いろいろやってみるにっき

てきとーに生きている奴の日記

古いエントリのサムネイル画像がリンク切れになってたりするけど、チマチマ修正中


『システムエンジニアのエレベータの乗り方』に対し、勝手に追記する

よい題材である。システムエンジニアは、他分野でもエンジニアリング製品については色々考えるべきである。オレオレ統計だが、他者が作ったシステムやエンジニアリングについて何も考えないシステムエンジニアは、ほぼ仕事ができない。どう使うか、自分ならどう作るかというのは、普段の仕事でも高い頻度で出てくる。それをやらないというのは、なんとなく労働だけしているという感じ。

 

エレベータはシステムエンジニア思考を鍛えるよい乗り物です。
対象について注意深く観察し、エラーを起こさずスループットが最大化されるように設計・行動する力を付けましょう。

 ここまでは全く異論がない。しかし最初のセクションが

ボタンキャンセルの仕様を確認しておく

というのは順番がおかしい。そんなわけで勝手に追記したい。

 

ドアが閉まる挙動を知ろう

まず、エレベータごとに異なるのは、無操作時にドアの閉まるタイミングである。おおよそ30年以上前の10階未満のビルに1基しか無いようなエレベータは、ドアがすぐに閉まる。少しでも乗降が途切れるとすぐに閉めようとする。

一方デカいビルや、新しいエレベータはなかなか閉まらない。セイフティサイドに倒した設計である。多分、現在はこちらのタイプに遭遇することが多い。

 

最初にドアが閉まる挙動を知るべきなのは、乗客には設定を変える権限が与えられないためである。与件といってもいい。ドアが閉まる挙動を知らずに、エレベータのトータルスループットを上げることは不可能である。

 

ドア開閉の挙動を見極めるためには、乗降者がいないときが一番。エレベータは利用者が少ない時間帯は、大きいビルでは乗降者が多い1Fなどで待つことが多い。到着時にドアが開くが、すぐに閉まるのかなかなか閉まらないのかを見極められる。それほど大きくないビルでは、途中階にドアを閉めたまま待つのでこの手は使えない。

乗降中でも見極めができる。操作パネル前に立つことになったら、できる限り[開]ボタンを押さずに粘る。乗降中でも少し乗降間隔が空いた瞬間に閉じようとするエレベータの場合は、すかさず[開]ボタンを押したり、ドアに付いているセイフティシュー(押すとへこむアレ)を押したり、センサーのところに手をかざしたりして閉じないようにブロックする。

一方、今は多数派のなかなか閉じないタイプのエレベータの場合、はっきり言えば[開]ボタンを押す必要はない。乗降が終わったら速やかに[閉]ボタンを押すことですぐにその階から出発できる。

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問題は、このドアの閉まる挙動を知らないやつが操作パネル前に陣取り、[開]ボタンを押すことである。乗降が完了していないのにドアが閉まってしまうのは困る。しかし、乗降が終わっているのにドアが閉まらないことは、トータルスループットを悪化させる。乗降が終わったら速やかにドアが閉まるようにするためには、ドアが閉まる挙動に合わせた操作が必要である。

また、各階のエレベータホールから呼び出された場合や、行先階ボタンが押されている階で籠が到着した際は、エレベータのドアは必ず開く。[開]ボタンを押す必要はない。乗降者が終わるまでのアシストであることを知る必要がある。

イラっとするのは、ドアが開いている時間を最小限にすることでトータルのスループットを上げることができるのに、この手の人間は概して反応が遅く無駄に[開]ボタンを長く押している。行先階ボタンが押されていない階に到着したけど、乗車(車じゃなくて籠だから乗籠かw)する人はいないということもある。[開]ボタンを押している手を切り落としたくなる瞬間である。エレベータ内が血の海になってトータルスループットが大幅に悪化するのでやらないが。できればそういうタイプの人間は操作パネルの前に立たせないようにすることも必要である。先に陣取られているとアンコントローラブルだが。突き飛ばすわけにもいかないし。

 

