いろいろやってみるにっき

なんとか自分の会社を立ち上げるところまで漕ぎ着けた、てきとーに生きている奴の日記

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#カガクでネガイをカナエル会社 はレピュテーション対応せずにやり過すことはできるか

一部上場企業でこんなに悪手を連発する企業は珍しい。久しぶりにレピュテーションマネジメントについて書く。

 

ツイッターでは4月後半から元社員の(当時はまだ社員だが)の妻のツイートが出ていて、5/末で退職を済ませ6月1日に社名を示唆する「#カガクでネガイをカナエル会社 」というハッシュタグが付き、一気に話が広まった。その6月1日は土曜日。週休二日制で本社機能が休みの東証一部上場企業にとっては動きが取りにくい。6月1日~2日という土日に話題が拡散している最中、ライフワークバランスのページがアクセスできないとか、いやいや実はアクセスする方法があるとか、ステージング(つまり公開前)ページがGoogleのクローリング対象になってるとか、アクセス過多かエラーを吐くとか、ちょっと企業側としてマズい形で進んでいた。

 

そして週明けの6月3日(月)。株価が下がる中、表面的には何も出さないカネカ。社名検索して良くないニュースが上に表示されている状態で、自らの発信が無いというのは上場企業としてリスクマネジメントができていない。

f:id:shigeo-t:20190605040713p:plain

 

まず元社員とその妻へのインタビューが先に出た。

 6月3日、ツイッターでの発言者である妻と当事者である夫が、匿名を条件に日経ビジネスの単独インタビューに応じた。記者が取材先に到着して、まず提示されたのは夫の在籍時の名刺だった。

 

かなり信憑性が高まったところでコレである。もう答え合わせしたも同然である。しかし広報の対応は今まで通り。

カネカIR・広報部はその全てに対し、「現時点でのコメントは差し控えたい」と回答した。

 

こんな悪手は無い。B2B企業で短期的には業績への影響は軽微とはいえ、後手に回りすぎである。 

 

 非上場企業のように死んだふりしておけばみんなが忘れるというわけにはいかない。ゴルスタの運営企業のケースでは、オレの予想通り死んだふりでやり過ごすことができた。

 

PCデポなどは事件発覚時点では1,200円台だった株価が6月4日終値で389円、約1/3である。

PCデポの場合はB2C企業である上、定期的に会社側から燃料投下したというのもあるけど。

 

上場企業ではないが日大も失敗した。

 

ところでこのカネカ、6月21日は株主総会を控えている。6月3日(月)に下落した株価も6月4日には戻したしトレンド的には24か月線まで上昇する可能性はあるが、……。

株価がまあまあであれば株主総会を乗り切れる可能性は高いが、株価が低迷すれば機関投資家は黙っていないか売りに出る。乗り切れるかどうかはこの2週間ちょっとの動きで決まるだろう。

 

今回のケースをリスクマネジメントの観点ではまず「軽減」に動くべきであった。しかし、(オレは小細工したと思っているけど)表面上は「受容」しかも消極的受容に動いてしまった。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/shigeo-t/20160228/20160228033052.png

そもそも土日に動かず、6月5日早朝時点でWebサイトでは本件についてはアクセスしにくかった件のみの言及である。

6月2日のシステム障害について

2019年6月3日

昨日はアクセスの集中により一時的に当社HPに繋がりにくい状態が発生しておりましたが、
現在は、能力増強など実施し、安定運用に努めております。

また昨日ワークライフバランスの項目については、HPを削除しておりません。
2月にHPをリニューアルし、内容を再編いたしました。
ワークライフバランスについては、採用情報『多様性の推進に向けて』の中で引き続きご説明しております。
内容は、ライフイベントとキャリアの両立支援についてまとめております。
2月にHPをリニューアルした際に、旧サイトは全て削除するべきところ、一部が残ってしまいました。
混乱を招いたことについてお詫び申し上げます。

 

しかも、ワークライフバランスについてはこんな感じである。

 

これは今年の就職活動だけでなく、問題が長引けば数年に渡って良い人材に忌避されることを意味する。上述したようにB2B企業なので短期で見れば業績への影響は軽微だと思うが、中長期で見ると業績への影響も出かねない。上場企業なので株価の維持も重要で、株価はまさにレピュテーション(評判)で動く。

 

一方、こんなのも出てきている。

 

この夫妻が怪しいかどうかは置いといて、少なくとも有給拒否の件は確実に不利。レピュテーションの場合「どっちが正しい」ではなく、どのような印象を関係者・世間に残すかである。株主総会前に決着を付けないと、ちょっとヤバいのではないだろうか。

コーポレート・レピュテーション

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「評判」はマネジメントせよ 企業の浮沈を左右するレピュテーション戦略

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