いろいろやってみるにっき

なんとか自分の会社を立ち上げるところまで漕ぎ着けた、てきとーに生きている奴の日記

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日本大学はダメージコントロールに失敗した

久しぶりのレピュテーションマネジメント話。1年半ぶりくらい。

2016年末に書いたPCデポのレピュテーションマネジメント失敗については、その後を見てもこのタイトルが正しかったことがわかる。レピュテーションマネジメントの失敗の影響の大きさを物語っている。

PCデポの業績だが2018年3月期はこのようになっている。

 2018年3月期 決算説明資料(ダイジェスト版)

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 順調に売上高も営業利益も経常利益もマイナスである。それまでの成長を考えると原因は不透明な契約や顧客をナメた対応によるものと考えざるを得ない。利益面では計画よりも良かったよというのも同じ表に入っているけど、売上は93.5%と計画に対して未達である。

また、これに伴い株価も順調に低迷。事件発生前は1,200円台だった株価が半値である。ご丁寧に上記業績発表5/14で半値のところに戻っている。

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というわけで長い前置きを終わる。

 

TVで関西学院大学日本大学の定期戦における悪質なタックルの件、TVで流れ始めたのは10日(木)くらいからだろうか。正確には把握していないがGoogle トレンドで見ると10日~11日くらいから上がってきている。

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 TVのニュースやワイドショーで取り上げられ始めた時点で、すでに日大はダメージコントロールしか手は残されていなかった。それは動画を見れば明らかで、QBが投げ終わって3秒くらい経ってのレイトヒット、通常ではありえない。下記Youtubeだとわかりにくいが、TVで流れている動画だと審判の目の前。あんなレイトヒットだと一発退場でもおかしくないのだが、3回悪質なタックルがあったということで、ああいう定期戦の審判ってどういう人がやっているんだろうと疑問に思っている。情報が無い。

リーグ戦なりトーナメントなりの公式戦なら、完全にリーグ等が審判をコントロールするけど、定期戦だと完全中立な審判じゃないこともありうるのかもしれない。


TVで流れている動画よりも遠目なのでわかりにくいが、こんなレイトヒットは映画くらいでしか見たことない。バート・レイノルズの奴は知ってたけど、ロンゲスト・ヤード、リメイクされてた。

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 リプレイスメントでは、確か日大のような悪質なレイトヒットは無かったはず。リプレイスメントは手元にDVDがあるので見直せばいいんだけどw

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TVで流れ始めたのが10日~11日くらいとすると、6日(日)の試合から日大は何をやっていたのだろう。関学が17日(木)の会見でも明らかにしたように、怪我をさせられた選手とその保護者に直接のお詫びもしていなかった。

関学─日大の大学間、怪我をさせられた選手・保護者─日大の監督・管理者間で話が済むのはTVに出るまでの間だった。日大はリスクマネジメントをしないことで関学側をより怒らせ、情報の拡散を招いてしまった。PCデポの件でも明らかだが、初動でナメた真似をすると取り返しのつかない事態を招く。

 

出てきている情報を見ていると、内田監督は日大の常務理事で人事権を持つ日大のNo2ということらしい。

 

それならなおのこと、本人が事態の収拾を図ればこんな大問題にならずに済んだはず。といっても、監督自身は競技から永久追放クラスの対応は必要で、実際に殺った選手が辞めても関学側から見たら意味は無い。あ、選手は傷害罪に問われるレベルだと思うし、民事でも訴訟対象でおかしくないと思うけど、「辞めます」だけでは意味が無いという話。

 

あんな明確なレイトヒット、「選手が勝手にやりました」という言い訳は無理。1回だけじゃなく開始早々2分内に3回もやっているのに。監督・コーチの指示が無いなら、なぜその選手を出し続ける?という話である。

 

にも拘わらず、雲隠れ&リーグには8月末まで監督自粛申し入れは火に油である。

 

そしてニュースやワイドショーに出てしまった時点では、いかにダメージを少なくするかというダメージコントロールのフェーズに入ったわけだが、ここでも動きがおかしい。10日~11日くらいにTVで報じられ始めたとすると、17日の関学の会見まで1週間あった。関学の会見よりも先に「ごめんなさい」会見をしていれば、まだ日大はアメリカンフットボール部だけの問題で済んだかもしれない。

 

しかし、17日に行われた関学の会見により、日大はほとんど真面目に対応していないことが明らかになった。

 

しかも内田監督が大学の理事で逆らえる人間がほとんどいないという話も報道されるに至り、日大ヤバいという雰囲気になってしまった。

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監督が逃げ回って自己保身しても、これから日大フェニックスと試合を組んでくれるチームなど無いという状態である。まったくもって意味がわからない。組織壊滅したら監督の肩書には意味がない。なんでこんなに全くまともに対応できないのか、こんなに意味がわからない動きをする団体も珍しい。2016年に危機管理学部、スポーツ科学部を発足させているのに。

日本大学(危機管理学部・スポーツ科学部) (2018年版大学入試シリーズ)

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日大の体育会としても、コンタクトがありうる競技では、定期戦などは相手チームからの取りやめの申し入れがあってもおかしくない。

 

日大の体育会出身選手の就職にも影響は出るだろう。

 

このぶら下がり取材ってなんで伊丹空港なんだろう。なぜ19日(土)まで日大主催の会見ができなかったのだろう。

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気になったんだけど「かんさいがくいんだいがく」連呼なんだよな。関学関係者コレだけでもブチ切れですよ。

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「すべて私の責任」を言うのが13日遅かった。

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アメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期戦で日大の守備選手の悪質な反則行為によって関学大の選手が負傷した問題で、日大の内田正人監督が19日、兵庫県西宮市内で、負傷した選手や保護者に謝罪した。内田監督は大阪空港で取材に応じ「一連のこの問題は全て私の責任です。監督を辞任いたします」と表明した。

 

また、もっと業績に影響が長期間出そうなのは、大学や付属高校の志望者の減少だろう。この件に影響されずに志望してくれる中学生とその保護者、高校生とその保護者が8割だとしても、2割が志望回避するだけで受験料や滑り止めとして払われる入学金の減少は否めない。また、それに伴い偏差値も下降する可能性がある。2019年の入試だけの問題じゃなく、数年間は忌避する層が2割いるだけで結構ダメージがありそう。付属高校からと考えると、5~10年は影響が残るのではないか。

 

ダメージコントロールが必要になる前に対応すべきであったが、明確にダメージコントロールにも失敗した今、なんとかダメージを減らすためには総長と監督など責任者が揃っての会見、監督の懲戒と今後アメリカンフットボール競技に関わらない、対外試合数年間自粛(自動的に下位リーグへ)など、関学側が納得するレベルの謝罪を行う必要がある。

伊丹空港でのぶら下がり取材における「おわびをしてから辞任しようと思っていた」では、報道されてからの遅い動きで、そこまでの日数が掛かり過ぎたこともあり、関学側の納得感は全く無いのではないか。

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かつては残業80時間とかやっている時期でも毎シーズン40試合くらいは録画を見ていた程度にはアメリカンフットボールが好きで、今は体力的に時間が取れないのだが、日本のアメリカンフットボールが死ぬと困るので、つい長々と書いてしまった。