今日は空振り。小雨の中、強行して行ったのに会えなかった(挨拶)。
たまにVMバージョンが合わなくて困っている人がいるので。
VMwareの場合、VMware Workstation&VMware PlayerのVMバージョンが先行し、ESXi/vSphere等でサポートしているのVMバージョンが遅れていることがある。現状でもVMware Workstation&VMware Player及びESXiやvSphere Web Clientはバージョン10まで扱え、vSphere Clientはバージョン9。無償範囲で動かそうとするとバージョン9までに抑えておく必要がある。
vCenter ConverterなどでV2Vした際にVMバージョンを変更してクローニングできるのだが、VMバージョンを合わせずにクローニングすると、vSphere Clientでは設定できなくなってしまう。vmxファイルをエディタで開いて中身を修正することは可能だが、デバイス追加などだと結構面倒。
VMware Player(vmplayer.exe)の書式
そこでVMware PlayerをESXiのコンソールにする。ESXi全体は扱えず、あくまでVM単位。VMware Playerはコマンドラインで起動する。
【書式】
vmplayer -h ESXiホスト名かIPアドレス -u ユーザ名 -p パスワード "操作したいVMのvmxファイル"
”操作したいVMのvmxファイル”の書式
ここで問題になるのは”操作したいVMのvmxファイル”の書式。これはパターンは決まっているがESXiごとに格納先の名称が異なるし、VMごとに名称を変えて格納しているので調べておく必要がある。調査方法は2つ。
いずれの場合も大文字・小文字の別は認識されるので、気を付けること。
vSphere Clientの仮想マシンのプロパティで調査
一番単純なのはvSphere Clientで設定画面を開きハードディスクを選択。vmdkファイルの名称が分かるので拡張子をvmxに読み替えればよい。
vSphere Clientのデータストア ブラウザで調査
vSphere ClientでESXiサーバのデータストア ブラウザを開いて確認することもできる。「構成」タブ─「ストレージ」でデータストアを選び、右クリックするとデータストア ブラウザが選択肢に出るので起動。
"操作したいVMのvmxファイル"を探して名称を把握する。
vmplayer.exeの場所
インストールしたPC/サーバによってはインストール先が異なるかもしれないが、大抵"C:\Program Files (x86)\VMware\VMware Player"にインストールされている。
実際の起動操作
コマンドプロンプト起動し、vmplayer.exeのあるフォルダにcdコマンドで移動。vmplayer.exeにパラメタを与えて起動する。今回は都合によりパスワードは入れずに起動したので、ログインダイアログが表示されるシーケンスになっている。コマンドラインでパスワードを与えればそのままログイン完了まで進む。
起動が済むと電源ONならOSのログイン画面等、電源OFF状態なら下記のように黒画面となる。設定操作をしたい場合はvSphere Client等で当該VMの電源を落としてからvmplayer.exeを起動する。
仮想マシンの設定は下記のようにメニュー操作を行う。
「仮想マシン設定(S)…」を選択すると下記のように開く。
追加でも削除でも色々変更可能。
設定変更した後、このままVMware Playerで起動・停止及びVM内OSの操作など、通常のVMware Playerと同じようにESXiにあるVMの操作が行える。
上記のような使い方だけでなく、「VMware vSphere ClientでVMの電源ON/OFFだけができるユーザを作成する」のように特定のVMだけの操作権を与える時、vSphere ClientではなくVMware Playerで提供することも可能。バッチファイルにしてデスクトップにでも置いておけば、簡単に操作できる。
小ネタってタイトルに書いた割には1,700文字超えたw。