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てきとーに生きている奴の日記

古いエントリのサムネイル画像がリンク切れになってたりするけど、チマチマ修正中


誰だよ、このATM設計したのは? Goを出したのは?

OMCカードは今月28日をもって、ダイエーでの20日・30日・日曜日の5%OFF対象から外れる。

コスト面を考えた結果、代替策はモバイルWAONにした。その検討経緯などを先に書こうと思っていたのだが、チャージに使ったイオン銀行ATMの作りがあんまりだった。

 

モバイルWAONということで、NFCが載っているTORQUE G01にアプリを入れた。モバイルWAONなのになぜATMでチャージなのかについては、書きたいことが山ほどあるので別エントリとするが、とにかくイオン銀行ATMを見つけたのでチャージしてみることにした。

 

写真でうまく伝わるかどうか分からないが、WAONを置く場所はこんな感じ。

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ATMは全面的に前方が低くなるように傾斜がついている。車いすに乗った方が操作することを想定しているのかもしれないと思ったが、それにしてはタッチパネルの操作画面が高すぎる。車いすに座った方は、中腰以上の体勢にならないとタッチパネルに届かない。

WAONを置く場所の傾斜も相当キツいのだが、落下を防ぐ縁(ふち)やストッパーが全く無い。実際にTORQUE G01を置くと落ちる。カードだってちょっと危ない傾斜なのだが、TORQUE G01の場合は背面が平面では無いので、まったく引っ掛かることなく滑り落ちる。いや、背面が平面でもファブレット(大きめのスマホ)だと危ないかもしれない。

さらに、材質的にもすべりやすい。細かい凹凸はあるが滑りやすく、スマホの重量を支えるものではない。

デザイン | TORQUE(トルク) G01 | スマートフォン(Android スマホ) | 京セラ

http://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/consumer/g01/design/img/pic_design_01.jpg

 

イオン銀行のサイトで探しても、きちんとしたATMの外観の写真が無いのだが、ATMの外観はこんな感じ。

WAON [ワオン] - 端末の機能

http://www.waon.com/station/images/image4.gif

TORQUE G01を全く固定できないので、手で押さえつつ画面操作やお金の投入。初めてなのでどのタイミングでATMとWAONが通信するのか分からず、てんやわんやである。

まあなんとかチャージはできたが、タイミングが分かった今でもちょっと厄介であると感じる。

通常なら利用明細は出さないが、今回は出してみた。右側の広告欄にある「2016年1月1日イオン銀行ATMがますます便利になります」という文言が皮肉に感じる。

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もちろんモバイルWAONでもチャージは確認できる。

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では、同じようにコンビニ・スーパー店舗にATM展開をしている、セブン銀行のATMと比べてみたい。当然セブン銀行のサイト内に操作方法が説明されている。

http://www.sevenbank.co.jp/personal/atm/nanaco/image/nanaco_02b.jpg

 セブン銀行ATMにおいてnanacoを置く台が斜めであることは、イオン銀行ATMのWAONを置く台と同じだが、きちんとストッパーとなる部分が存在する。下のストッパーは大きく、左右の縁は小さい。これならスマホが大きくても問題なくATMとNFCは通信できる。もちろんカードのnanacoはピッタリはまる。

NFCのリーダライタの通信距離は10cmなので、スマホなどが大きくて多少浮く形になっても問題は無い。

NFCは、Near Field Communicationの略称で、13.56MHzの周波数を利用する通信距離10cm程度の近距離無線通信技術です。非接触ICカードの通信および機器間相互通信が可能で、機器を近づけることで通信を行うため、「かざす」動作をきっかけにした、わかりやすい通信手段として注目を集めています。

NFCビジネス完全ガイド

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ATMデザインとして考えた時、どう見てもセブン銀行のほうが当たり前である。 

さらにWebサイトの作りも、まともなATMの操作方法の説明が無いイオン銀行、きちんと説明があるセブン銀行という差異がある。 

セブンとイオン どう勝負に出るか---トップの座を賭けた凄い「発想」と「決断」を見逃すな

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またイオンが嫌いになったw 

 

ATMメーカーからの提案だったにしても、WAONの置き場所の件、誰も気にしなかったんだろうか。量産効果・購入数を考えれば、ちょっとしたストッパーを付けたって、購入価格への影響はそれほど大きくなかったのではないだろうか。

ほんとに使える「ユーザビリティ」 -より良いデザインへのシンプルなアプローチ

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あと、FeliCaについての余談だが、通信可能な距離は10cmであることは上記の通り。反応するための時間だが、わずか0.2秒である。

ではFeliCaはどうかというと、国際規格に完全準拠しているわけではないし、高い。しかし圧倒的に速いという特徴がある。これが、一企業がつくった規格なのに、交通系カードで採用された理由だ。Suicaの場合、改札機にカードが近づいたことを察知し、そのカードが正しいかどうかという認証を行い、今いくら入っているかのデータを読み出して判定、料金を計算して利用後の数値を書き込んで判定、という一連の流れを、なんと0.2秒で行っている。この速度があるからこそ、FeliCaが採用されたわけだ。

というわけで、改札で定期券を後ろ手で回しながら押し当てたりする人が直前だととても困る。自動改札機はセンサーで流入を見ているので、前の人が長時間押しあてていると、次の人がエラーになる可能性がある。また、もう少し長いと押し当てている本人がエラーになる。エラーになるからそんなことをするんだろうけど、エラーになるようにしているんだからエラーになるのは当然。

前の人が後ろ手ぐりぐり(あるいは後ろ手ねっとり回し)の人だと、次の人がエラーになる可能性があるわけだが、普通の時間・距離間隔で入っていくとエラーになる。オレは前の人が後ろ手ぐりぐりの人だったら、一拍置いて入る。後続の人にはちょっと詰まって申し訳ないが、悪いのはオレじゃない。オレがエラーになって詰まるよりはマシ。

 

そしてバンっとすごい音を立てて改札を通ろうとする人がいるが、これまたエラーが多くて詰まるので邪魔。反応しなくて立ち止まってバンバン叩きつけている人を見たことがあるが、いくら通信距離10cmとはいえ、加速度を付けて叩き付けたら0.2秒確保できないんだろう。エラーになるからそんなことをするんだろうけど、エラーになるようにしているんだからエラーになるのは当然。

こういう人たちは学習しないんだろうか。周りの人たちがスムーズに通過していることと、自分の違いを知覚しないんだろうか。電車通勤する人が改札通るのは週5~週7だから、相当な回数の学習機会があるはずなんだが。

 

余談の方が書いた文字数多かったw

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