こんなニュースが出ていた。
NHKの記事は短いので全文になるが引用する。
IMF=国際通貨基金は30日に理事会を開き、中国の通貨・人民元をドルや日本の円などと並ぶ世界の主要な通貨に位置づけ、加盟国の間の資金のやり取りなどに活用していくことを決めました。
これまで人民元は主要通貨ではなかった。
Wikipediaにもあるように、現在は管理フロート制・通貨バスケット制らしい。上の人民元100元札は、2008年に成田→北京→天津(泊)→北京(泊)→大連(泊)→成田という3泊4日弾丸ツアー但し同行者無し出張の時の残り。この時は弾丸ツアーだったので為替レートは気にしていなかったが、2週おきに行き来している時はドルペッグだと思っていた。
ドルペッグ制( - せい)とは、自国の貨幣相場を米ドルと連動させるペッグ制(固定相場制)をさす[1]。
上の人民元改革 人民元の歴史 - Wikipediaにあるように、オレが行き来していた時期(94年~96年)は、管理フロート制だったようだ。なんでドルペッグだと思っていたかというと、当時はすごい円高ドル安で、日本円─人民元レートもドルに連動して円高人民元安になっていて、ドル─人民元レートはほぼ変動なしだったから。2週おき(2週中国、2週日本)が基本ペースだったが、最大4週北京に滞在している中、出張費用をいつ両替するかで手持ちの金にかなりの差が出た。
なお、こんなお札も持っている。2週おきだったころのお釣り。普通偉人が来る場所にトラックってww
タイトルでハードカレンシーと書いているが、これもWikipediaから引用しておく。
管理通貨制度下にありながら十分な信用があり、額面価額のとおりの価値を広く認められ国際市場で他国の通貨と容易に交換が可能な通貨のことをハードカレンシー(国際決済通貨)と呼ぶ。金本位制の時代に、いつでもハード(硬い金属の意、つまり「金」)な正貨と交換可能な通貨というのが語源である。ハードカレンシー以外の通貨はローカルカレンシーと呼ばれる。
通貨がハードカレンシーであるための条件として以下の条件があげられている。
- 国際的に信用があること
- 発行国が多様な財を産出していること
- 国際的な銀行における取引が可能なこと
- あらゆる場所での換金が可能なこと
国際決済通貨の一覧
- 米ドル($)
- ユーロ(€)
- 日本円(¥)
- 英ポンド(£)
自分の話を書いたりして回り道したが、ユーロ発足以来、ドル・ユーロ・円・ポンドの4通貨だけがこれまで国際決済通貨だった。ここに人民元が加わるというのは相当大きな変革ということである。
中国の経済成長や中国の世界進出を背景に、人民元は実質的にはかなりの力を持って来ていた。しかし、今回のIMFの決定によって、国際決済通貨としても利用される。まあこのタイミングで?というのはある。もっと中国がイケイケの時ならわかるけど。今後中国になんかあったら、アジア通貨危機 - Wikipediaどころのダメージではない。どう変わっていくのか注視が必要。