なかなかドアが閉まらないタイプのエレベータのビルでは、来客を同行している時以外、[開]ボタンを押さないくらいの徹底があれば、トータルのスループットを上げることが可能になるのだが。来客を同行している場合は、ビジネスマナー上[開]ボタンを押すのは仕方ない。オレは、[開]ボタンよりもセイフティシューを押すことが多いけど。

 

あと、元エントリにもあるように、後ろ手で[閉]ボタンを押しながら降りるのはやめて欲しい。

さて、自分が降りる番になったとき、押されているフロアの数とエレベータの人数が同じであれば、そのフロアで降りるのは、あなたひとりです。この場合は速やかに降りましょう。このとき、残心("閉"ボタンを押しながら降りる行為)は不要です。最近のエレベータだと、閉じるボタンを押したときに、人がまだ降りているとセンサが察知して、すぐ閉じずにウェイトが入ります。このため、かえってエレベータが閉じるまでの時間が長くなってしまうためです。

「気を使っている自分」に酔っているだけで、エレベータに残った乗客に対する迷惑行為である。エレベータはセンサーで乗降を見ているので、降り終わればほどなく閉まるし、すぐに閉めたければ残った乗客が[閉]ボタンを押せばよい。

 

あとアレっと思ったのはこの部分。

ところが、現代のエレベータの扉が閉じるまでのタイムアウト値は非常に短く、最後に降りる人が、"開"のボタンを押していないと、乗り込もうとした人が挟まれてしまうエラーが発生することが多くあります。

オレオレ統計では、上にも書いた通り全くの逆。なかなか閉まらないエレベータのほうが多いんだけど。

したがって、最後に降りる人は(特に1Fでは)必ず"開"ボタンを押しながら降ります。

すぐに閉まるタイプのエレベータの場合、乗り込もうとした人が挟まれないようにするためには、セイフティーシューを押しながら降りる方が合理的。人間の腕の長さには限度があり、エレベータの外に出る人がエレベータ内の操作パネルの[開]ボタンを押すよりも、ドアに付いているセイフティシューのほうが押しやすいためである。右手で体の右側にあるセイフティシュー(緑の矢印部分)を押しながら降りる。オレンジの矢印の場所にある[開]ボタンよりもエレベータ外から押しやすいのは図で見てもわかるだろう。

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乗る人が各階にあるエレベータ呼び出しボタンを押してもいい。呼び出しボタンでもドアが開く仕様の場合が多い。もう出発という段になって呼び出しボタンを押して駆け込み乗車(英語ではCarと呼ぶらしいから乗車でもいいかww)してくる輩に遭遇したことは一度ではないだろう。

 

なお、人のアイコンはいらすとやさんの下記のものを使った。

上から見た人のイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

上から見た人のイラスト(女性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

車いすマークの呼び出しボタンをブロックせよ

各階のエレベータホールにある呼び出しボタン、エレベータが1基しかない場合は、籠が到着するとキャンセル状態(呼び出し前状態)になる。問題は複数の籠が存在するのに、特定の籠にしか低位置操作パネルが無い場合である。

1~2歳児じゃあるまいし、あるボタンを全部押すというのはいかがなものかと思うが、2足歩行している健常者なのに車いすマークの呼び出しボタン押す者が存在するのは否定できない事実である。

彼ら彼女らはなぜ、通常の呼び出しボタンが押されて点灯しているにも関わらず、車いすマークの呼び出しボタンを押すのか。場合によっては、矢継ぎ早に通常ボタン車いすマークボタンの両方を押す者さえいる。

 

問題点は明らかだろう。呼び出された階に最初に到着した籠が低位置操作パネルを持たない場合、車いすマークの呼び出しボタンはキャンセルされない。そしてエレベータホールの呼び出しボタンにはキャンセル機能が無い(あるのか?)。色々試してみたがキャンセル機能はなさそうである。エレベータ待ちしていた人たちが全て先に到着した籠に乗ってしまえば、次に到着した低位置操作パネル付きの籠は空振りである。複数基のエレベータがあるのに、呼び出してもなかなか来ない理由ともなる。

