き合ったというのとは桁違いの問題である。

 きちんとやっていたら反社のフロント企業をスポンサーにして金を貰うはずがない。まずこの一点で、まるで答えは無かった。TDBとかTSRからレポートを買えば資本関係、取引関係のヤバさはわかる。オレも反社ではないけどかなりグレーな会社から逃げたことはある。軟禁されたけどw

 

二点目、会見するなら引退や契約解除とか「やめさせる力ある」など恫喝・パワハラをしていた件。

契約書を交わしていないし、処分の撤回と言ってもタレント側が戻らなかったら「彼らの選択」といって責任を転嫁することもできる。残るなら残るで飼い殺しできるし、飼い殺ししても外部からは分かりにくい。やり口が反社である。 

 

細かい点を言えば、所属タレントの呼称が「宮迫君」「亮君」「松本さん」「さんまさん」なのは社長という立場としてどうなのか。契約を解除した(契約書無いのになw)宮迫氏についてはすでに外の人なので「宮迫氏」「宮迫さん」だろうし、所属タレントの「亮君」「松本さん」「さんまさん」ではなく呼び捨てが適当。あれですよ、新入社員に電話の取り方を教える時に最初に教える内容。

 

スッキリで加藤浩次氏が(経営陣の顔ぶれが)このままなら辞めると言った危機感に対し、まったく応えることができていない。

 

宮迫・亮会見から時間があったこともあり、法務担当の若い弁護士ではなくクライシスマネジメントの専門家を入れて対策しなかったのも舐めている、状況を把握できていないと言える。日大やNGTの前例を見ていなかったのか。

 

ということで、今回の会見は火に油である。非上場企業ではあるが、会長・社長の減俸50%で済む話ではない。国などと進めているプロジェクトなども中止・見直し・資金の引き上げがあってもおかしくないし、上記株主から取締役の解任動議があってもおかしくない。解任動議についてはあるべきで、起こらないとしたら在京5局、在阪5局のコンプライアンス体制にも疑問がつく。

 

まだ今後の動きが読み切れない部分はあるが、このまま推移すると長期的には事業に影響はあるだろう。ちょうどジャニーズ事務所公取委の注意が入ったこともあり、ヘタにタレントにプレッシャーを掛けると別の問題が噴き出す可能性もある。そういう意味では日本大学と同じパターンになりうる。