つまり、想定利用者ではない2足歩行している人間が車いすマークの呼び出しボタンを押す行為は、単純に迷惑行為である。

 

押す行為の無意味さを考えても、なぜ押そうとするのかそいつらの空疎な頭の中を慮っても意味がない。このような迷惑行為を避けるためには、ブロックしてしまえばいい。物理的に車いすマークの呼び出しボタンをブロックすべし。無理にでも押そうとしてきたら、一言「もう呼び出しボタンは押されていますよ」でいい。車いすマークの呼び出しボタンを押してはいけない理由を理解できないから押すわけだし、理由の説明をしても理解できないだろう。

このブロック作戦は体は一つ使うので、複数存在する大きいエレベータホールでは手分けできないとブロックが難しいところが玉に瑕。

 

最後に乗り込むときは行先階ボタンよりも[閉]ボタン

自分が最後に乗り込むときはセンサー位置を通り過ぎた瞬間に[閉]ボタンである。下の図の状態はまだセンサーに引っ掛かるのでまだ早い。

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この状態である。例は大きめのドア両サイドに操作パネルが存在するタイプの籠なので、ドア左の操作パネルを見た状況である。体はセンサーに掛からない場所まで籠内に入れている。ここで[閉]を押せば、その籠のスループットを上げることができる。

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そして先に操作パネル前にいる人が、閉めるべきタイミングでも無駄に[開]ボタンを押し続けるタイプの人だなと思ったら、行先階ボタンを押すふりをして[閉]ボタンを押しに行くという作戦もある。操作パネルに向かって左が[開]ボタン、右が[閉]ボタンという配置がほとんどだと思うので、このポジショニングの場合は手がクロスすることになるが、スループットを上げるためには仕方ない。「お前の手が邪魔でボタン押しづれえよ」オーラが必要である。

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行先階ボタンは[閉]ボタンを押した後でも十分に間に合う。荷物を運ぶとき以外は1~2階の移動で乗ることは少ないだろう。数フロア先に行くのであれば籠が動き始めてからでも間に合う。

 

なんとかならないですかね、収納効率が下がるんですけど

エレベータは狭い閉鎖空間、できる限り快適に乗っていたり、速やかに乗降したい。しかし他者をコントロールする方法が無いものもある。乗車(車じゃないのでry)した後の向きである。乗降が終わって籠が動いている状況で迷惑な奴の頭上に、車両通行止めマークを付けた。

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満員電車のエントリでも書いたが、あちこち向く奴がいると、どうしても人はパーソナルスペースを確保するために間隔を取ろうとするものである。

 

ドアや壁側を向けば他者が気にして間隔を確保しようとすることは無いが、内側を向かれると知り合いでも恋人同士以外は間隔を取る。内側を向いて立つ彼ら彼女らは、パーソナルスペースに無頓着無神経なんだろう。知り合いなら注意することも可能かもしれないが、そうでなければアンコントローラブルである。

 

また、黄色の車両通行止めマーク(だから車両通行止めマークとはいえないが)を乗せた人、混み具合によって奥に詰めるという能力に欠ける。この例では背後に2人分の無駄スペースを生んでいる。降りたい階でスムーズに降りたいという欲求は分からないでもないが、目先の目標はスムーズな乗降と定員までの効率的な収納である。全体の収納効率を上げることで、当該籠の乗降をスムーズに、そして積み残しを減らすことで複数基あるエレベータ全体のトータルスループットを向上させる。

 

混んでいる時でも壁に寄りかかって内側向きますという者は、そのエレベータ内の立ち位置を積み残しされた唯一神又吉イエスにに明け渡すべきである。よって、混んでいる時でも壁に寄りかかって内側向きますという者は腹を切って死ぬべきである

 

5,100文字ちょうどなのでこんなところで。

 

この知育アプリは乗る向きを間違っているので問題である。

ぼくもできる エレベーター

ぼくもできる エレベーター

 

  

ああこれたまに見掛ける。閉じ込められたときに座る椅子だったのか。

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